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勉強お役立ちコラム

5教科350点はすごい?学年平均との差と次の50点を作る3つの仕分け

5教科350点の答案を親子で見ながら平均点との差を確かめている様子

ステオ
ステオ

5教科350点だった! これって喜んでいい点数? それとも反省会を開く点数?


野口先生
野口先生

まずは平均点と答案を見よう。点数だけで祝勝会か反省会かを決めるのは早いよ!


ステオ
ステオ

じゃあ、お菓子だけ用意して会議にします!


野口先生
野口先生

それなら前向きに進みそうだね笑。350点の見方と、次の50点を作る方法を一緒に整理しよう!

【今回の真実】

各教科100点満点なら、5教科350点は平均70点です。ただし、順位や偏差値は350点だけでは決まりません。平均点との差と失点の中身を見て、5教科を均等に上げず、回収しやすい点から次の目標を作りましょう。

 

①5教科350点はすごい?まず平均点との差を見る

5教科分の返却答案と教科ごとの棒グラフ、電卓を机に並べて平均点との差を比べている様子

各教科100点、合計500点満点の定期テストなら、350点は1教科平均70点です。
「悪くない点数だな」と感じる人も多いと思います。

ただし、ここで全国共通の順位や偏差値を決めることはできません。
同じ350点でも、学年の5教科平均が280点なら平均より70点高く、平均が360点なら平均より10点低いからです。

最初に見るべきなのは「350点」という数字だけではなく、5教科合計の平均点との差です。

次に、各教科の平均点との差も見ます。
合計は同じでも、全教科が平均を少しずつ上回ったのか、得意教科が全体を引っ張ったのかで、次の作戦は変わります。

350点の見方

●5教科合計の平均点との差
●各教科の平均点との差
●前回からの増減
●答案で落とした問題の種類

350点は、ゴールにも途中経過にもなります。
大切なのは、点数に名前を付けて安心したり落ち込んだりすることではなく、次の行動が見える読み方をすることです。

 

②定期テスト・実力テスト・入試を分けて考える

制服姿の中学生が図書室の机で3色のファイルとカードの束を種類ごとに分けている様子

「5教科350点」と検索する人の中には、定期テストの人も、実力テストや模試の人もいるでしょう。
でも、この3つは同じ物差しでは比べられません。

定期テストは、主にその学校で習った範囲から出題されます。
一方、実力テストや模試は範囲が広く、受ける集団も異なります。
入試は都道府県や学校によって満点や選抜方法まで違います。

この記事では、中学校の各教科100点・5教科500点満点の定期テストを中心に扱います。

実力テストや模試で350点だった場合は、成績表に載っている平均点、偏差値、志望校判定を優先して下さい。
入試の350点なら、受験する地域の教育委員会や学校が公開する最新の募集要項で満点と選抜方法を確認しましょう。

テスト名を分けずに「350点なら偏差値はいくつ」「どの高校に行ける」と決めると、かなり乱暴な判断になってしまいます。

 

③350点は70点ずつ取らなくてもよい

制服姿の中学生が放課後の教室で、5色の丸いマグネットを高さを変えて黒板に並べ教科の優先順位を考えている様子

平均70点と聞くと、5教科すべてで70点を取らなければいけない気がしますよね。
もちろん、それも350点です。

でも実際には、得意と苦手があって大丈夫です。
例えば、次の組み合わせでも合計は350点になります。

350点の配分例

国語75点
数学60点
英語85点
理科65点
社会65点
合計350点

5教科を同じ点数にそろえるより、「得意教科で貯金を作り、苦手教科の底を上げる」と考えましょう。

ただし、得意教科だけに頼り切るのは危険です。
得意な英語が難しい回だった、体調が悪くて見直せなかった、というだけで合計が大きく下がるからです。

そこで、得意教科には「伸ばす目標」、苦手教科には「下回らない目標」を置きます。
自分の直近3回ほどの点数を並べると、安定している教科と波の大きい教科が見つけやすくなりますよ。

 

④答案から「次に取れる点」を探す

制服姿の中学生が返却答案を緑・黄・グレーの丸印が付いた3つのトレーに仕分けている手元の俯瞰

350点からさらに上げたいとき、いきなり難しい問題集を買う必要はありません。
まずは返ってきた5教科の答案を机に並べます。

そして失点を、次の3種類に分けてみましょう。

●知っていれば取れた問題:漢字、英単語、用語、公式など
●解き方を練習すれば取れた問題:計算、文法、資料の読み取りなど
●今は後回しでよい問題:正答率が低い難問や、解説を読んでも土台から戻る必要がある問題

最初に回収するのは、「知っていれば取れた問題」と「解き方をもう一度練習すれば取れた問題」です。

私が多くの生徒さんを見てきて感じるのは、350点前後では「難問が解けなかったから伸びない」とは限らないということです。
覚え直せば取れる語句や、一度できたのにテストでは再現できなかった問題が、答案の中に残っていることがよくあります。

ここを飛ばして応用問題へ進むと、勉強時間は増えたのに点数が動かない状態になりがちです。
難しい一問に20分使う前に、基本の5問を自力で取り戻す。
350点からの勉強では、この順番が大切です。

 

⑤次の50点を作る勉強法

私服の中学生が明るいキッチンで参考書を伏せ、単語カードを使って自力で思い出せるか確認している様子

350点から400点を目指すなら、単純に「各教科10点ずつ上げよう」とは考えません。
答案を見て、回収できそうな点を教科ごとに積み上げます。

次の50点を作る手順

1. 5教科の失点を3種類に分ける
2. 覚え直しで取れる点を教科ごとに数える
3. 解き直しで取れる点を加える
4. 合計が50点前後になるよう優先順位を付ける
5. 翌日、何も見ずにもう一度解く

例えば、英語で単語と基本文を12点、数学で計算と基本問題を8点、理科と社会の用語・資料問題で各12点、国語の漢字と文法で6点を回収できれば、合計50点です。
これは合計の作り方を示す例なので、実際の配分は自分の答案に合わせて下さい。

5色のタイルを少しずつ積み上げて階段を作り、最後の1枚を手で置き足している図解。教科ごとの小さな回収点が合計50点になることを表す

勉強の終了条件は「ワークをやった」ではなく、「答えを閉じても自力で解けた」にします。

学校ワークは、最初から全部を何周もするより、間違えた問題と迷った問題に印を付け、そこを優先して解き直すほうが進みやすいです。
暗記問題は紙で答えを隠して言えるか確認し、計算や文法は白紙から手順を再現します。

文部科学省も、学習評価は結果を付けるだけでなく、生徒の学習や先生の指導の改善につなげることが重要だと示しています。
返却答案は「終わったテスト」ではなく、次の勉強を決める材料として使いましょう。

 

⑥保護者の声かけと高校選びの考え方

制服姿の中学生と保護者が学校見学で高校の校舎を並んで見上げている後ろ姿

保護者の方は、350点を見てすぐに「この高校は無理」「もっと勉強しなさい」と結論を出さないで下さい。
最初の声かけは、次のような質問がおすすめです。

●5教科の平均点はいくつだった?
●前回より上がった教科はどれ?
●覚え直せば取れそうな問題はどれ?
●次はどの教科から直す?

点数の評価より先に、本人と一緒に「次に取れる問題」を見つけることが、前向きな作戦会議になります。

また、350点だけで行ける高校を全国一律に決めることはできません。
公立高校の入学者選抜方法は、各都道府県教育委員会などが決めています。
定期テストの平均点、通知表、地域模試の判定、志望校の過去問、最新の募集要項を重ねて判断しましょう。

350点を取れたなら、すでにできている問題もたくさんあります。
そこはきちんと認めたうえで、答案に残った回収可能な点を一つずつ自力で解ける状態へ変えていきましょう。

点数は、自分の価値を決める数字ではありません。
次に何を直せばよいかを教えてくれる、便利な作戦資料ですよ!

 

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