




【今回の真実】
共通テストのC判定は、合格を十分狙える一方で安全圏ではありません。判定だけで志望校を下げず、判定の種類、得点帯での位置、二次試験の必要点、併願校の確保まで見て出願を決めましょう。
①共通テストのC判定は合格を狙える位置
先にいちばん知りたい答えからお伝えします。
C判定でも、第一志望への合格は十分に狙えます。
ただし、「だいたい受かる」という安全圏ではありません。
C判定は、出願を諦める通知ではなく、挑戦する条件を数字で確かめる位置だと考えてください。
河合塾のKei-NetではC評価を合格可能性50%とし、ボーダーラインも合否の可能性が50%に分かれるラインと説明しています。
一方、データネットの判定基準資料では、C判定の基準を「合格可能性40%の得点」、B判定の基準を「60%の得点」としています。
つまりC判定は、ざっくり言えば合否が大きく分かれる境目の帯です。
受かる人もいれば落ちる人もいるので、「Cだから無理」も「Cなら大丈夫」も、どちらも早すぎる結論なんですね。
●安全校として扱うには心細い
●志望校を下げる前に、二次試験を含めて確認する
なお、このC判定は大学入試センターが出す合否通知ではありません。
大学入試センターが扱うのは共通テストの成績で、C判定は予備校などが自己採点集計や過去の入試結果を基に示す予測です。
予測はとても役立ちますが、未来を確定するスタンプではありません。
②同じC判定でも中身が違う
「友達もC判定だった」と聞くと、自分と同じ位置に感じるかもしれません。
ところが、判定サービスや表示欄が違えば、同じCでも意味は少しずれます。
まず判定を出したサービスを確認する
先ほど見たように、河合塾とデータネットではCの示し方が同じではありません。
判定はアルファベットだけを切り取らず、「どのサービスの、何%の基準か」までセットで読みます。
学校でもらった成績票や判定画面の説明を先に確認しましょう。
別会社のC判定同士を、そのまま横並びにする必要はありません。
共通テスト判定と総合判定を分ける
国公立大学では、共通テストに加えて二次・個別試験を課す募集が多くあります。
その場合、共通テストだけの判定と、記述模試などを組み合わせたドッキング判定・総合評価は別物です。
共通テストがCでも、二次試験の得意科目が強ければ総合では上がることがあります。
反対に、共通テストがCでも二次で必要な科目が弱ければ、総合では厳しくなることがあります。
河合塾も、共通テストと二次試験を組み合わせたドッキング総合評価を案内しています。
出願判断では、共通テストのCだけでなく、利用できるなら総合判定を優先して見ましょう。
③出願前に確認する4つのポイント
C判定を見てすぐ志望校を変えるのではなく、次の4つを順番に確認します。
ここを通すと、「怖いから下げる」「悔しいから突っ込む」という気分だけの判断を避けられます。
1.C判定の帯のどこにいるか
同じCでも、B判定に近いCとD判定に近いCでは状況が違います。
ボーダーまでの得点差、志望者の得点分布、募集人員に対する現在位置を見ましょう。
判定が一文字で表示されていても、その内側には数点から数十点の幅があることがあります。
最初に見るべきなのはCの文字より、あと何点で上の判定へ届くかです。
2.共通テストと二次試験の配点
共通テストの比重が大きい大学では、共通テストの差を二次で取り返せる範囲が小さくなります。
二次試験の比重が大きい大学なら、得意科目を生かして順位を上げる余地が広がります。
大学名だけで決めず、志望学部・学科・日程の最新募集要項で換算方法まで確認してください。
同じ大学でも方式が変われば、同じ自己採点から出る評価は変わります。
3.二次試験で必要な点を取れそうか
過去の合格者最低点などを参考に、共通テストの換算点を引き、二次試験で必要になる点を出します。
ただし、年度によって問題の難しさも合格最低点も動くので、一年分だけを絶対ラインにはしません。
直近数年の過去問を本番と同じ時間で解き、必要な水準へ安定して届くかを見ます。
一度だけ届いたかより、苦手な年度でも大崩れしないかのほうが大切です。
4.二段階選抜と併願先を確認する
二段階選抜を予告している募集では、まず第一段階を通過できる見込みを確認します。
二次で逆転する計画があっても、二次へ進めなければ実行できないからです。
そして、C判定の大学だけで受験校を固めないことも大事です。
第一志望で挑戦するなら、A・B判定が出ている大学や別方式も組み合わせ、進学先を確保する作戦を同時に作りましょう。
④第一志望を変えなくてよい人・見直したい人
ここまでの確認結果を、出願判断へつなげます。
C判定だけを理由に全員が同じ結論を出す必要はありません。
●共通テストより二次試験の比重が大きい
●二次の得意科目が配点と合っている
●過去問で必要な点に現実的に届いている
●私立や後期など、別の進学先も確保できる
●共通テストの比重が大きく、挽回幅が小さい
●二次の過去問で必要点まで大きな差が続く
●二段階選抜の通過見込みが低い
●今年の進学を優先したいのに、併願先が不足している
維持か変更かの分かれ目は、C判定そのものではなく、「二次で必要な点を現実に取れるか」と「不合格時の選択肢を持てるか」です。
オンライン家庭教師ステラで受験相談をしていると、Cの文字を見た瞬間に「もう無理です」と手が止まってしまう生徒さんは珍しくありません。
しかし、配点と過去問を並べて必要な点を出すと、やるべき教科や単元が見えてきます。
判定を励ましの言葉だけで塗り替える必要はありません。
不安の正体を数字に分けると、出願も勉強も前へ進めやすくなるんですね。
⑤C判定を合格へつなげる出願後の動き
出願を決めたら、判定サイトを何度も開く時間は終わりです。
判定は過去の入力データから作られますが、二次試験の答案はこれから変えられます。
まず過去問の失点を、次の3つに分けてください。
●知識不足で解けなかった
●解き方は知っていたが答案に再現できなかった
●時間配分や見直しで落とした
知識不足なら該当単元の教材へ戻り、再現できなかった問題は何も見ずにもう一度解きます。
時間不足なら、大問ごとの上限時間と後回しにする条件を決めましょう。
C判定から必要なのは、全教科をぼんやり頑張ることではなく、合格最低点までの不足を得点源ごとに回収することです。
2.募集要項で共通テストと二次の配点を見る
3.過去問から二次の見込み点を出す
4.第一志望・併願校・後期まで一枚に書く
C判定は、合格を約束する判定ではありません。
でも、第一志望を諦める判定でもありません。
文字に気持ちを振り回されず、配点、必要点、過去問、併願の4つをそろえて決めてください。
出願を決めたあとは、今日直せる一問へ戻りましょう。









