

ただ、「5段階の真ん中だから学年の平均」と決めつけるのも違うんだ。

通知表、見た目より奥が深いな…。

3の意味と、4へ上げるために見る場所を順番に説明しよう!
【今回の真実】
中学校の成績3は「おおむね満足できる」状態で、悪い評価ではありません。
ただし統計上の平均を示す数字でもないため、観点別評価を見て次に伸ばす場所を決めることが大切です。
①成績3は悪い?まず意味を正しく知ろう
先に結論を言います。
中学校の成績3は、悪い評価ではありません。
文部科学省は、中学校の5段階評定について、3を「おおむね満足できる」状況と示しています。
学校で習う内容について、目標に照らしておおむね身についていると判断された状態です。
「3がついた=勉強についていけていない」という意味ではありませんから、まずは安心してくださいね。
ただし、3は「もう何もしなくて大丈夫」というゴールでもありません。
4は「十分満足できる」、5はその中でも特に程度が高い状況です。
3は、基本は押さえているけれど、さらに伸ばせる場所が残っている状態だとも言えます。
4:十分満足できる
3:おおむね満足できる
2:努力を要する
1:一層努力を要する
通知表を見て落ち込むより、「どこを直せば次へ進めるか」を探す材料として使う。
これが一番前向きで、成績も上がりやすい見方です!
②成績3は平均とは限らない
よくある誤解が、「1から5の真ん中は3だから、成績3は学年の平均」という考え方です。
数字だけを見ると、たしかに真ん中ですよね。
しかし現在の中学校の評定は、クラス内の順位に合わせて人数を割り振るものではなく、教科の目標にどこまで到達したかを見る目標準拠評価です。
そのため、成績3は評価段階の真ん中ではありますが、「学年の真ん中の順位」や「平均点の生徒」という意味ではありません。
同じテストの点数でも、問題の難しさや、テスト以外の評価資料によって評定が変わることがあります。
「70点なら必ず3」「80点なら必ず4」という全国共通の点数表もありません。
評定の具体的な決め方は各学校で定めるためです。
ですから、友達の点数や評定だけを見て比べても、改善点はなかなか見つかりません。
見るべきなのは、自分の通知表にある観点別評価と、先生から示された評価基準です。
ここを確認すると、同じ3でも「4に近い3」なのか、複数の観点を立て直す必要がある3なのかが見えやすくなります。
③高校受験では成績3をどう見る?
「3は悪くないなら、高校受験も安心だよね?」と思った人もいるでしょう。
ここは少し注意が必要です。
9教科の評定がすべて3なら、単純に合計すると45点満点中27です。
ただし、成績3でどの高校を狙えるかは、全国一律には決まりません。
高校入試では都道府県や学校によって、どの学年の評定を使うか、副教科を何倍にするか、学力検査と調査書をどの割合で見るかが異なるからです。
同じ「オール3」でも、地域と志望校が変われば入試での扱いも変わります。
まずはお住まいの都道府県教育委員会が公表する最新の入試要項と、志望校の選考基準を確認しましょう。
そのうえで、学校の先生や塾の先生に次の3点を聞いてみてください。
●今の評定を入試用に換算すると何点か
●志望校の目安と比べて、あと何点必要か
●どの教科を上げると現実的か
「3だから大丈夫」「3だから無理」と数字だけで判断するのは早すぎます。
現在地と志望校までの差がわかれば、次にやることはかなり具体的になりますよ。
④3から4へ上げるために見る3つの観点
現在の中学校では、各教科を主に次の3観点から評価します。
●知識・技能
●思考・判断・表現
●主体的に学習に取り組む態度
評定は、これらの観点別評価を基本に総括されます。
つまり、テストの合計点だけを上げれば自動的に4になるとは限りません。
最初にすることは、通知表のA・B・Cなどを見て、どの観点が4へのブレーキになっているかを確かめることです。
知識・技能が弱い場合
用語、漢字、英単語、公式などの基本を覚え、学校ワークの基本問題を自力で解ける状態にします。
答えを写して終わるのではなく、何も見ずにもう一度解けるかまで確認しましょう。
思考・判断・表現が弱い場合
理由を書く問題、資料を読み取る問題、応用問題を重点的に解きます。
正解を覚えるだけでなく、「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明する練習が効きます。
主体的に学習に取り組む態度が弱い場合
これは単に元気よく挙手した回数だけを見る評価ではありません。
粘り強く取り組み、自分の学習を振り返って調整しようとしているかが見られます。
期限内の提出はもちろん、間違いを解き直す、振り返りに次の改善策を書くなど、学びを良くする行動を積み重ねましょう。
⑤次の通知表までにやること
成績を上げたいときに「もっと頑張る!」だけでは、少し弱いです。
頑張る場所を決めましょう。
まず、教科ごとに観点別評価を見て、一番弱い観点を1つ選びます。
次に、担当の先生へ「4に近づくために、私の場合は何を改善するとよいですか?」と聞いてください。
この聞き方なら、点数、提出物、授業での課題など、先生が見ている基準を具体的に教えてもらいやすくなります。
そして、次の行動を1つだけ決めます。
●間違えた問題だけ、翌日にもう一度解く
●記述問題を週に2問、先生に見てもらう
●振り返りには「次に変えること」まで書く
1000人以上の生徒を指導してきて感じるのは、3が並んでいる生徒ほど「全部がダメ」なのではなく、評価につながる最後の一歩が曖昧なことが多いということです。
テスト勉強はしているのに、解き直しが足りない。
提出はしているのに、中身を改善するところまで届いていない。
そんな小さなズレを1つ直すと、次の目標が見えやすくなります。
成績3は、落ち込むための数字ではなく、次に伸ばす場所を教えてくれる現在地です。
通知表を閉じる前に、まず1教科だけでも「次は何を変えるか」を決めてみてください。
そこから4への一歩が始まります!










それとも地味にピンチ?