



【今回の真実】
成績書の英語は一つではありません。家庭で受け取る通知表はreport card、進学や留学で提出する正式な成績証明書はtranscriptが基本です。書類の用途を先に確認すれば、単語選びで迷わなくなります。
①成績書の英語は用途で2つに分かれる
まず、いちばん知りたい答えからいきましょう!
日本語の「成績書」や「成績表」が何を指しているかによって、英語は主に次の2つに分かれます。
●進学・留学・就職などで提出する成績証明書:transcript
学期末に子どもが持ち帰るものならreport card、学校が発行する正式な履修・成績記録ならtranscriptと考えると、まず迷いません。
アメリカ英語のreport cardは、学校が保護者へ定期的に伝える成績や学校での様子をまとめた書類です。
イギリス英語ではschool reportやterm reportという言い方もあります。
一方、transcriptは、履修した科目や成績などをまとめた公式の学業記録を指します。
東京大学の証明書交付願でも「成績証明書」にTRANSCRIPTという英語が添えられています。
UCLAの公式案内でも、academic transcriptには履修科目、単位、成績、GPA、取得学位などが含まれると説明されています。
つまり、「成績書=report card」と一つだけ暗記するのは少し危険です。
誰が受け取り、何に使う書類なのかを先に見るのが正解です。
②grade・score・mark・resultsの違い
書類名がわかったら、次は「成績そのもの」を表す英語を整理しましょう。
日本語では全部まとめて「成績」と言えますが、英語では何を示すかによって言葉が変わります。
gradeは教科や課題への評価
gradeは、A・B・Cや5段階評価など、学習成果に与えられた評価を表すときに使います。
複数の教科や学校成績全体について話すなら、gradesと複数形にすることがよくあります。
I got a good grade in English.
英語でよい成績を取りました。
My grades improved this term.
今学期、成績が上がりました。
scoreはテストで取った点数
scoreは、テストで取った80点や95点といった数値を指す言葉です。
通知表全体ではなく、一回の試験で何点取ったかを言うならscoreがわかりやすいですね。
I got a score of 90 on the English test.
英語のテストで90点を取りました。
markとresultsも場面で使う
markはイギリス英語で点数や評価を表すときによく使われます。
resultsは試験結果をまとめて指す言葉で、exam resultsなら「試験の結果」です。
評価ならgrade、具体的な点数ならscore、試験結果全体ならresultsと分けておくと、英作文でも会話でも使いやすくなります。
③成績書について伝える英語例文
単語だけ知っていても、いざ学校や提出先へ連絡すると文章が止まってしまいますよね。
ここでは、そのまま場面に合わせて直せる例文をまとめます。
通知表について話す例文
I received my report card today.
今日、通知表を受け取りました。
My parents checked my report card.
両親が私の通知表を確認しました。
When will the report cards be issued?
通知表はいつ発行されますか。
日常の学校生活で成績表について話すなら、report cardで自然に伝わります。
成績証明書を依頼する例文
I need an official transcript for my application.
出願のために正式な成績証明書が必要です。
Could you send my official transcript to this school?
私の正式な成績証明書をこの学校へ送っていただけますか。
Do you accept electronic transcripts?
電子版の成績証明書を受け付けていますか。
ここで大事なのがofficialです。
自分で印刷した成績の画面ではなく、学校が正式に発行する書類を求められているならofficial transcriptと伝えます。
ただし、提出方法は学校や出願先によって違います。
紙・電子版のどちらか、学校からの直送が必要か、期限はいつかまで提出先の案内で確認しましょう。
④間違えやすい表現を整理しよう
ここまでの内容で基本は十分ですが、似た言葉を見かけるとまた迷うかもしれません。
よくある混同をここでスッキリさせておきましょう!
gradesだけでは書類を頼んだことにならない
Please send my grades.でも、「私の成績を送ってください」という意味は伝わります。
しかし、正式な証明書を求めているのか、成績の一覧だけでよいのかが曖昧です。
書類そのものが必要ならreport cardまたはtranscriptまで言うほうが、行き違いを防げます。
GPAは成績書の名前ではない
GPAはGrade Point Averageの略で、成績の平均を示す数値です。
transcriptの中にGPAが載ることはありますが、GPAそのものが成績証明書というわけではありません。
「GPAを提出してください」と言われたときも、どの書類で証明するのかまで確認すると安心です。
transcriptには別の意味もある
transcriptは、会議や音声の「書き起こし」という意味でも使われます。
学校の話だと明確にしたいときはacademic transcript、正式書類ならofficial academic transcriptと書けば、意味がよりはっきりします。
単語を日本語と一対一で覚えるより、用途とセットで覚えることが実際の場面では役立ちます。
⑤提出前に確認する3ステップ
最後に、成績書を英語で書いたり頼んだりするときの確認手順をまとめます。
難しく考えなくて大丈夫です!
STEP1 日本語の書類が何かを確認する
家庭へ渡された通知表なのか、学校へ申請して発行してもらう成績証明書なのかを分けます。
前者ならreport card、後者ならtranscriptが第一候補です。
STEP2 提出先が使っている言葉を優先する
募集要項や提出画面にschool report、academic recordなど別の表現が書かれていることもあります。
その場合は、自分で言い換えず、提出先が指定した書類名をそのまま使うのが安全です。
STEP3 形式と送り方まで確かめる
officialかunofficialか、紙か電子版か、本人が添付するのか学校から直送するのかを確認します。
単語が合っていても形式が違えば、受理されない可能性があるからです。
●正式な成績証明書:transcript、academic transcript
●教科などの評価:grade
●テストの点数:score
●試験結果:results
まず書類の役割を見て、それから英語を選ぶ。
この順番さえ守れば、「成績」という日本語に引っ張られて迷うことはかなり減ります。
出願など大切な場面では、最後に提出先へ「この書類でよいですか」と確認しておきましょう。
英語が完璧かどうかより、必要な書類を期限どおりにそろえることのほうが、ずっと大切ですよ!









