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勉強お役立ちコラム

実力テスト点数に共通基準なし!平均・順位・推移・答案の4点で読む

実力テストの成績票を見て考える中学生と、横で見守る母親

ステオ
ステオ

実力テストが300点だったんだけど、これは喜んでいい点数?それとも反省会?


野口先生
野口先生

300点だけでは、まだ喜ぶ係も反省する係も決められないね(笑)。まず平均点と順位を見よう。


ステオ
ステオ

点数だけ見て、もう心の反省会を始めちゃったよ。


野口先生
野口先生

解散して大丈夫。今回は、その300点の意味を正しく読む順番を説明するよ!

【今回の真実】

実力テストの点数には、全国共通の「何点なら安心」という線はありません。平均点との差、順位や偏差値、前回からの推移、答案の中身を同じテストの条件で比べると、次に直す場所が見えてきます。

 

①実力テストの点数に全国共通の基準はない

満点や出題形式の異なる3種類の実力テスト用紙を木の机に並べた様子

実力テストで300点、350点、400点といった結果を見ると、まず「これは良いの?悪いの?」と知りたくなりますよね。
結論から言うと、点数だけで良し悪しを決める全国共通の基準はありません。
でも、基準がないから判断できないわけではありません。
見る数字を一つ増やせば、その点数の意味はきちんと読めます。

「実力テスト」という名前でも、学校の先生が作るもの、教材会社の問題を使うもの、地域で共通の問題を使うものがあります。
満点、範囲、難しさ、受けた集団が違えば、同じ300点でも意味は変わります。

実力テストは、これまでに学習した内容の理解度を確かめ、学校によっては志望校を考える材料にも使われます。
定期テストより範囲が広い場合が多いため、いつもの点数より下がっただけで「学力が落ちた」と決めるのも早すぎます。

最初の結論

「何点なら安心か」ではなく、「どのテストで、受験者の中のどこにいて、何を落としたか」を確認します。

 

②まず確認するのはテスト名・平均点・受験者

母親と中学生の娘がリビングで答案と個人成績票を並べ、テスト名や平均点を指さして確認している様子

点数が返ってきたら、答案と個人成績票を並べてください。
業者が提供する実力テストの成績資料には、得点だけでなく、平均点、順位、偏差値、大問ごとの得点率、過去回からの推移などが載る例があります。

最初に見るのは次の3点です。

●正式なテスト名と実施回
●校内平均、受験者全体の平均、偏差値のどれが載っているか
●校内だけの順位か、より広い受験者集団での順位か

比較する集団が分からない数字は、見た目ほど正確な現在地を教えてくれません。
たとえば校内順位は学校の中の位置を知るには役立ちますが、学校ごとに人数や学力の分布が違うため、それだけで志望校との距離までは決められません。

平均点しか返されない場合は、まず自分の点数との差を見ます。
偏差値や得点分布もあるなら、そちらも一緒に見たほうが位置をつかみやすくなります。
文部科学省も全国学力調査の分析では、平均正答数や平均正答率だけでなく、中央値、標準偏差、分布の形などを合わせて見るよう示しています。

 

③点数の変化は「平均との差」で読み直す

2回分の実力テストの成績表と電卓、色違いのクリップを机に並べて平均との差を比べる様子

前回より点数が下がると、不安になるのは当然です。
ただし、問題が難しくなって平均点も下がったなら、自分の相対的な位置は変わっていないことがあります。
ここで慌てて全教科の勉強量を増やすより、点数が動いた理由を先に分けましょう。

そこで、同じ種類のテストについて次の計算をします。

記録する数字

自分の点数-同じ回の平均点=平均との差

前回が320点で平均280点なら、平均との差はプラス40点です。
今回が300点で平均250点なら、点数は20点下がっていても、平均との差はプラス50点です。
この場合、数字上は受験者集団の中での位置が悪くなったとは言い切れません。

逆に、点数が少し上がっていても平均点がそれ以上に上がっていれば、周囲との差は縮まっています。
点数の上下と、集団の中での位置の上下は分けて考えましょう。

ただし、学校作成テストと外部の業者テストのように、問題も受験者も違う数字をそのまま横並びにはできません。
推移を見るなら、同じテスト名、同じ成績指標をそろえることが大切です。

 

④志望校との距離は模試なども合わせて見る

制服の中学生と保護者が面談室で先生と進路資料を見ながら志望校について相談している様子

実力テストの点数は、学校での進路相談に使われることがあります。
しかし、学校内で受ける実力テストの素点だけから、全国どこでも通用する合格可能性を出すことはできません。

高校受験を考えるなら、実力テストに加えて、受験者層と判定基準が示された地域模試や業者テスト、通知表の評定、志望校の当年度の選抜資料も合わせて見ます。
実力テストは合否そのものではなく、志望校を考えるための材料の一つです。

学校の先生へ相談するときは、「この点数でどこへ行けますか」と丸ごと預けるより、次のように聞くと具体的です。

●このテストは何と比べて進路判断に使っていますか
●今の順位や偏差値なら、志望校との差はどこにありますか
●次回までに優先して直す教科や単元はどこですか

テストの性質と地域の入試事情を知る先生の回答を、外部模試の資料と照らせば、現実的な目標を置きやすくなります。

 

⑤答案を4種類に分けて次の得点源を探す

実力テストの答案の間違いに4色の丸シールを貼り、失点の原因を仕分けている中学生の手元

点数の意味が分かったら、次は答案の中身です。
ここを見ずに「次は50点上げる!」と決めても、勉強内容がぼんやりしたままになってしまいます。

間違えた問題へ、次の4つの印を付けてみましょう。

●知識:用語、単語、公式を忘れていた
●手順:知識はあるが、解き方を自力で組み立てられなかった
●読み取り:条件、資料、問い方を取り違えた
●時間・ミス:時間切れ、計算、符号、解答欄などで落とした

1枚の答案から失点の原因を知識・手順・読み取り・時間とミスの4種類へ色分けして仕分ける流れを示した図解

私が生徒さんと答案を見るときも、合計点を眺め続けるより、この仕分けから始めることが多いです。
「数学が悪い」では広すぎますが、「一次関数の式を作る手順で止まった」まで下げれば、今日やる勉強が決まるからです。

点数は結果ですが、答案の間違い方は次の勉強への指示書です。
正解した問題でも、たまたま当たったものや迷ったものには印を残し、復習の対象へ入れてください。

 

⑥次回までの行動を一教科・一単元に絞る

復習する一冊のワークと、確認日に色の印をつけたカレンダー、付箋と鉛筆を並べた明るい机の上

実力テストは範囲が広いため、全教科を最初から復習しようとすると手が止まりやすくなります。
まずは、失点が多く、直せば次回も使える一教科・一単元を選びましょう。

進め方はシンプルです。

●答案で最も多かった失点の種類を一つ選ぶ
●該当する単元を教科書や学校ワークまで戻って確認する
●解説を閉じて、間違えた問題と似た問題を解く
●数日後にもう一度、何も見ずに解く
●次回も同じテストなら平均との差を記録する

目標は「合計点を上げる」だけでなく、「直す単元と確認日を決める」ところまで具体化してください。

保護者の方も、最初の一言を「何でこんな点数なの?」ではなく、「平均点と答案も一緒に見ようか」に変えるだけで、会話が前へ進みやすくなります。
高い点数なら、まず頑張りをしっかり認めてあげてください。
低く見える点数でも、正しく読めば現在地と次の一歩が分かります。
責める役ではなく、一緒に数字を整理する役に回れば大丈夫です。

実力テストは、点数を見て落ち込むためのものではありません。
平均・順位・推移・答案の順に読み、次の一単元へつなげれば、返却された一枚をきちんと学力アップの材料にできますよ!

 

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