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勉強お役立ちコラム

漢文は中学で何を習う?返り点からテスト対策まで4段階で解説

明るい学校図書室で、返り点のついた漢文の教科書を指でたどりながら読む制服姿の中学生

ステオ
ステオ

漢字だけなら読めそうなのに、漢文になると急に漢字が行列を組んで迫ってきます。


野口先生
野口先生

行列整理の係が返り点だよ。読む順番さえ分かれば、漢字の大群ではなく短い文として見えてきます。


ステオ
ステオ

では、まずレ点さんに誘導をお願いすればいいんですね。


野口先生
野口先生

そうそう(笑)。ただし、順番を追うだけでなく、書き下し文と意味までつなげて完成です!

【今回の真実】

中学の漢文は、難しい句法を大量暗記するところから始めません。返り点で読む順番をつかみ、書き下し文、現代語訳、文章の教えへと4段階で進めれば、初めてでも十分に得点源にできます。

 

①漢文は中学で何を習う?

中学校の国語の授業で、返り点の付いた漢文を示しながら読み方を説明する先生と、制服姿で聞く中学生たち

「漢文って、中国語を一から覚える教科なの?」と身構える生徒さんもいます。

でも、中学国語で最初に学ぶのは、漢文を日本語として読むための基本です。

文部科学省の中学校学習指導要領解説では、中学1年で訓読の仕方を知って古文や漢文を音読し、中学2年では現代語訳や語注を手掛かりに作品のものの見方や考え方を知り、中学3年では歴史的背景にも注意して古典を読む流れが示されています。

中学漢文の中心は、「読む順番」「日本語の文に直す」「内容をつかむ」の三つだと考えると分かりやすいでしょう。

中学漢文で押さえるもの

●返り点や送り仮名を見て読む
●書き下し文に直す
●現代語訳や語注を使って内容をつかむ
●故事成語・論語・漢詩などから考え方や表現を学ぶ

どの作品を何年生で扱うかは、学校や教科書によって違います。

実際に、中学1年で返り点から始める学校もあれば、中高一貫校などで中学3年に受身の句法まで扱う例もあります。

そのため「中学生なら句法を何個覚える」と全国一律に決めつけるより、まず自分の教科書と授業プリントの範囲を基準にするのが正解です。

 

②返り点は読む順番の案内役

短い漢文のプリントに、読む順番の番号を鉛筆で書き込んでいる制服姿の中学生の手元

漢文で最初につまずきやすい理由の一つが、日本語とは異なる語順です。

日本語と同じ順番で上から読むだけでは、文としてうまくつながらない場所があります。

そこで使うのが、レ点や一・二点などの返り点です。

返り点は意味を答える記号ではなく、「次にどの字を読むか」を示す案内役です。

レ点なら、すぐ下の字を先に読み、そのあと一つ上の字へ戻ります。

一・二点では、二点の付いた字をいったん飛ばし、一点の字まで読んでから二点へ戻ります。

ここで大切なのは、記号の説明を眺めて終わらせないことです。

短い文の漢字に「1、2、3……」と読む順番を書き込み、その番号どおりに声に出してみましょう。

読む順番が毎回合うようになってから、送り仮名や書き下し文へ進めば大丈夫です。

最初から意味まで全部考えようとすると混乱しやすいので、まず語順だけを正確にする練習を切り分けるのがコツですよ!

 

③漢文を読む4段階

漢文は、次の4段階で読むと迷いにくくなります。

漢文を読む4段階

①返り点を見て読む順番を決める
②送り仮名を補い、書き下し文にする
③語注や重要語句を使って現代語訳する
④誰が何を言ったか、何を伝える話かをまとめる

開いた本から4つの色の石を順にたどって吹き出しに届く図。返り点で読む順番を決め、書き下し文にし、現代語訳し、内容をまとめる4段階を表す

段階1・2:訓読して書き下す

まずは返り点に従って読み、漢字仮名交じりの日本語に直します。

この日本語に直した文が、書き下し文です。

テストでは、読む順番だけでなく、送り仮名を平仮名で書けるかなども見られます。

学校で習った表記にそろえ、教科書の例文を何も見ずに書き直せるようにしましょう。

段階3・4:訳して話の芯をつかむ

書き下し文ができても、そこで終了ではありません。

語注や授業で習った重要語句を使い、「誰が・何を・どうした」の形にします。

さらに、登場人物の発言や出来事が何を伝えているかまで一文でまとめます。

書き下し文と現代語訳は別の作業ですが、いつも続けて確認することが重要です。

多くの生徒さんを見ていると、教科書の訳を丸ごと覚えているのに、返り点を隠すと読めないことがあります。

これは漢文が苦手なのではなく、二つの作業がまだつながっていない状態です。

反対に、返り点だけ得意でも話の内容を説明できなければ、読解問題では止まってしまいます。

「読める・書き下せる・訳せる・説明できる」の四つを別々に確認すると、自分の弱点が見えます。

 

④定期テストは学校教材から対策

教科書・授業ノート・配布プリント・学校ワークを机に並べ、白いカードで答えを隠して自己テストする中学生の手元

中学漢文のテスト勉強は、いきなり難しい参考書を買わなくても始められます。

まずそろえたいのは、教科書、授業ノート、配布プリント、学校ワークです。

定期テストでは学校で扱った本文を中心に、読み方、書き下し文、語句の意味、話の内容を確認されることが多いからです。

本文を三つに分けて練習する

教科書の本文を一文ずつ区切り、次の三つをセットにしてください。

●訓点付きの漢文
●書き下し文
●現代語訳と内容の説明

最初は三つを見比べながら音読します。

次に書き下し文を隠し、最後は訳も隠して、漢文だけから再現します。

答えを読む勉強より、隠して自分で戻す練習のほうが、できない場所を発見できます。

問題ごとに根拠を言えるようにする

丸付けのときは、正解か不正解かだけで終わらせません。

「レ点があるからこの順番」「語注にこの意味があるからこの訳」「前の発言を受けているからこの人物」と、根拠を短く言ってみましょう。

説明できない正解は、本番で選択肢が変わると迷いやすい正解です。

学校教材の一文を、根拠付きで説明できる状態がテスト前の完成だと考えてください。

 

⑤苦手な場所を見つけて戻ろう

教材の一文を指で追いながら読めた中学生と、隣で見守る家庭教師

「漢文が全部分からない」と感じても、本当に全部が苦手とは限りません。

止まった場所を分ければ、戻る勉強も少なくできます。

止まった場所と戻り先

●読む順番が分からない→レ点と一・二点の短文へ戻る
●書き下し文で止まる→送り仮名と学校で習った表記を確認する
●訳が作れない→語注・重要語句・主語を確認する
●内容問題で迷う→人物の発言と出来事を一文でまとめる

指導していると、返り点でつまずいている生徒さんに長い現代語訳を覚えさせても、なかなか楽にはなりません。

必要なのは努力を増やすことより、止まった一段へ戻ることです。

一回の勉強では、一つの短文を「読める」から「説明できる」まで仕上げることを優先しましょう。

中学のうちにこの流れを身につけると、高校で句法が増えても、どこで止まったかを自分で判断しやすくなります。

漢文は、漢字だらけの見た目ほど怖い科目ではありません。

今日の教科書から一文だけ選び、まず返り点に従って読む番号を書いてみてください。

一文を順番どおり読めたら、それが漢文を得意にする最初の一歩ですよ!

 

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