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勉強お役立ちコラム

慶応の英語は学部で別物!対策の4段階と失点4分類の記録術

明るいキャンパスで赤レンガの校舎に向かって歩く高校生の後ろ姿

ステコ
ステコ

慶應の英語って難しいと聞いたので、まず「慶應の英語」という参考書を買えばいいですか?


野口先生
野口先生

その前に質問!どの学部を受ける予定ですか?


ステコ
ステコ

えっ、慶應は慶應なので、英語も全部だいたい同じかと……。


野口先生
野口先生

そこが最初の分かれ道です(笑)。同じ大学でも、学部が変われば必要な練習はかなり変わります。まず地図を作ってから走り出しましょう!

【今回の真実】

慶應の英語に共通の万能対策はありません。最初に志望学部の最新制度と過去問を確認し、語彙・文法・精読の土台を作ったうえで、出題形式と時間に合わせた練習へ進むのが王道です。難しさをひとまとめにせず、今の弱点を一つずつ直しましょう。

 

①慶應の英語は学部ごとに別の試験と考えよう

明るいリビングで高校生と母親が慶應の学部別の入試資料を見比べている様子

最初にお伝えしたい結論は、「慶應の英語」という一科目を勉強するのではなく、志望学部の英語を勉強するということです。
慶應義塾大学の一般選抜は、学部によって科目の組み合わせも、英語で求められる処理も違います。

たとえば過去問を見ると、長い英文を読んで日本語や英語で説明する力が大切な学部もあれば、語彙・会話・内容把握をすばやく処理する力が問われる学部もあります。
総合政策学部・環境情報学部では、外国語だけでなく数学、外国語と数学、情報と数学から選べる仕組みです。
さらに2027年度の文学部は、外国語で英語の独自試験、英語外部試験利用、ドイツ語、フランス語のいずれかを選ぶ形になっています。

つまり、「慶應志望なら全員が同じ英語対策をすればよい」わけではありません。

なお、大学の正式表記は「慶應義塾大学」です。
検索では「慶応」と書かれることも多いのですが、制度を確認するときは正式名称で公式サイトを探すと見つけやすいですよ。

2027年度受験生は要確認

経済学部は2027年度から小論文を休止し、A方式は英語200点+数学200点、B方式は英語200点+地理歴史200点になります。
前年の記事や動画だけで科目を決めず、出願年度の一般選抜要項を必ず確認しましょう。

 

②最初に過去問1年分を診断に使う

図書館の個別席で制服の高校生が慶應の過去問を初めて開き弱点を確かめる場面

「まだ実力が足りないから、過去問は秋まで封印します」という高校生は少なくありません。
でも、最初の一回は合格点を取るためではなく、必要な力を知るために使って大丈夫です。

慶應義塾大学は公式サイトで2026年度の一般選抜問題を公開しています。
著作権の関係で一部が非公開の場合はありますが、志望学部の問題を自分の目で確認できます。

まずは時間を気にしすぎず、一年分を開いて次の四つを見てください。

●知らない単語が多くて、文の内容に入れない
●単語は分かるのに、一文の構造を取れない
●一文ずつ読めるのに、段落の主張をつかめない
●内容は分かるのに、時間内に終わらない

この四つは似ているようで、必要な練習が別です。
語彙不足なのに速読だけをしても読み飛ばしが増えますし、時間不足なのに一文ずつ日本語へ直す読み方を続けても間に合いません。

過去問は「できなかった」という判決ではなく、現在地を教える診断書として使いましょう。
今の時点で解けなくても、慶應を受けられないという意味ではありません。
むしろ早めに差が見えた分だけ、これからの勉強を合わせやすくなります。

 

③合格へ近づく英語対策の4段階

診断ができたら、勉強を土台から四段階に分けます。

単語カード・文構造・段落ブロック・ストップウォッチと4段階で上る英語対策の階段の図解

第1段階 単語・熟語・文法を穴なくする

難しい長文も、材料は単語と文法です。
単語帳は新しいものへ次々と移らず、一冊の見出し語を見て意味がすぐ出る状態を先に作ります。
文法は正解番号の暗記ではなく、「なぜ他の選択肢が違うのか」を説明できるところまで戻しましょう。

第2段階 一文を正確に読む

主語と動詞、修飾関係、代名詞が指す内容を確認し、英文の骨組みを崩さず読めるようにします。
ここが曖昧なまま長文の量だけ増やすと、読んだ気にはなっても正答が安定しません。
少し地味な作業ですが、難関大ほどこの地味な部分が効いてきます。

第3段階 段落の役割をつかむ

各段落を「主張」「理由」「具体例」「反論」のように短く整理します。
慶應の英文で必要なのは、単語を一語ずつ拾うことではなく、筆者の論理を追うことです。

第4段階 時間内に解く

最後に、志望学部の形式で時間を測ります。
一回目から急ぐのではなく、正確に読める英文を少しずつ速くする順番が大切です。

「基礎→正確な一文→段落の論理→時間制限」の順を飛ばさないことが、結局いちばんの近道です。

 

④学部別に追加したい練習

公園のベンチで単語カードを見ながらスマホに英文を声に出して練習する高校生

基礎ができたら、ここから志望学部に合わせて枝分かれします。

説明・和訳・英作文がある場合

読めたかどうかを頭の中だけで判定せず、実際に答案を書きます。
和訳では単語の意味を並べるのではなく、修飾関係を保った自然な日本語に直します。
英作文は難しい表現を見せるより、自分が確実に使える語彙と文法で主張と理由をつなげましょう。
できれば先生に見てもらい、内容・文法・表現のどこで減点されそうかを分けます。

語彙・会話・選択問題が多い場合

単語を一つの日本語訳だけで覚えず、よく一緒に使われる語や文脈も確認します。
選択問題は正解を覚えるだけでなく、残りの選択肢を切れる理由まで言えるようにしましょう。

長い英文を短時間で読む場合

毎回全文を訳さず、段落ごとの要点を一言で余白に残します。
ただし、速さを出す練習と、構文を丁寧に確認する復習はセットです。

同じ長文教材を使っていても、志望学部の答案形式に合わせて「何を残すか」を変えるのがポイントです。

 

⑤過去問は点数より失点理由を残す

答案の誤答を指さしながら講師と一緒に失点の理由を振り返る高校生

過去問をたくさん解いているのに伸びない生徒さんには、丸付けのあとに答えを読んで終わっている傾向があります。
これは努力不足ではありません。
記録する項目が「点数」だけなので、次の勉強へつながっていないのです。

間違いは次の四種類に分けてください。

失点の4分類

●知識不足:単語・熟語・文法を知らなかった
●読解不足:構文や指示語、段落の論理を取り違えた
●形式不足:設問の要求や答案の作り方を誤った
●時間不足:解ける問題を残した、見直し時間がなかった

知識不足なら覚え直し、読解不足なら該当文を精読し、形式不足なら模範解答との違いを言葉にします。
時間不足なら、どの大問に何分使ったかまで残します。

過去問の価値は、何年分解いたかより、次の一週間の勉強が具体的に変わったかで決まります。
これまで生徒さんを見てきても、問題数を増やしたときより、失点の理由を一緒に整理したときに勉強の焦点が合うことは多いです。

 

⑥今日から始める一週間の行動

玄関のベンチに一週間分の持ち物と色分けカードを並べた朝の準備の様子

慶應を目指すと決めたら、最初の一週間は次の順で動きましょう。

●1日目:2027年度の公式な試験教科・科目を確認する
●2日目:志望学部の2026年度問題を開き、出題形式を見る
●3日目:一年分を解き、語彙・読解・形式・時間に分ける
●4日目:いちばん大きい弱点を一つ決める
●5~7日目:同じ弱点へ集中して取り組む

ここで欲張って、単語帳、文法問題集、長文、英作文、過去問を全部同じ量だけ始めなくて大丈夫です。
最初の目標は「慶應レベルを全部解けること」ではなく、「自分が次に直す一か所を言えること」です。
一か所が直れば、次の一か所が見えてきます。

慶應の英語は簡単ではありませんが、難しさをひとかたまりにしなければ、やるべきことは具体的になります。
「難しい大学だから特別な才能が必要」と決めつけなくて大丈夫です。
志望学部、現在地、残り時間から順番を決め、今日の勉強を一つずつ積み上げていきましょう!

 

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