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勉強お役立ちコラム

美術の中学テストは範囲表が先!筆記・鑑賞記述・実技で分ける勉強法

明るい美術室で色相環と美術資料を見比べる制服姿の中学生

ステオ
ステオ

美術のテスト、絵の才能を前日だけレンタルできませんか?


野口先生
野口先生

そんなレンタル店があったら先生も並びたいよ(笑)。でも、筆記や鑑賞の問題は準備の仕方で変えられるよ。


ステオ
ステオ

美術史を全部覚えるんですか?もう縄文時代から迷子です。


野口先生
野口先生

まず自分の学校の範囲表を見よう。出る場所を決めてから、筆記・鑑賞記述・実技に分ければ迷子から戻れるよ!

【今回の真実】

中学美術のテストは、全国共通の頻出問題より自校の範囲表を先に見るのが正解です。筆記・鑑賞記述・実技に分け、用語を作品や制作の意図と結び付ければ、絵が苦手でも準備できる部分はたくさんあります。

 

①美術の中学テストは範囲表から逆算しよう

美術資料を横に置き、テスト範囲表に色付き付箋を貼る中学生の手元

結論から言うと、中学美術のテストで最初に開くものは、市販の問題集ではなく学校のテスト範囲表です。
美術は学校によって、扱う題材も、筆記と実技の組み合わせも違います。

「美術史は全部覚える」「とりあえず色相環を暗記する」と決めず、範囲表に書かれたページ、プリント、持ち物へ印を付けるところから始めましょう。

実際の学校の範囲表にも、美術資料・教科書・授業プリントから主に出題し、実技も含める例があります。
定規や色鉛筆などの持ち物が指定されていれば、それも実技問題を予想する手掛かりです。

これまで生徒に副教科の勉強を聞くと、教科書の最初から読み始め、範囲が広すぎて途中で時間切れになることがよくあります。
やる気が足りないのではなく、入口が広すぎるのです。

最初に範囲表へ書き込むこと

●どの教科書・資料・プリントが範囲か
●作品名、作者名、技法名の指定はあるか
●記述や実技について注意書きがあるか
●当日に必要な道具は何か

「出そうな所」を探す前に、「学校が出すと知らせた所」を一つ残らずそろえる。
これが美術のテスト対策の土台です。

 

②問題を筆記・鑑賞記述・実技の3種類に分ける

この記事では、対策を「筆記」「鑑賞記述」「実技」の3種類に分けます。
同じ美術でも、必要な練習が違うからです。

筆記・鑑賞・実技の三分類をパレットと目と定規の絵で示した掲示板

筆記は用語と作品の組み合わせ

色彩、構図、遠近法、画材、技法、美術史、作者と代表作などが候補になります。
ただし、これは全国どの学校でも同じ問題が出るという意味ではありません。
範囲表に入っている単元だけを選びましょう。

鑑賞記述は「どこを見て、どう考えたか」

作品名を覚えるだけでなく、形、色、構図、材料、筆づかいなど、答えの根拠になる部分を言葉にします。
「迫力がある」で止めず、「太い線と強い色の対比から迫力を感じる」のように、見えた特徴と感じたことをつなぎましょう。

鑑賞問題は、感想を長く書く競争ではなく、作品のどの特徴からそう考えたかを伝える問題だと考えると答えやすくなります。

文部科学省の中学校学習指導要領解説では、美術の内容は大きく「A表現」と「B鑑賞」に分かれ、形や色彩などを捉える〔共通事項〕と関連付けて学ぶ構成です。
また、文部科学省の実施状況調査にも、作品の表現意図や構成の工夫を読み取る鑑賞問題、色や形を工夫する発想・構想の問題、材料を使う実技問題の例があります。

実技は条件を読んで表す

デッサン、レタリング、遠近法、色彩構成など、授業で扱った技能を短い課題で確かめる場合があります。
きれいさだけでなく、「指定された条件を守ったか」「学んだ技法を使えたか」も自分で確認してください。

範囲表の各項目に「筆記・鑑賞記述・実技」の印を付ければ、暗記だけでよい所と手を動かす所を分けられます。

 

③勉強道具は学校資料から4段階で集める

放課後の美術準備室で先生に授業プリントの場所を質問する中学生

使う資料は、範囲表、授業プリント・ワークシート、教科書・美術資料、外部問題集の4段階でそろえましょう。

資料の優先順位

1.テスト範囲表
2.授業プリント・ワークシート・制作カード
3.指定された教科書・美術資料のページ
4.範囲に合う外部問題集や確認プリント

授業プリントには、先生が授業で強調した語句や、制作時に考えたことがまとまっています。
自分の作品カードに「なぜこの色にしたか」「どこを工夫したか」と書いたなら、そこも鑑賞記述の練習材料になります。

教科書は、範囲のページにある本文だけでなく、作品の題名、作者、制作された時代、図の説明まで見ます。
作品画像と文字を別々にせず、一緒に覚えるのがポイントです。

外部問題集は、学校資料を覚えた後に「何も見ず答えられるか」を確かめるために使いましょう。
先に外部教材へ広げると、自分の学校では扱っていない作品や用語に時間を使うことがあります。

資料が足りないときは、友達のノートを丸ごと写す前に、先生へ「範囲表のこの項目は、どの資料で復習すればよいですか」と聞いてみてください。
質問が具体的なので、先生も答えやすくなります。

美術は資料を増やすほど安心する教科ではなく、学校で使った資料を答えられる状態にするほど強くなる教科です。

 

④作品・用語は見て言える形まで覚える

図書室で作品カードを手に持ち、友達へ声に出して説明する中学生

教科書を何度も眺めるだけでは、「見たことはあるのに名前が出ない」が起こります。
そこで、作品や技法を一枚ずつ小さなカードにして覚えましょう。

作品カードの5項目

●作品や技法の画像・簡単なスケッチ
●名称
●作者や時代
●形・色・材料・構図の特徴
●その特徴が生む印象や、表現の意図

表には画像やスケッチ、裏には答えを書きます。
表を見て裏の内容を口で説明し、言えなかった項目だけ印を付けて繰り返します。

「モネ=印象派」のような一対一暗記で終わらず、作品を見て特徴を一つ説明できるところまで進めましょう。

色相・明度・彩度、補色、透視図法などの用語も、定義だけでなく小さな図と一緒に覚えます。
技法名を隠して図から答える練習と、図を隠して自分で描く練習の両方を行うと、筆記にも実技にもつながります。

最後は、家族や友達に問題を出してもらうか、自分で答えを隠します。
読めば分かる状態と、何も見ずに書ける状態は別物です。

テスト勉強の終了条件は「全部読んだ」ではなく、「範囲表の項目を見て、言葉か図で説明できた」にしましょう。

 

⑤実技問題は小さく一度試しておく

定規と鉛筆で消失点に集まる補助線を引き、透視図を小さく作図する手元

実技は、上手な作品を一枚完成させる練習より、指定された条件で一度やってみる練習が役立ちます。
範囲にレタリングとあれば文字の骨組みから描き、遠近法とあれば消失点と補助線を使って小さく作図してみます。

デッサンなら、輪郭だけで終わらず、縦横の比率、位置関係、最も暗い所と明るい所を見比べます。
色彩構成なら、いきなり塗らず、使う色と配置を小さな下書きで決めます。

実技が苦手な人ほど、「才能がない」でまとめず、形を取る・条件を守る・濃淡を付けるなど一つの動作へ分けて練習しましょう。

練習後は、授業で示された見本や注意点と比べます。
自分の好みだけで採点せず、課題の条件を満たしたかに丸を付けてください。

本番では問題文を先に読み、必要な道具、用紙の向き、色数、記入場所などの条件へ印を付けます。
難しい構図に挑戦して未完成になるより、時間内に条件を満たす見通しを立てるほうが大切です。

一度でも最初から最後まで試すと、描き方だけでなく、どこで迷って時間を使うかが分かります。

 

⑥前日と当日に確認すること

画材ケースとリュックを持ち、朝の明るい校門へ歩いて向かう中学生の後ろ姿

前日は新しい参考書を開かず、範囲表をチェックリストにして仕上げます。

●作品画像を見て、名称・作者・特徴を言える
●用語を図や例と一緒に説明できる
●鑑賞記述で、見えた特徴と考えたことをつなげられる
●実技の条件と手順を確認した
●指定された道具を用意した

言えなかった所だけ学校資料へ戻り、もう一度何も見ず答えます。
全範囲をもう一周読むより、答えられなかった所だけを閉じて言い直すほうが、直前の確認ははっきりします。

当日は、筆記で作品名だけを急いで書かず、漢字や作者との組み合わせも確認しましょう。
鑑賞記述は「私はこう感じた」だけで終わらせず、形や色などの根拠を足します。
実技は条件を読み、途中でも全体を見直してください。

美術のテストは、絵が得意な人だけの勝負ではありません。
範囲を絞る、見て説明する、短く手を動かすという準備は、今日から誰でも始められます。

さぁ、まず今、範囲表の一項目だけ選び、「何を見ずに答えられれば完成か」を決めてみましょう。
それが決まれば、美術のテスト勉強はもう迷子ではありませんよ!