塾で伸びなかったなら。本当に上がる方法教えます。
オンライン家庭教師 ステラ
勉強お役立ちコラム

公立高校の内申点は通知表を足すだけでは出ない!確認する4項目

自宅のテーブルで母と中学生の娘が通知表を一緒に確認している

ステオ
ステオ

先生、公立高校の内申点って、通知表を全部足せば出ますよね?電卓はもう構えています!


野口先生
野口先生

計算が早いのはいいね(笑)。でも先に、住んでいる地域と受験年度を確認しよう。内申点の計算は全国共通ではないんだ。


ステオ
ステオ

同じ通知表なのに、県境を越えると電卓の答えまで変わるんですか?


野口先生
野口先生

そういうこと!見る学年、教科の倍率、当日点との比率が違うからね。順番に整理すれば、自分の数字を正しく出せるよ。

【今回の真実】

公立高校の内申点は、通知表の評定を入試ルールに沿って換算した数字です。全国一律ではないため、受験年度・選抜方式・対象学年・教科倍率と当日点の比率をそろえてから計算しましょう。

 

①公立高校の内申点は通知表の評定を入試用にした数字

机に並べた9教科ぶんの無地カードと5段階の駒、電卓

最初に、言葉の意味からハッキリさせましょう!
公立高校入試で一般に「内申点」と呼ばれるのは、中学校の通知表にある評定を、入試のルールに沿って点数化したものです。

中学校の評定は5段階で、観点別学習状況を基本に各教科の学習状況を総括したものです。
国語・数学・英語・理科・社会の5教科と、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の4教科を合わせると9教科になります。
1学年分の評定をそのまま足せば、5×9=45点満点です。

ただし、この45点満点の合計が、そのまま公立高校へ送られる最終得点とは限りません。
入試では、過去の学年を加えたり、特定の教科を重くしたり、別の満点へ換算したりするからです。

ここで、次の3つを分けておくと迷いにくくなります。

●通知表に書かれた各教科の評定
●評定を入試ルールで換算した調査書点
●調査書点と学力検査などを合わせた合否判定用の数字

これまで受験相談をしてきても、この3つを同じ「内申点」として話していたために、不安が大きくなっていたご家庭は少なくありません。
まず名前と満点を分けるだけで、何を上げればよいのかが見えやすくなりますよ!

 

②全国共通ではない!先に確認する4項目

公立高校入試の内申点には、全国共通の計算式も、全国共通の「何点なら合格」という線もありません。
都道府県だけでなく、同じ地域の高校・学科・選抜方式によって扱いが変わる場合もあります。

ですから、いきなり通知表を足すのではなく、計算式の名札を先につけます。
確認するのは、受験年度、学校・学科・選抜方式、使う学年、教科倍率と当日点との比率の4項目です。

内申点を計算する前の4項目

●受験年度:何年春の入学者選抜か
●志望先:高校名・学科・一般や特色などの選抜方式
●対象学年:中1から中3のどの評定を使うか
●換算方法:教科の倍率と、学力検査などとの比率

受験年度・志望先・対象学年・換算方法の4項目をアイコンで並べた図

ネットの計算例が正しくても、年度や選抜方式が自分と違えば、その答えは使えません。
特に「内申30」のような数字を見つけたときは、45点満点の評定合計なのか、入試方式で換算したあとの点なのかまで確認してください。

数字は、分母と計算式をセットにして初めて意味を持ちます。
ここを押さえると、地域の違う友達や古い情報と比べて慌てずに済みます。

 

③大阪府と神奈川県で見る計算ルールの違い

図書館で制服の女子中学生が2冊の入試資料を見比べている

地域差は、実際の公式資料を見るとよく分かります。
ここでは、2027年春入学に当たる令和9年度の例を二つ見てみましょう。

大阪府は学年と学校別タイプで重みが変わる

令和9年度の大阪府一般選抜では、9教科の評定を450点満点に換算し、学力検査と調査書の比率は学校が選ぶタイプにより7対3から3対7まで変わります。
同じ資料では、各教科を「中1の評定×2+中2の評定×2+中3の評定×6」で50点満点にするため、中3の重みが大きくなります。

つまり、大阪府内でも「内申と当日点が半々」の高校と、「当日点の比率が高い」高校では作戦が変わるわけですね。

神奈川県は学校・学科ごとに比率を決める

令和9年度の神奈川県共通選抜では、学力検査と調査書の取扱い比率を学校・学科ごとに設定し、それぞれ2以上、合計10とします。
さらに、特色検査の有無や、特定教科の重点化も学校によって確認が必要です。

同じ「公立高校の内申点」でも、住んでいる地域と志望校が変われば、計算も合否での重さも変わります。
この二つは違いを知るための例なので、そのまま自分の地域へ当てはめないでくださいね。

 

④自分の内申点を公式資料で調べる3手順

進路指導室で先生が制服の生徒に入試案内のページを指さして説明する

では、自分の内申点はどこで確認すればよいのでしょうか?
調べ方は、教育委員会の入試案内、志望校の選考基準、自分の評定の計算という3手順です。

手順1:都道府県教育委員会の入試案内を開く

検索するときは「都道府県名+受験年度+公立高校+入学者選抜+募集案内」と入れます。
対象学年、調査書の様式、基本の計算方法を確認しましょう。

「最新」とだけ書かれた民間ページではなく、受験する年度が明記された教育委員会の資料を基準にします。

手順2:志望校・学科・選抜方式の基準を見る

次に、学校別の選考基準で、学力検査との比率、重点化する教科、面接や特色検査の有無を見ます。
普通科と専門学科、一般選抜と特色選抜では、同じ学校でも資料が分かれることがあります。

手順3:式と分母を書いてから評定を入れる

紙の上に「使う学年」「教科倍率」「満点」を書き、そのあと通知表の評定を入れます。
計算結果は「○点」だけでなく、「○点/○点満点」と残してください。

受験年度と選抜方式までメモしておけば、古い計算結果との取り違えを防げます。
式が読み取りにくい場合は、中学校の進路担当の先生へ資料を見せながら確認するのが確実です。

 

⑤内申点と当日点を並べて志望校との距離を測る

歩道橋の上から母と制服の中学生が遠くの公立高校を並んで眺めている

自分の換算内申が出ると、「この点ならどの高校へ行けますか?」と聞きたくなりますよね。
ところが、内申点だけの全国共通ボーダーはありません。

多くの公立高校入試では、内申点だけでなく学力検査なども含めて選考します。
年度の倍率や受検者の得点も動くため、一つの数字だけで合格を決めつけることはできません。

志望校との距離は、次の3つを並べて測りましょう。

●地域ルールで計算した内申点
●公立高校の志望校判定が出る地域模試
●志望校の過去問を本番と同じ時間で解いた得点

内申点が弱ければ次の評価機会へ、当日点が弱ければ模試と過去問で見つけた失点へ、対策を分けることが大切です。
「内申が足りないから全部無理」と考えるのでも、「当日点で全部逆転できる」と決めるのでもありません。
志望校の比率を見て、どちらへ時間を使うか決めましょう。

 

⑥内申点を上げるなら一教科・一観点から始める

放課後の明るい教室で制服の生徒が教科担当の先生に質問している

内申点は、入試直前に一晩で増やせる数字ではありません。
とはいえ、「9教科を全部頑張ろう!」では行動が広すぎて、何から始めるか迷ってしまいます。

通知表の観点別評価を見て、まず一教科だけ選びます。
そして「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」のうち、どこに改善の余地があるかを確かめましょう。

教科担当の先生には、次のように具体的に聞くと話が進みます。

先生へ確認する3つの質問

●今回の評定で、特に不足していた観点はどれですか
●その観点は、どのテスト・課題・活動で評価しましたか
●次の評価までに、何ができれば改善へ近づきますか

一教科・一観点・次の一つの評価機会まで絞れば、内申点対策は具体的な行動に変わります。
テストなら間違えた単元を解き直す、レポートなら評価条件を確認する、振り返りなら学び方の修正まで書く、といった具合です。

公立高校の内申点は、仕組みを知らないと大きな壁に見えます。
でも、4項目をそろえて正しく計算すれば、正体の分からない不安ではなく、次に動かせる数字へ変わります!
今日まず、受験年度が書かれた教育委員会の入試案内を開くところから始めてみてくださいね。

 

\ 全国対応の丁寧な1対1授業! /