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勉強お役立ちコラム

中堅私立とはどこから?共通の偏差値がない理由と高校・大学別の探し方

進路の分かれ道で高校と大学の資料を見比べる高校生と保護者

ステコ
ステコ

「中堅私立を調べておいて」と言われたんですが、高校のことか大学のことか分からなくなりました。中堅という名前の学校群があるんですか?


野口先生
野口先生

そこが最初の分かれ道ですね。中堅私立は正式な学校名でも、一つの大学群の名前でもありません。


ステコ
ステコ

では、検索窓に「高校です」「大学です」と自己紹介してから調べます!


野口先生
野口先生

検索窓への礼儀は満点です(笑)。学年・地域・模試まで足すと、欲しい答えへもっと早く近づけますよ。

【今回の真実】

中堅私立には、全国共通の偏差値や学校一覧があるわけではありません。高校か大学かを分け、同じ模試の難易度と公式資料を組み合わせれば、自分にとっての候補校が見えてきます。

 

①中堅私立はどこから?決まった一本線はない

図書館の進路資料コーナーで色分けされた学校資料を見比べる中学生と保護者

結論からお伝えすると、「中堅私立は偏差値いくつからいくつまで」と全国共通の一本線で決めることはできません。
まず、中堅私立という言葉を二つに分けて考えてみましょう。

文部科学省が掲載する私立学校法では、私立学校を「学校法人の設置する学校」と定義しています。
ここで法律が定めているのは、「私立」という設置者による区分です。
「私立」は制度上の区分ですが、「中堅」は受験情報の中で使われる幅のある目安だと考えるのが適切です。

しかも検索結果を見ると、私立高校を集めたページ、中高一貫校や高校の選び方を説明する記事、私立大学の就職を扱う記事が並びました。
つまり、「中堅私立」だけでは高校と大学のどちらを指すのかも確定しません。

最初に足したい言葉

中学受験なら「地域名・中学校・使っている模試」、高校受験なら「都道府県・高校・コース」、大学受験なら「地域・大学・学部・入試方式」を足して調べましょう。

 

②高校の中堅私立は地域・模試・コースをそろえる

私立高校の明るい廊下でコース別の掲示を先生から説明してもらう制服の高校生

高校について調べるときは、ネット上の偏差値を一つ見て「ここから中堅」と決めないことが大切です。
実際、検索上位の高校紹介ページには、運営者自身の基準として「インターネット上の偏差値がだいたい45〜50前後以下」とする例がありました。
これはそのページの掲載基準であり、全国共通の定義ではありません。

高校を比べるなら、同じ地域の同じ模試で見るのが基本ですし、同じ高校でも普通科と専門学科、特進コースと進学コースなどは分けて確認する必要があります。
中学受験で見る偏差値も、高校受験で見る偏差値も、どの模試の数字なのかをそろえて初めて比較できます。

候補を探すなら、まず自分が受けている模試の志望校一覧を開きましょう。
次に学校公式サイトの募集要項で、募集する学科・コース・試験科目を確認します。
私立高校ではコース名が似ていても内容が違うので、「学校名が同じだから難易度も一つ」とまとめないほうが安全です。

高校の中堅私立は、地域・模試・学科やコースの三つをそろえて探す。
この順番なら、知らない学校も現実的な候補として見つけやすくなりますよ。

 

③大学の中堅私立は大学群だけで決めない

大学のオープンキャンパスで実習室の学びを大学生から説明してもらう高校生

大学の話では、日東駒専や産近甲龍などの大学群を思い浮かべる方が多いでしょう。
大学群は地域の有力校をまとめて調べる入口として便利です。

ただし、大学名のグループと、自分が受ける学部・学科・入試方式の難易度は同じものではありません。
同じ大学の中でも、学部や方式が変われば必要科目も難易度も変わります。

河合塾では大学入試のボーダーラインを、合否の可能性が50%に分かれる線として示しています。
同じページには、ボーダーラインは入試難易度を表すもので、教育内容や社会的位置づけを示すものではないという注意もあります。

ここは、進路選びで見落としやすいところです!
偏差値が近い大学でも、学べる分野、資格取得の支援、通学時間、卒業後の進路は違います。
反対に、ネットで一段上や一段下と書かれた大学でも、自分が学びたい内容や受験科目との相性まで含めると志望順位が入れ替わることがあります。

大学群は候補を見つける地図として使い、最終判断は大学・学部・方式ごとに行いましょう。

 

④偏差値以外に確認したい四つの項目

入試条件・入学後の学び・進路の出口・生活との相性という四つの確認項目を並べた図解

では、中堅というラベルから離れた後は何を見ればよいのでしょうか。
この記事では、確認材料を四つに整理します。

一つ目は入試条件

募集要項で科目、配点、試験方式、併願の条件を確認します。
高校なら学科・コース、大学なら学部・学科まで合わせるのがポイントです。

二つ目は入学後の学び

授業の進み方、選択科目、補習、資格支援、コース変更の可否を見ます。
合格できるかだけでなく、入学後に学び続けやすいかを確かめましょう。

三つ目は進路の出口

高校なら進学実績や推薦制度、大学なら卒業後の進路や資格試験の実績を確認します。
人数を見るときは、学校全体なのか、該当コース・学部だけなのかにも注意してください。

四つ目は生活との相性

通学時間、学費以外の費用、校風、部活動との両立も立派な判断材料です。
毎日通う場所ですから、数字では小さく見える違いが入学後には大きく効きます。

偏差値は入口の難易度、四つの項目は入学後まで含めた相性を見る材料です。

 

⑤自分に合う候補を絞る三手順

進路相談会で同じ目盛りのグラフを見ながら候補校を比べる制服の高校生と保護者

候補は次の三手順で絞れば大丈夫です。
「調べるほど分からなくなってきた」という方も、ここから一緒に整理していきましょう!

手順一 「中堅」の意味を分解する

誰が、どの地域で、何の試験を基準に中堅と呼んでいるのかを確認します。
基準が書かれていなければ、その一覧は候補発見用にとどめましょう。

手順二 自分の現在地と同じ物差しで比べる

高校なら地域模試、大学なら大学受験模試など、自分が受けた模試と同じ情報元の判定を使います。
別々のサイトの偏差値を横に並べても、受験者集団や判定基準が違えば正確には比べられません。

手順三 公式資料で通う未来を確かめる

募集要項、カリキュラム、進路資料を読み、説明会や相談会で分からない点を質問します。
「補習は誰がどの条件で受けるのか」「希望コースへ移れるのか」のように、実際の運用まで聞くと学校差が見えます。

候補校を集め、同じ物差しで比べ、公式資料で一校を確かめるまでの三手順を示した図解

指導の現場でも、「この学校は中堅ですか?」という分類を調べ続けるうちに、本人の模試や公式資料の確認が後回しになることがあります。
呼び名を確定させるより、自分が受ける試験と入学後の条件を確定させるほうが、進路選びは前に進みます。

 

⑥中堅という呼び名を進路の作戦に変えよう

朝の並木道を歩いて自分で選んだ学校へ向かう制服の高校生

中堅私立という言葉には、学校を見下す意味も、合格しやすさを保証する意味もありません。
検索の入口で使う大まかな呼び名です。

まず高校か大学かを分け、地域と同じ模試で難易度を確認する。
そのうえで、公式資料から入試条件、入学後の学び、進路、生活との相性を見ていきましょう。

「世間ではどの位置か」だけでなく、「自分の目標へ進める学校か」で選ぶことが大切です。
同じ中堅私立と呼ばれる学校でも、合う人と合わない人は違います。

候補が多すぎるときは、今日の段階で学校を一校に決めなくて構いません。
まずは高校・大学のどちらかを明記し、使っている模試と地域をそろえて三校ほど調べてみてください。
曖昧だった言葉が、自分のための具体的な進路表に変わっていきますよ。

 

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