

先生、期末テストって科目が多すぎます!全部やろうとしたら、予定表だけで一日が終わりました!

予定表の大作が完成したのか(笑)。でも、点数を上げたいなら「全部を同じだけ」ではなく、取れる点から順番に回収するのがコツだよ。

取れる点って、どうやって見つけるんですか?

前回の答案と今回の範囲表を並べれば見えてくるよ。今日は、そこから14日間の作戦にする方法を説明しよう!
【今回の真実】
期末テストの点数を上げる近道は、全教科を均等に勉強することではありません。前回答案と範囲表から「直せば取れる問題」を見つけ、学校教材を答えなしで解ける状態へ変えることです。残り日数に合わせて、順番まで決めましょう。
①期末テストの点数を上げる方法は「取れる点から取る」
②前回答案と範囲表から回収できる点を探そう
③14日前〜8日前は学校ワークの一周目
④7日前〜3日前は答えを閉じて再テスト
⑤主要5教科と実技教科の順番を変えよう
⑥残り2日から当日は「できない問題」だけ仕上げる
①期末テストの点数を上げる方法は「取れる点から取る」

最初に結論からいきましょう!
期末テストの点数を上げたいなら、いきなり一番難しい問題へ挑む必要はありません。
前回のテストで落とした問題のうち、知識を覚えれば取れた問題、解き方を練習すれば取れた問題、見直しで防げた問題を先に取り戻します。
「頑張る教科」を決める前に、「直せば取れる問題」を決めるのが最初の一手です。
苦手教科をゼロから完璧にするより、各教科で数問ずつ取りこぼしを減らすほうが、合計点は動きやすいんですね。
もちろん、難問の練習が必要な生徒さんもいます。
ただし、それは基礎問題を答えなしで解けるようにしてからです。
「何時間勉強したか」より、「何も見ずに正解できる問題が何問増えたか」を見ていきましょう!
②前回答案と範囲表から回収できる点を探そう

まず机に、前回の答案、今回のテスト範囲表、学校ワークの3つを並べてください。
答案の間違いは、次の3種類に分けます。
●知らなかった・覚えていなかった
●解説を読めば分かるが、自分では解き方を作れなかった
●読み違い、計算、単位、記号などのミスだった
ここで「全部ケアレスミス」とまとめてはいけません。
知識不足なら暗記の確認テスト、解き方不足なら例題からの解き直し、確認ミスなら見直す順番の固定と、原因によって対策が変わるからです。
次に範囲表を見て、教科書、ワーク、授業プリント、ノート、実験や実技の内容へ印を付けます。
範囲表は提出ページの案内だけではなく、先生が何を確認したいかを読むための作戦表です。
「ワークをやる」とだけ書くのではなく、「数学の方程式で、途中式を自力で書けるようにする」というように、終わった状態まで決めましょう。
指導の現場でも、計画が細かすぎて動けない生徒さんは珍しくありません。
そんなときは、まず一教科につき「次に回収したい問題」を一つ決めるだけで大丈夫です。
③14日前〜8日前は学校ワークの一周目

テスト約2週間前は、勉強開始の目安です。
学校によって日程も範囲発表の時期も違うので、14日という数字に縛られる必要はありません。
予定が分かった時点で、早めに始めましょう。
この時期の目的は、全範囲を完璧にすることではなく、分からない場所を発見することです。
学校ワークの一周目を進め、止まった問題と、正解したけれど迷った問題の両方へ印を付けます。
解説を読んでも分からない問題は、その場で長く粘りすぎず、先生へ質問するメモに移してください。
一周目は「提出物を終える作業」と「自力で解けるか調べる作業」を兼ねます。
ただし、答えを写して空欄を埋めただけでは、提出はできてもテスト準備は終わっていません。
理解できたら、答えを閉じてもう一度解くところまでが勉強です。
平日は英語・数学など理解に時間のかかる教科を少しずつ進め、休日に理科・社会や実技教科の範囲を確認すると、後半がかなり楽になりますよ!
④7日前〜3日前は答えを閉じて再テスト

一週間前からは、ワークを最初から同じようにやり直す必要はありません。
一周目で印を付けた問題を中心に、答えを閉じて再テストします。
ここで大切なのは「見たら分かる」ではなく、「何も見ずに答えを出せる」ことです。
文章材料を使った記憶研究でも、繰り返し読むだけの学習より、思い出すテストをした学習のほうが、2日後と1週間後の保持に優れていました(Roediger & Karpicke, 2006)。
読む回数ではなく、答えを隠して思い出す回数を増やしましょう。
間違えたら、解説を読む、閉じて解く、翌日もう一度解く、という順番で進めます。
正解しても理由を説明できなかった問題は、まだ印を消しません。
逆に、すぐ解けた問題は一度外してよいです。
できる問題まで毎回解くと、勉強した気分は出ますが、本当に必要な問題へ使う時間が減ってしまいます。
●今日、自力で解けるようになった問題
●まだ答えなしでは解けない問題
●明日、最初に再テストする問題
⑤主要5教科と実技教科の順番を変えよう

期末テストでは、学校によっては主要5教科に加えて実技教科の筆記試験なども行われます。
科目数が多いからこそ、全部を同じ順番、同じ時間で進めないことが大切です。
理解に時間がかかる教科は早めに
英語や数学で前の単元が分からない場合は、後回しにするほど質問できる日が減ってしまいます。
まず教科書の例題や授業で扱った問題まで戻り、最初の一手を自分で書けるか確かめましょう。
国語・理科・社会も丸暗記で一括りにはできません。
国語の記述、理科の計算や実験、社会の資料問題など、自分が落としやすい形式を答案から選んでください。
実技教科は学校資料を最優先に
実技教科は、授業で扱った作品、楽曲、競技、制作手順など学校ごとの差が出やすい教科です。
授業プリント、教科書の指定ページ、先生が強調した言葉を先に確認しましょう。
外部の問題集を増やすより、自校の出題材料を漏らさないほうが先です。
短い時間で覚えられる用語は早めに一度触れ、数日後に再テストすると、前日に全部を抱えずに済みます。
⑥残り2日から当日は「できない問題」だけ仕上げる

残り2日になったら、新しい参考書へ手を広げるのはやめましょう。
ここからは、印が残っている問題、覚え切れていない語句、よく間違える答え方だけに絞ります。
前日は全教科を眺め直すより、短い確認テストをして、間違えた所だけ戻るほうが実戦的です。
持ち物と時間割も早めに確認し、睡眠を削って勉強時間を作らないでください。
当日の見直しは、空欄、解答欄のずれ、単位・記号、問題文の条件、迷った問題の順など、自分の型を決めておきましょう。
期末テストの点数は、難問を一つ解くことより、準備した問題を落とさないことで伸びる場合が多いです。
もし一週間前から始められなかったとしても、諦める必要はありません。
範囲表を開き、学校ワークの基本問題から「今日中に自力で解けるようにする範囲」を一つ決めてください。
全部は間に合わなくても、取れる点を一つずつ増やすことはできます。
完璧な計画より、今から始める一問です。
次の期末テストでは、勉強時間だけでなく「答えなしで解ける問題が増えたか」を自分の成長として数えていきましょう!




●前回答案で失点の原因を分ける
●今回の範囲表で出題材料を集める
●学校ワークを自力で解ける状態にする
●間違えた問題だけを再テストする