

「4教科を勉強しましょう」と書いてあったのですが、4教科って国語・算数・理科・社会ですよね?

中学受験の案内なら、その4教科で合っています!でも、中学校のテスト案内なら別の顔に変わるんです。

同じ4教科なのに変身するんですか?先に名札を付けておいてほしいです(笑)。

本当にそうですね(笑)。前後に「中学受験」とあるか、「実技」とあるかを見れば迷わず判別できますよ。
【今回の真実】
4教科は、中学受験なら国語・算数・理科・社会、中学校の実技4教科なら音楽・美術・保健体育・技術・家庭を指します。数字だけでは決まらないため、案内の目的と正式な教科名を確かめるのが最初の一歩です。
①4教科には主に二つの意味がある
②中学受験の4教科は国語・算数・理科・社会
③中学校の実技4教科は音楽・美術・保健体育・技術・家庭
④中学受験では教科数より募集要項を見る
⑤4教科を同じ時間だけ勉強しなくてよい
⑥迷ったときは書類の前後を三つ確認する
①4教科には主に二つの意味がある

「4教科は何ですか?」への答えは、使われている場面によって変わります。
中学受験の話なら国語・算数・理科・社会、中学校の定期テストや内申の話なら実技4教科を指すのが基本です。
検索結果にも、中学受験の学習範囲をまとめたページと、中学生向けの実技教科対策が一緒に並んでいました。
「4教科」だけでは学年も目的も決まらないからこそ、検索した方が混乱するのは自然なことなんですね。
なお、小学校の教材で国語・算数・理科・社会をまとめて4教科と呼ぶ場合もあります。
ただし、受験科目なのか、塾の受講科目なのか、学校のテスト科目なのかによって扱いは変わります。
数字の4を見るより、すぐ前後にある「中学受験」「実技」「定期テスト」という言葉を見るほうが確実です。
②中学受験の4教科は国語・算数・理科・社会

中学受験で「4教科型」「4科入試」と書かれていたら、一般に国語・算数・理科・社会のことです。
塾の4教科コースでも、この組み合わせが使われています。
一方、すべての学校や入試回が4教科型とは限りません。
国語・算数の2教科型、国語・算数・理科の3教科型、1教科型や英語を使う方式などもあります。
そのため、「中学受験は必ず4教科」と決めつけず、志望校の受験年度の募集要項で確認しましょう。
学校が同じでも、入試回によって科目や選択方法が違うことがあります。
国語と算数だけ先に始めてもよい?
受験準備を始めたばかりなら、国語と算数の学習習慣を先に整える考え方はあります。
ただ、受験校がまだ決まっていない段階で理科と社会を完全に外すと、あとから選べる学校が狭くなる可能性があります。
いま2教科で始めるなら、「いつ4教科へ広げるか」まで塾や家庭で決めておくと安心です。
受講教科と本番の受験教科は、同じ言葉に見えても別々に確認してくださいね。
③中学校の実技4教科は音楽・美術・保健体育・技術・家庭

中学校で「実技4教科」といえば、音楽・美術・保健体育・技術・家庭です。
ここで「あれ、五つ並んでいない?」と感じた方、よく気づきました。
技術と家庭は、正式には「技術・家庭」という一つの教科なので、合わせて4教科です。
文部科学省の中学校学習指導要領でも、音楽、美術、保健体育、技術・家庭という教科名で整理されています。
「副教科」と呼ばれることもありますが、入試の募集要項や学校からの資料では、実際に書かれた正式名称を確認するのが安全です。
高校入試で調査書を用いる場合は、これらの評定も含まれます。
ただし、どの学年の評定を使うか、実技教科を何倍して計算するかは地域の制度によって異なります。
内申への影響を知りたいときは、お住まいの都道府県が出す最新の入試案内を見ましょう。
テスト勉強は授業の材料から始める
実技4教科は、先生が授業で扱った作品、実習、プリント、用語が学校ごとに違います。
まず教科書、授業プリント、ノート、前回の答案を机に並べ、出題範囲表と照らしてください。
市販教材を増やすのは、そのあとで十分です。
提出物が評価材料になる場合もあるため、締切と評価の観点も学校からの説明で確かめましょう。
④中学受験では教科数より募集要項を見る

4教科型だと分かったら、次に見るべきは教科名だけではありません。
確認したいのは、次の三つです。
●どの入試回で4教科を使うか
●各教科の配点と試験時間
●2教科型などとの選択方法や判定方法
同じ4教科でも、4教科が同じ配点の学校と、国語・算数の配点が大きい学校とでは、勉強時間の置き方が変わります。
「4教科だから4等分」と考えず、志望校の配点と現在の得点差を並べてください。
また、昨年度のまとめ記事は学校を探す入口にはなりますが、出願判断の根拠にはできません。
制度は年度によって変わり得るため、最後は学校公式サイトの募集要項で確かめます。
指導の場でも、「4教科を受けるから全部同じだけ勉強する」と予定を組み、苦手な算数が置き去りになっているケースはよくあります。
教科の数ではなく、志望校で取るべき点から逆算すると、やることがぐっと具体的になりますよ。
⑤4教科を同じ時間だけ勉強しなくてよい

4教科を学ぶと聞くと、四つへ均等に時間を配りたくなります。
しかし、今の理解度、試験の配点、次のテストまでの残り時間が違うため、均等配分が公平とは限りません。
優先順位は「配点が大きい」「伸ばせる失点が多い」「締切が近い」の三つで決めましょう。
中学受験なら、直近の模試や過去問を見て、知識不足なのか、解き方なのか、時間不足なのかを教科ごとに分けます。
実技4教科なら、テスト範囲だけでなく、作品や実習、提出物の予定まで一枚に書き出します。
おすすめは、一週間の終わりに各教科を「次に何をするか」という一文へ変えることです。
●算数:速さの間違えた5問を、解説を閉じて解き直す
●社会:地理の資料問題を10問解き、根拠に線を引く
●音楽:授業プリントの用語を、説明できるか確認する
●技術・家庭:未提出の作品とレポートの締切を確認する
「4教科を頑張る」では少し大きすぎます。
教科名の次に、教材・範囲・終わりの条件まで書くと、今日から動ける計画になります。
⑥迷ったときは書類の前後を三つ確認する

最後に、4教科という言葉を見つけたときの確認手順をまとめます。
●誰向けか:小学生の中学受験か、中学生の定期テスト・高校入試か
●何の書類か:塾の講座案内か、学校のテスト範囲表か、入試の募集要項か
●教科名は何か:国算理社か、音楽・美術・保健体育・技術・家庭か
この三つを見れば、ほとんどの「4教科」は判別できます。
それでも分からない場合は、案内を出した学校や塾へ「4教科の正式な教科名を教えてください」と聞けば大丈夫です。
4教科は、数より中身の確認が先です。
意味が分かれば、次は配点、評価材料、締切のどれを見るべきかも自然に決まります。
言葉が曖昧なままでは予定を立てにくいですが、教科名まで書き出せば、もう迷子ではありません。
まずは手元の案内を開き、4教科の前後にある言葉へ丸を付けるところから始めてみてくださいね!




●中学受験の4教科:国語・算数・理科・社会
●中学校の実技4教科:音楽・美術・保健体育・技術・家庭