

英語のテスト勉強、単語帳を開いたら急に部屋の掃除がしたくなりました。これは英語の才能がないってことですか?

それは英語の才能ではなく、テスト前によく発動する「現実逃避の才能」ですね(笑)。でも、やることが曖昧だと逃げたくなる気持ちはわかりますよ。

じゃあ、単語、文法、教科書、ワークのどれから始めればいいんですか?全部と言われたら、また床を磨きます。

まず前回の答案で失点原因を見つけ、学校の範囲表とワークから始めましょう。順番が決まれば、床より先に点数をピカピカにできます!
【今回の真実】
中学英語の定期テスト対策は、教材を増やす前に失点原因を分けることが出発点です。学校の範囲表・ワーク・教科書を軸に、自分に必要な単語、文法、音声、英作文の練習を選びましょう。
①中学英語の定期テスト対策は答案診断から始める
②つまずき別に勉強の優先順位を変える
③学校教材を軸に範囲発表から仕上げる
④単語・文法・本文・音声・英作文の勉強法
⑤前日・当日・返却後までがテスト対策
①中学英語の定期テスト対策は答案診断から始める

「英語の点を上げたいから、とにかく単語を覚えよう!」と始める生徒さんは多いです。
もちろん単語は大事ですが、前回の失点が文法や英作文に集中しているなら、単語だけを頑張っても同じ所で止まります。
最初に用意するのは、前回の答案、問題用紙、模範解答の3点です。
そして、間違えた問題の横に原因を書きましょう。
この記事では、失点を「知識不足」「文法理解」「再現不足」「時間・見直し」の4種類に分けます。
●知識不足:単語の意味やつづり、熟語を知らなかった
●文法理解:疑問文の語順や時制など、ルールがわからなかった
●再現不足:解説を見ればわかるが、何も見ずには解けなかった
●時間・見直し:解ける問題を飛ばした、読み違えた、見直せなかった
分類に迷う問題は、答えを閉じて翌日にもう一度解くとわかります。
そこで解けなければ、まだ「できる」状態にはなっていません。
勉強を始める前に、いちばん多い失点原因を一つ決める。
これだけで、今日やるべきことがかなり具体的になりますよ!
②つまずき別に勉強の優先順位を変える

同じ60点でも、つまずき方は人によって違います。
そこで、現在の状態を大きく3つに分けてみましょう。
単語や基本文があやふやな人
教科書の英文を見ても知らない単語が多く、日本語訳にも時間がかかるなら、最優先は語彙と基本文です。
新出単語を「英語を見て意味が言える」だけで終わらせず、「日本語を見て英語を書ける」ところまで確認します。
文法は難しい問題へ急がず、教科書の基本文を主語や動詞だけ入れ替えて練習しましょう。
授業はわかるのに点にならない人
このタイプは、理解より再現の練習が足りていないことが多いです。
学校ワークを解き、間違えた問題だけ印を付け、答えを閉じて解き直します。
丸付けをした瞬間に勉強終了!ではありません。
自力で正解できた時が、その問題のひとまずのゴールです。
基本問題は取れるが伸び切らない人
初めて見る長文、リスニング、条件つき英作文、会話の流れを読む問題へ進みます。
ただし、いきなり難問集へ行くのではなく、先生が配ったプリントや小テストの応用問題から始めてください。
今の自分に必要な一段だけを上ることが、結局はいちばん速い勉強法です。
③学校教材を軸に範囲発表から仕上げる

定期テストは、まず学校で習った内容をどこまで身に付けたかを見るテストです。
したがって、教材の優先順位は次のように考えます。
範囲表には、ページだけでなく「リスニングあり」「授業プリントから出題」「本文の暗唱部分を確認」といった注意が書かれている場合があります。
ここを読まずに市販問題集を解き続けるのは、もったいないですよね。
指導でよく見かけるのは、教材を何冊も広げた生徒さんより、学校ワークの間違いを自力で解けるまで直した生徒さんのほうが、勉強した内容を答案に出しやすいということです。
大事なのは冊数ではなく、できない問題をできる状態へ変えた数なんです。
範囲発表後の前半は、まず全範囲に触れて穴を見つけます。
後半は、印を付けた問題と英作文・リスニングに時間を回します。
最後は、答えやノートを見ない小テスト形式で仕上がりを確認してください。
学校教材を全部「見た」ではなく、重要問題を何も見ずに「解けた」状態へ持っていきましょう。
④単語・文法・本文・音声・英作文の勉強法

英語は、単語と文法だけを覚えれば終わりではありません。
文部科学省は、中学校英語の目標を「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やり取り・発表)」「書くこと」の5領域で示しています。
実際、教科書会社の定期テスト例にも、リスニングや、読んだ内容をもとに自分の考えを書く問題が示されています。
学校ごとに出題は違いますが、範囲表に音声や英作文の記載があるなら、きちんと練習へ入れましょう。
単語は意味とつづりを往復する
英語から日本語、日本語から英語の両方向で確認します。
一度に全部を眺めるより、短いまとまりでテストし、間違えた語だけを繰り返すほうが弱点をつぶしやすいです。
文法は説明後すぐに例文を作る
ルールを読んだら、肯定文、否定文、疑問文などへ形を変えます。
「わかった気がする」で止めず、自分で文を作れるか確かめましょう。
教科書本文は音・意味・文法をつなぐ
音声を聞き、音読し、日本語の意味を確認し、重要文を何も見ずに書きます。
ただ本文を丸ごと暗記するのではなく、なぜその語順・時制になるのかも説明できると、初見問題にも対応しやすくなります。
リスニングと英作文は実際に出力する
リスニングは音声を一度聞いて答え、聞き取れなかった部分を台本で確認し、もう一度聞きます。
英作文は、教科書の基本文を土台にして、自分のことを表す短い文へ変えてみましょう。
英語は「見ればわかる」から、「聞ける・読める・書ける」へ変える練習が必要です。
⑤前日・当日・返却後までがテスト対策

前日に新しい問題集を開くと、できない問題が大量に見つかって不安になりがちです。
前日は、今まで印を付けた問題、間違えた単語、重要な基本文に絞りましょう。
●範囲表の未確認項目はないか
●新出単語を日本語から英語へ書けるか
●基本文を否定文・疑問文へ変えられるか
●教科書本文の内容と重要表現を説明できるか
●リスニングや英作文の練習を一度はしたか
当日は、問題文の「抜き出しなさい」「英語で答えなさい」「適する形に変えなさい」などの指示へ線を引きます。
英作文では、主語と動詞、時制、三単現のs、複数形、文頭の大文字、文末の符号を見直してください。
そして、テストが返ってきたら点数だけを見て終わりにしないこと!
最初に使った4分類で失点を分け直し、次のテストで直す行動を一つ決めます。
保護者の方は「なんで間違えたの?」と責めるより、「次はどの種類のミスを減らせそう?」と一緒に答案を見てあげてください。
できていた部分も先に認めてもらえると、お子さんも失点と向き合いやすくなります。
たとえば「単語を頑張る」では曖昧です。
「授業で習った日のうちに新出単語を10語ずつ、日本語から英語へテストする」まで具体的にすると、行動に移せます。
定期テストは、今の実力を責める紙ではなく、次に直す場所を教えてくれる紙です。
原因がわかれば、英語は次の一歩を選びやすい科目です。
まずは前回の答案を机に置き、いちばん多かった失点原因に丸を付けるところから始めてみてくださいね!




●テスト範囲表と先生からの注意
●学校ワーク・授業プリント・小テスト
●教科書本文と教科書の音声
●必要な人だけ市販問題集や無料プリント