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勉強お役立ちコラム

共通テストb判定は受かる?合格可能性の目安と出願を決める3つの数字

大学の正門前で、共通テストを終えた制服姿の高校生が成績表を手に前を見つめている様子

ステコ
ステコ

共通テストのリサーチがb判定でした!これはもう、合格祝いのケーキを予約してもいいですよね?

野口先生
野口先生

良い位置にいるのは間違いありません。まずは素直に喜んで大丈夫ですよ!でも、ケーキの受取日は合格発表の後にしましょう(笑)。

ステコ
ステコ

まだ安全圏ではないんですね。では、何を見て出願を決めればいいですか?

野口先生
野口先生

判定を出した会社の基準、共通テストと二次試験の配点、二次で必要な点数の3つです。Bの一文字を、出願後の作戦へ変えていきましょう!

【今回の真実】

共通テストのb判定は、合格に手が届く有力な位置ですが、合格通知ではありません。判定元の基準と判定の種類を確かめ、大学公式の配点から二次試験で守るべき点数を出してこそ、出願判断に使える数字になります。

 

①共通テストのb判定は合格圏?

赤・黄・緑の3枚のカードと方位磁針が並び、B判定が有力だが確約ではない位置であることを表した接写

結論からいえば、共通テストのb判定は「十分に合格を狙えるが、まだ不合格も起こる位置」です。
Bが出た努力は、きちんと認めてよいですよ。
少なくとも「志望校をあきらめるべき判定」ではありません。

ただし、Bを安全圏や合格予約のように受け取るのは早すぎます。
ベネッセの進研模試では、B判定を合格可能性60%以上80%未満としています。
河合塾の模試判定ではBが65%、東進の共通テスト合否ラインでもBラインは65%以上です。

つまり、Bの意味は判定を出した会社によって少し違います。
しかも、この数字は受験先の正式な合否ではなく、各社が成績や過去の入試結果などから示した可能性です。

B判定の受け止め方

「受かるか、落ちるか」を決める文字ではなく、「出願候補として十分に残し、次の試験へ具体的な作戦を立てる位置」と考えましょう。

まず成績表の凡例を読み、自分が使ったリサーチでBが何%を表すか確認するのが第一歩です。

 

②同じBでも合格可能性は同じではない

明るい校舎の廊下で、2人の高校生がそれぞれの成績表を別々の表情で読んでいる様子

「友達も同じ大学でBだったから、自分と同じくらいだ」とは限りません。
B判定の帯の下端にいる人と、あと少しでA判定になる人が、同じBと表示されることがあるからです。

また、判定会社によって基準が違えば、同じ自己採点でも表示が変わる可能性があります。
複数のリサーチでBとCに分かれたとしても、どちらかが間違っていると即断する必要はありません。

判定文字よりも、自分の換算点がB判定の下限やC判定との境目から何点離れているかを見てください。
境目ぎりぎりのBなら慎重に、Aに近いBなら強みを守る、というように作戦が変わります。

志望者数や入試科目、大学の配点をどのように反映した判定なのかも確認しましょう。
大きなBの文字だけ見て画面を閉じると、いちばん役立つ情報を置いて帰ることになります。

 

③最初に「何の判定か」を見分ける

ここは、とても大事です。
成績表に「共通テスト評価」「二次評価」「総合判定」などが並んでいたら、同じものではありません。

共通テスト評価は、大学指定の科目や傾斜配点で自己採点を換算し、共通テスト部分の位置を見たものです。
一方、総合判定やドッキング判定は、記述模試などの成績も使い、個別学力検査を含めた見通しを示します。

国公立大学で見るべきなのは、共通テストのBだけではなく、二次試験を合わせた総合判定と配点です。
共通テストの比重が低く、二次試験の比重が高い大学なら、共通テストでBでも大きな逆転が起こります。

反対に、私立大学の共通テスト利用方式のように共通テストの得点だけで合否を決める方式では、共通テスト判定の重みが大きくなります
大学入試センターも、共通テストの使い方は各大学の判断によって異なると説明しています。

混ぜない3つ

●共通テスト部分だけの評価
●二次・個別試験だけの評価
●両方を合わせた総合判定

マークシートだけの評価、記述式だけの評価、2つを重ねた総合判定の3つを並べて示した図解

 

④出願判断で見る3つの数字

では、B判定を出願判断へ変える手順を説明します。
見る数字は3つだけです。

判定ラインとの差・共通テストと二次試験の配点・二次試験の目標点という3つの数字が順につながる流れを表した図解

1.判定ラインとの差

最初に、自分の換算点とB・C判定ラインとの差を確認します。
Bの下限を何点上回ったのか、Aまでは何点あるのかを書き出しましょう。

2.共通テストと二次試験の配点

次に、志望大学の最新の募集要項で、共通テストと個別学力検査の満点を確認します。
リサーチ画面の数字だけで済ませず、大学公式の科目、換算方法、二段階選抜の有無まで見てください。

3.二次試験で必要な目標点

大学が合格最低点を公表している場合は、過年度の最低点を一つの参考にできます。
ただし、年度によって問題の難しさは変わるため、昨年の最低点ぴったりを目標にするのは危険です。

まず募集要項の方法で共通テストの得点を換算し、目標総合点から引きます。
残った数字が、二次試験で目指す点数の出発点です。

計算の形

二次試験の目標点 = 目標に置く総合点 - 共通テストの換算点

合格最低点が非公表なら、学校や予備校の資料だけで断定せず、過去問の得点と模試の総合判定を並べて考えます。
判定ラインとの差・公式の配点・二次の目標点を一枚に書けば、B判定を眺めるだけの状態から抜け出せます。

 

⑤入試方式ごとにB判定の重みは変わる

制服姿の高校生が自習室でタイマーを置き、二次試験の過去問を時間を計って解いている様子

国公立大学を受ける人は、二次試験の過去問を本番と同じ時間で解き、目標点に届くかを確認しましょう。
共通テストで貯金があっても、二次の必須科目が苦手なら安全とは言えません。
反対に、二次の配点が大きく、得意科目で安定して取れるなら、B判定を生かしやすい出願です。

私立大学の共通テスト利用方式では、個別試験がない方式もあります。
この場合は共通テスト判定が判断材料の中心になりますが、学部・学科・方式ごとに使う科目と換算が違うことがあります。
同じ大学名だけでまとめず、募集単位まで合わせて確認してください。

「Bだから出す」ではなく、「この方式なら自分の得点の強みが残るから出す」と説明できるかが判断基準です。

指導をしていると、B判定が出た瞬間に安心して過去問の手が止まる生徒さんがいます。
反対に、Bなのに不合格の可能性ばかり考え、志望校をすぐ下げたくなる生徒さんもいます。
どちらも、判定の文字が作戦より大きくなってしまった状態です。

Bは喜んでよい結果です。
そのうえで、喜びを次の一問へつなげた人ほど、B判定を生かせます。

 

⑥B判定から48時間でやること

高校生と保護者が明るいダイニングで、募集要項とノートパソコンを一緒に開いて次にやることを確認している様子

出願まで時間がない時ほど、教材を増やさないでください。
次の3つを順番に進めます。

●志望大学の最新の募集要項を開き、科目・配点・換算・二段階選抜を確認する
●直近の過去問を、二次試験と同じ時間で一度解く
●失点を「知識不足」「方針が立たない」「時間不足」に分け、最も大きい一つを直す

B判定の後に必要なのは、全科目を作り直すことではなく、合否を動かしやすい失点を一つずつ減らすことです。
共通テストの失敗を何度も悔やむより、これから得られる二次試験の点数へ時間を使いましょう。

保護者の方は、「Bなら大丈夫」「Bなのに心配だね」と結論を急がず、「何の判定?」「二次は何点必要?」と聞いてあげてください。
本人を問い詰めるためではなく、一緒に資料を確認するための質問です。

B判定は、合格までの道がかなり見えてきたサインです。
最後は大学公式の入試方式と自分の答案を見て、出願する理由を数字で言える状態にしましょう!