

先生、英検が今週なのにノー勉です。受験票だけは、かなり仕上がっています!

受験票の完成度では合格できないね(笑)。でも、今からできることはあるよ。

「ノー勉でも余裕」という動画も見ました。僕にも余裕、ありますか?

それは動画を見た時間ではなく、過去問の結果で判断しよう!
【今回の真実】
英検にノー勉で受かるかは、受験級と今の英語力で決まります。まず公式過去問を解き、合否を想像するのではなく現在地を確認しましょう。残り時間が短くても、形式慣れと弱点の絞り込みで防げる失点はあります。
①英検はノー勉でも受かる?結論は「今の実力次第」
②まず公式過去問を1回分解いて現在地を知ろう
③残り時間が短い人の直前対策4ステップ
④3級以上はライティングを空欄にしない
⑤二次試験もノー勉は避けて流れを確認しよう
⑥今回の結果を次の勉強につなげよう
①英検はノー勉でも受かる?結論は「今の実力次第」

結論から言えば、英検にノー勉で受かる人はいます。
ただし、「英検のための勉強をしていない」と「英語そのものを勉強していない」は、まったく別です。
学校の英語が得意な人、以前に下の級へ余裕をもって合格した人、普段から英語に触れている人なら、専用対策をしていなくても合格圏にいる可能性があります。
反対に、受験級で求められる英語がまだ身についていなければ、残念ですが裏ワザだけで差を埋めるのは難しいでしょう。
ただ、そこで受験前から諦める必要はありません。
英検公式の目安では、5級は中学初級程度、4級は中学中級程度、3級は中学卒業程度です。
準2級は高校中級程度、準2級プラスは高校上級程度、2級は高校卒業程度とされています。
「中学生だから3級なら受かる」と学年だけで決めず、その級の問題を今どれだけ解けるかで判断することが大切です。
指導していると、「ノー勉です」と言いながら学校の授業や定期テストではかなり勉強している生徒さんもいます。
逆に、下の級に合格した安心感だけで、次の級の問題を一度も見ていない生徒さんもいます。
同じノー勉という言葉でも、現在地はかなり違うんですね。
②まず公式過去問を1回分解いて現在地を知ろう

合格するか不安なとき、SNSで「ノー勉でも受かった人」を探したくなる気持ちはわかります。
でも、他人の合格報告ではあなたの英語力は測れません。
最初にやることは、英検公式サイトにある受験級の過去問を1回分解くことです。
公式サイトでは級別に問題と解答が公開され、リスニング音源も確認できます。
ここで大事なのは、自己採点の正答率だけで合否を断定しないことです。
英検は各技能の正答数から英検CSEスコアを算出し、その合計が合格基準スコアに達したかで判定します。
過去問は「合格宣言をする道具」ではなく、残り時間をどこへ使うか決める診断として使いましょう。
間違いを「知らない単語」「読み違い」「聞き逃し」「形式を知らなかった」に分けると、直すべき場所が見えてきます。
時間がないときほど、全部を広く勉強するより、この仕分けが効きますよ。
③残り時間が短い人の直前対策4ステップ
ノー勉のまま前日や数日前になったら、新しい参考書を最初から始めるのはおすすめしません。
勉強した気分にはなりますが、本番までに使える形にならない可能性が高いからです。

ステップ1 試験形式と時間の流れを知る
過去問を開き、どんな順番で何を答えるのかを確認します。
初見の形式に戸惑う時間を減らすだけでも、今ある実力を出しやすくなります。
ステップ2 間違いが多い一分野へ絞る
単語で止まったのか、長文で時間を使いすぎたのか、リスニングで話を見失ったのかを選びます。
あれもこれもではなく、最も大きく崩れた場所から直しましょう。
ステップ3 同じ過去問を解き直す
答えを眺めて終わると、わかった気持ちだけが残ります。
正解の根拠を確認してから問題を閉じ、もう一度自力で答えられるか試してください。
ステップ4 リスニング音源に触れて寝る
音声を聞き、聞けなかった箇所はスクリプトと照らします。
徹夜で単語を詰め込むより、会場や持ち物を確認して睡眠を取るほうが、本番で集中しやすくなります。
直前対策の目的は英語力を一晩で作り替えることではなく、形式を知らないせいで落とす点を減らすことです。
④3級以上はライティングを空欄にしない

3級以上の一次試験には、リーディングとリスニングに加えてライティングがあります。
ノー勉の人ほど「英作文は難しそうだから後回し」と考えがちですが、何を書くかの骨組みを先に決めておけば手が止まりにくくなります。
英検公式では、3級の英作文を「内容・構成・語彙・文法」の4観点で採点すると説明しています。
まず問題の問いに答え、自分の考えと理由を求められた形に沿って書くことが出発点です。
●最初に自分の答えを示す
●その答えを支える理由を書く
●簡単でも、自分が正しく使える単語と文法を選ぶ
●最後に問いへ答えられているか読み直す
立派な意見を日本語で考えてから難しい英語へ訳そうとすると、スペルや文法のミスが増えます。
直前は「難しく書く」より、「問いに対して、知っている英語で最後まで書く」を優先しましょう。
4級・5級の級認定は、リーディングとリスニングの一次試験で判定されます。
受験級によって測定技能が違うため、自分の級の公式ページで試験内容を確認してください。
⑤二次試験もノー勉は避けて流れを確認しよう

従来型の英検では、3級以上に面接形式の二次試験があります。
一次試験をノー勉で通過できたとしても、二次試験まで準備なしでよいという意味ではありません。
英検公式サイトには、入室から退室までを確認できる級別の「バーチャル二次試験」があります。
流れを一度見るだけでも、「次に何を指示されるのだろう」という不安を減らせます。
二次試験前は、公式の流れを見たうえで、実際に声を出して答える練習をしてください。
頭の中では言えるつもりでも、声にすると単語が出てこないことがあります。
家族や先生に質問役を頼めなければ、自分のスマホへ録音するだけでも構いません。
うまく話せなかった質問を一つずつ短い英文に直せば、ノー勉からはもう卒業です。
なお、英検S-CBTは3級以上のスピーキングを含む4技能を1日で実施する方式です。
従来型と同じつもりで二次試験を後から準備することはできないため、受験方式も先に確かめましょう。
⑥今回の結果を次の勉強につなげよう

今まで勉強してこなかった事実は変えられません。
ですが、「もう無理だ」と決めて残り時間まで手放す必要もありません。
まず公式過去問を解く。
次に、最も大きな弱点を一つ決める。
同じ問題を解き直し、試験の流れを確認して、きちんと眠る。
今日やることは、ここまで具体的に決められます。
受かるかどうかを悩み続けるより、過去問の間違いを一つ直すほうが合格へ近づきます。
もし今回合格できなかったとしても、それで「英語ができない人」と決まるわけではありません。
成績表の英検CSEスコアや英検バンドを見れば、合格基準までの距離を確認できます。
「英語が全部ダメだった」で終わらせず、技能別の結果から次に直す場所を決めましょう。
ノー勉で受かったという結果より、準備して身につけた英語力のほうが、この先の学校の勉強や入試でも使えます。
今回の受験を、焦っただけの一日にせず、英語の勉強を始めるきっかけにしていきましょう!




●問題形式を知っていたか
●時間内に最後まで進めたか
●リーディングとリスニングのどちらで崩れたか
●3級以上ならライティングを書き切れたか