

先生、内申を上げたいので、明日から全教科で毎回手を挙げます!腕が筋肉痛になるまで!

やる気は満点だけど、腕だけ鍛えても内申は上がらないよ(笑)。まず、どの教科のどの観点が弱いかを見よう!

観点って、通知表にあるA・B・Cのところですか?

そう!そこから評価に使われたテストや課題へ戻ると、次に直す行動が見えてくるんだ。

なるほど。気合より先に、内申の設計図を読むわけですね!
【今回の真実】
内申を上げる第一歩は、全部を頑張ることではなく、弱い教科と観点を一つ見つけることです。通知表、返却物、学校の評価資料をつなぎ、次に評価される場面で何を示すかまで決めれば、努力の空振りを減らせます。
①内申を上げる方法は弱い観点から逆算する
②評価ルート表を4つの手順で作ろう
③先生への質問で次の評価機会をつかむ
④3観点ごとに行動を変える
⑤一週間は一教科・一行動に絞る
⑥内申が上がらないときの見直し方
①内申を上げる方法は弱い観点から逆算する

内申を上げたいとき、最初から「提出物を丁寧にする」「たくさん発言する」と決めつけるのは早いです。
すでに提出物が十分できていて、テストの知識問題が弱い生徒なら、提出物だけを増やしても狙いがずれます。
反対に、テストは取れているのにレポートの考察が薄い生徒なら、問題集を増やすだけでは評定が動かないこともあります。
内申を上げる方法の中心は、「良さそうなことを全部やる」ではなく、「今の評価を止めている場所へ行動を当てる」ことです。
中学校の評定は、各教科の学習状況を総括した5段階の数字です。
その土台になる観点別評価は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で整理されています。
ただし、観点別評価を評定へまとめる具体的な方法は、各学校が定めます。
つまり、インターネットの「何点なら4」「これを出せば5」という表を、そのまま自分の学校へ当てはめることはできません。
まず自分の学校が示す評価方法と、手元の結果を照らし合わせる必要があります。
この記事では、やることを「確認する・聞く・一つ決める・やり切る」の4段階に整理します。
②評価ルート表を4つの手順で作ろう

ここで作るのは、難しい勉強計画ではありません。
紙を4つに区切り、「現在の観点」「評価材料」「次の評価機会」「行動」を一つずつ書く評価ルート表です。

手順1 学校の評価資料を確認する
学校から配られた評価の観点・評価方法、シラバス、テスト範囲表を探します。
見つからなければ、連絡アプリや学校サイトを確認し、それでもなければ教科担当の先生へ聞けば大丈夫です。
手順2 上げたい教科を一つ選ぶ
通知表に観点別の欄があれば、評定だけでなくA・B・Cも見ます。
観点別の欄がなければ、学校の評価資料や返却物を見て、先生に確認しましょう。
全教科を一気に直そうとせず、低かった観点が見つかる教科を一つ選びましょう。
手順3 その観点を測った材料へ戻る
返却された定期テスト、小テスト、レポート、作品、発表の評価、ワーク、振り返りなどを並べます。
「低かった」だけで終わらず、空欄、説明不足、未修正、期限遅れなど、直せる行動まで言葉にしてください。
手順4 次の評価機会と行動を結ぶ
次の小テスト、単元テスト、レポート、実技、発表がいつあるかを確認します。
そして「数学の小テストで計算を取り切る」「理科の考察に結果から言える理由を書く」のように、場面と行動を一対一で結びます。
4マスがつながれば、「もっと頑張る」が「次のレポートで理由まで書く」に変わります。
③先生への質問で次の評価機会をつかむ

自分で資料を見ても原因が分からないときは、教科担当の先生に確認しましょう。
ただし、「どうすれば内申が上がりますか」だけでは質問が広く、先生も一般的な答えになりやすいでしょう。
次の3点に分けて尋ねてみてください。
●今回の評定で、特に不足していた観点はどれですか
●その観点は、どのテストや課題で評価されましたか
●次の評価機会で、何ができると改善に近づきますか
目的は評定をお願いすることではなく、評価の根拠と次の行動を確認することです。
「4にしてください」と交渉するのではなく、「4へ近づくには何を直せばよいですか」と相談すれば、前向きな作戦会議になります。
質問する前に通知表と返却物を持っていくと、話も具体的になりますよ!
④3観点ごとに行動を変える

知識・技能が弱い場合
教科書や授業プリントへ戻り、答えを隠して基本問題を解きます。
丸付けのあと、間違えた問題だけを、何も見ずにもう一度解けるか確かめましょう。
読む時間を増やすより、自力で答えを出せる問題を増やすことが大切です。
思考・判断・表現が弱い場合
答えだけでなく、「なぜそう考えたか」「結果から何が言えるか」まで書く練習をします。
数学の途中式、国語の根拠、理科の考察、社会の資料を使った説明など、教科によって示し方は変わります。
先生の添削や模範例を見て、自分の答案に足りなかった一要素を直しましょう。
主体的に学習に取り組む態度が弱い場合
「主体的に学習に取り組む態度」は、ただ挙手の回数を増やす話ではなく、粘り強く取り組みながら、自分の学び方を調整しようとしているかを見る観点です。
間違いを直す、先生の助言を受けて方法を変える、振り返りに次の改善を書くなど、学びを前へ進めた過程を大切にしてください。
目立つための発言を増やすより、授業内容を理解するために質問し、次の課題へ生かすほうが本質的です。
同じ「提出物を出す」でも、期限を守るだけでなく、間違いを直し、考えや改善が伝わる内容にするところまで意識しましょう。
⑤一週間は一教科・一行動に絞る

内申を上げようとすると、急に全教科のノートをきれいにし、毎日長時間勉強しようとする生徒さんがいます。
最初の数日は頑張れても、やることが多すぎると続きません。
指導の現場でも、勉強時間を増やしたのに評定が動かないケースをたどると、評価される材料と努力の向きがずれていることがよくあります。
だから最初の一週間は、一教科・一観点・一行動に絞ります。
たとえば英語の「知識・技能」なら、次の単語テストへ向けて、毎日覚えるだけで終わらず、答えを隠して確認するところまでを一つの行動にします。
理科の「思考・判断・表現」なら、返されたレポートの考察を書き直し、先生のコメントと見比べます。
一週間後に見るのは勉強時間ではなく、「決めた行動を実行できたか」「次の評価材料で改善を示せたか」です。
保護者の方は、毎日「勉強した?」と聞くより、評価ルート表を一緒に作る整理役に回ってみてください。
「何が悪かったの?」ではなく、「次に見てもらえるのはどの課題?」と聞くと、反省会ではなく作戦会議にしやすくなります。
⑥内申が上がらないときの見直し方

行動したのにすぐ評定が変わらなくても、失敗と決めつけなくて大丈夫です。
評定は一つの提出物だけで決まるものではないため、まず次の点を確認します。
●狙った観点と、実際に評価された材料が合っていたか
●提出した事実だけでなく、内容の改善まで示せたか
●次の評定へ反映される時期に間に合っていたか
●知識の不足など、別の観点が評定を止めていないか
うまくいかなければ、評価ルート表の4マスを持って、もう一度先生へ相談しましょう。
「前回の助言を受けてここを直したので、次はどこを改善すればよいですか」と聞けば、努力した事実と次の課題を同時に確認できます。
高校入試で調査書の評定をどう点数化するかは、地域や学校・学科によって異なります。
受験への影響を知りたい場合は、都道府県教育委員会の最新の入試案内と志望校の選考基準も確認してください。
内申は、性格や才能への判決ではなく、どの学習を次に改善するかを考える材料です。
全部を一度に変える必要はありません。
今日できるのは、通知表と返却物を机に並べ、一教科の4マスを埋めることです。
そこまでできれば、内申を上げるための一歩はもう始まっていますよ!




教科:理科
現在の観点:思考・判断・表現
評価材料:実験レポートの考察
次の行動:結果と理由を結び、自分の言葉で説明してから提出する