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勉強お役立ちコラム

大学受験の成績は3種類!評定・自己採点・公式開示をいつどこで見る

制服姿の高校生が図書館で色の違う三つの書類ファイルを見分けている様子

ステコ
ステコ

先生、大学受験の成績を調べたら、通知表と共通テストと入試の点数が一斉に出てきました。成績という言葉、働きすぎではありませんか?


野口先生
野口先生

たしかに一人三役だね(笑)。でも、評定・出願判断に使う点数・試験後に開示される結果へ分ければ、かなり見やすくなるよ。


ステコ
ステコ

では「どの成績が悪いのか」ではなく、まず「どの成績の話か」を決めるんですね。


野口先生
野口先生

その通り!見る時期と確認先までセットにすれば、必要以上に不安にならず、次の行動も決められるよ。

【今回の真実】

大学受験の「成績」は、高校の評定、出願判断に使う試験結果、受験後の公式開示という三つに分けると迷いません。同じ数字でも役割と確認先が違うため、今の目的から見る資料を決めましょう。

 

①大学受験の成績は三つに分けよう

制服姿の高校生が図書館で、色の違う三つの書類ファイルを別々のトレーへ仕分けている様子

「大学受験の成績が気になる」と言っても、探している数字は人によって違います。
まず、次の三つのどれを知りたいのか決めましょう。

大学受験で出てくる三つの成績

●高校で積み重ねる成績:通知表の評定や調査書に載る学習成績
●合格可能性を測る成績:模試、共通テストの自己採点、大学別過去問の得点
●受験後に確認する成績:共通テストや各大学が公式に開示する得点・評価

評定は、どの入試方式を選べるか考える材料です。
模試や過去問は、志望校までの距離と次に直す教科を探す材料です。
公式開示は、受けた試験の結果を後から正確に振り返る材料です。

三つを混ぜると「通知表が低いから一般選抜も無理」「模試が良いから推薦条件も満たす」といった早合点が起きます。
成績は一枚の判決ではなく、次の選択を考えるための役割の違う資料なんですね。

なお、検索結果には日本留学試験(EJU)の成績案内も出てきます。
EJUは外国人留学生向けの別制度ですから、日本の高校生が通常受ける共通テストや大学独自試験とは分けて考えましょう。

 

②出願前に見る成績は評定と模試

制服姿の高校生と進路指導の先生が、大学の募集要項と模試の成績表を並べて見比べている様子

出願前にまず確認したいのは、高校の評定が自分の入試方式でどう扱われるかです。

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、一般選抜は学力検査や小論文などを主な資料とし、調査書なども組み合わせる方式とされています。
学校推薦型選抜は高校長の推薦に基づき、調査書を主な資料とする方式です。
総合型選抜では本人が書く資料や面接なども使われます。

つまり、評定の重さは「大学受験だから」で一律に決まらず、大学・学部・年度・選抜方式で変わります。

ここは、大学の最新募集要項にある「出願資格」「選抜方法」「配点」の三か所を確認してください。
評定が出願の条件なのか、点数になるのか、参考資料なのかまで読めれば十分です。

一方、模試の偏差値や判定は、主に学力試験でどこまで戦えそうかを見る数字です。
評定と模試のどちらか一方を「本当の成績」と決める必要はありません。
推薦も検討するなら評定、一般選抜の距離を測るなら同じ模試の推移と過去問、というように使い分けましょう。

 

③試験直後は自己採点で判断する

制服姿の高校生が試験直後に、問題冊子へ控えた自分の解答と解答用紙を鉛筆で照らし合わせている手元

共通テストを受けた直後、出願校を考えるために使うのは公式開示の点数ではなく自己採点です。

大学入試センターによる公式の成績閲覧は、希望する手続きをした受験者が試験終了後の4月以降、一定期間にマイページから確認する仕組みです。
国公立大学の出願を考える時期には間に合いません。

だからこそ、問題冊子へ自分の解答を控え、発表された正解・配点と照らす作業が大事になります。
自己採点は仮の数字だから不要なのではなく、出願判断に間に合う数字として役割があります。

ただし、一点だけを見て慌てて志望校を変えないでください。
大学が使う教科・科目、傾斜配点、個別学力検査との比率を募集要項で確認して、志望校の配点に換算してから考えます。

模試会社などの判定も参考になりますが、最後に確認するのは大学公式の配点です。
判定のアルファベットより「あと何点を、どの教科で取る必要があるか」まで下ろすと、二次試験の勉強へ切り替えやすくなりますよ。

 

④公式の成績開示は二つの窓口がある

受験後に正式な点数を確認したいときは、窓口を二つに分けます。

共通テストの成績

共通テストの公式成績は、大学入試センターの仕組みで確認します。
大学側も、受験生が出願時に行う成績請求情報の手続きに基づき、大学入試センターから成績の提供を受けます。

大学独自試験を含む入試成績

個別学力検査、小論文、面接評価、大学側で換算した共通テスト得点などは、受験した大学の成績開示制度を確認します。
大学入試センターのマイページを見ても、大学独自試験の点数までは分かりません。

共通テストは大学入試センター、個別試験を含む結果は受験大学、と窓口を分けるのが基本です。

受験生から矢印が二方向に分かれ、共通テストの成績を見るオンラインの窓口と、個別試験の結果を見る大学の窓口へつながる図解

合格発表の画面は、合否を知らせるものです。
得点や順位まで同時に載るとは限らないため、「入試成績開示」「個人成績開示」という別案内を探しましょう。

 

⑤開示内容は大学ごとに違う

制服姿の高校生が高校の図書館で、二つの大学の入試情報の冊子を見比べ、カレンダーで期間を確かめている様子

大学の成績開示は、全国共通の内容や日程ではありません。
誰が申し込めるか、どの選抜が対象か、何が見られるか、申込期間は大学ごとに決まります。

たとえば令和8年度入試について、秋田大学は選抜区分により一部違いがあると断ったうえで、傾斜配点後の共通テスト得点、個別学力検査等の得点、ランク区分、調査書の一部などを開示対象にしています。
一方、大阪教育大学の案内は一般選抜の受験者を対象とし、共通テストと個別テスト等を合わせた総合得点を開示するとしています。

この二校だけでも、対象者と見られる中身が同じではありません。
他大学の手続きをそのまま当てはめず、自分が受けた年度・大学・学部・選抜区分の案内を読みましょう。

受験票や受験番号が必要になる大学もあります。
合格発表が終わっても、成績開示を確認するまでは受験票と出願時の情報を保管しておくと安心です。

また、河合塾などが公表する合格最低点・平均点・倍率は、大学全体の入試結果を知る資料です。
自分個人の正式得点を証明するものではないので、目的を分けて使ってください。

 

⑥成績を次の一手へ変える確認手順

成績は、見て落ち込むためではなく、次に直す場所を決めるためにあります。
次の順番なら、数字を眺めて終わりにしにくくなります。

成績を確認する4手順

●1.目的を書く:「推薦条件を満たすか」「出願校を決めたい」「受験後に正式得点を知りたい」
●2.資料を一つ選ぶ:評定、模試・自己採点、公式開示のどれか
●3.公式情報と照合する:大学の最新募集要項または成績開示案内を読む
●4.行動を一つ決める:教科・単元・確認相手・期限まで具体化する

目的を決める旗、資料を一つ選ぶ書類、公式情報と照合する虫眼鏡と建物、行動を決めるカレンダーの4つのアイコンを矢印でつないだ図解

評定が条件に届かないなら、一般選抜を含む別方式も調べます。
自己採点で届かないなら、共通テストと個別試験の配点から、残りの試験で必要な点を出します。
受験後の開示で想定との差が分かったなら、浪人・再受験・後輩への助言など、必要な目的にだけ使えばよいでしょう。

大切なのは、違う種類の成績を横に並べて自分を評価せず、今の判断に必要な一枚だけを見ることです。

大学受験には、評定が生きる道も、当日の学力で勝負する道もあります。
数字が一つ思い通りでなくても、受験全体がそこで終わるわけではありません。
まず「どの成績の話か」をはっきりさせましょう。
そのうえで募集要項と成績表を一緒に開けば、次にやることはきっと今より具体的に見えてきますよ!

 

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