高校 成績 2は留年になる?大学受験への影響と3に上げる4つの対策

通知表の成績2について自宅で母親と話し合う高校生の女子生徒
ステコ
先生、通知表に2がありました……。これは留年への片道切符でしょうか?
野口先生
切符はまだ発券されていません(笑)。評定2が一つついただけで、全国一律に留年が決まるわけではないよ。
ステコ
よかった!では安心して昼寝を……。
野口先生
安心する方向が違う!(笑)。学校の基準と、2がついた理由を確認して、今から立て直そう!

【今回の真実】

高校の成績2は「すぐ留年」という宣告ではありません。ただし、進級・単位・推薦に関係する注意サインです。学校の基準と評価の内訳を先生に聞き、原因に合った一手を今日から始めましょう。

 

①高校の成績2が一つでも留年になる?

進級と単位認定の基準を担任の先生に確認する制服姿の高校生

結論から言うと、通知表に2が一つついただけで、自動的に留年が決まるわけではありません。
ここで分けて考えたいのが「評定」と「進級・卒業の判定」です。
評定2はその科目の学習状況を示す数字ですが、進級や卒業は、学校が定めた単位認定と進級の基準で判断されます。

国の基準では、高校の卒業に74単位以上の修得が必要です。

ただし、74単位は卒業の基準であり、「評定2が何個なら進級できる」という全国共通の計算式ではありません。
具体的な単位認定、進級、追試、補習などの扱いは学校によって異なります。
学年制か単位制かによっても考え方が変わり、定期テストの点数だけでなく、出席、提出物、追試や補習の結果が関係する学校もあります。

最優先で確認すること
●生徒手帳や学校の規程にある単位認定・進級条件
●その2が学期の成績か、年度末に確定した評定か
●追試、補習、追加課題などの機会
●欠席・遅刻・早退が単位認定に影響していないか

ネットの一般論を読み続けても、あなたの学校の最終判定はわかりません。
「2だったから終わり」ではなく、「単位を取るために何が足りないか」を学校で確認するのが最初の一歩です。

 

②評定2の原因はどこ?三つに分けよう

成績2の原因をテスト・提出物・出席の三つに分けて見比べる図解

現在の高校の学習評価では、主に「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の三つの観点から学習状況を見ます。

そのため、テストの点数だけを見て「次はとにかく勉強時間を増やそう」と決めると、原因を外すことがあります。
評定2になった理由は、まず次の三つに分けると整理しやすいです。
同じ2でも、テストの理解が不足していた人と、提出物や出席が影響した人では、必要な対策がまったく違います。

2は結果であって、あなた自身を決めつける診断名ではありません。

テストの理解不足

用語や公式が定着していない、前の学年の内容でつまずいている、解説を読めばわかるけれど自力では解けないという状態です。
この場合は、今回の試験範囲だけを丸暗記するより、つまずいた単元まで戻る必要があります。

提出物や授業内の取り組み

課題の未提出、締切遅れ、レポートの不足、授業内の活動に参加できていないことなどが関係している場合です。
テスト勉強を頑張っても、ここが変わらなければ評価が上がりにくいことがあります。

欠席や遅刻による履修上の問題

成績の数字とは別に、授業への出席が単位認定に影響している可能性があります。
体調や登校のしづらさなどの事情がある場合は、本人の根性の問題にせず、保護者・担任・養護教諭などと早めに相談しましょう。
成績2を上げる近道は、勉強時間を闇雲に増やすことではなく、理解・評価材料・出席のどこに問題があるかを特定することです。

 

③大学受験にはどう影響する?

大学のキャンパスへ歩きながら進路の選択肢を考える高校生

大学受験への影響は、受験方式によって違います。
文部科学省の大学入学者選抜実施要項では、大学が調査書を選抜資料として活用し、特定教科の単位修得や一定水準以上の評定を出願要件等にできるとされています。
学校推薦型選抜では調査書が主な資料となり、推薦要件は大学・学部ごとに示されます。

指定校推薦では、大学の出願条件だけでなく、高校内の選考基準も確認が必要です。
総合型選抜でも、評定を出願条件にする大学・学部があります。
評定2が一つあるだけですべての推薦が不可能になる、という全国共通ルールはありません。

ただし、全体の学習成績の状況が下がれば、出願できる選抜や校内選考の選択肢に影響する可能性があります。
一般選抜は学力検査や小論文等を主な資料としますが、文部科学省の要項では調査書等を組み合わせる方式とされています。

つまり、「一般選抜なら高校の成績は一切関係ない」とも、「2が一つあれば大学受験は終わり」とも一律には言えません。

受験方式別の確認先
●学校推薦型選抜・総合型選抜:大学の最新募集要項と高校の校内選考基準
●一般選抜:大学の最新募集要項にある選抜方法・配点・提出書類
●志望校が未定:高校の進路指導室で、評定条件のある選抜を早めに確認

高校1・2年生なら、これからの評定を上げて選択肢を増やせます。
過去の2は消せませんが、次の評価とこれからの学力は変えられます。

 

④成績2から3へ上げる4つの対策

付箋と復習ノートを使って週ごとの学習計画を立てる高校生の手元

ここからは、原因を特定した後の動き方です。

1.評価の内訳を先生に聞く

「なぜ2なのですか」だけで終わらず、「三つの観点のうち、どこが不足していましたか」「次に3へ上げるには、何をどこまで改善すればよいですか」と具体的に聞きます。
成績表の数字を見るだけでは、努力の方向はわかりません。
先生の答えを、次の行動へ翻訳することが大切です。

2.未提出と締切遅れをゼロにする

提出物が原因なら、次回から締切当日ではなく前日を自分の締切にしましょう。
忘れやすい人は、課題を受け取ったその場でスマホの予定表に入れます。
すでに未提出のものがある場合も、今から受け取ってもらえるか先生へ相談してください。

3.テストの間違いを三分類する

間違いを「知識不足」「解き方の理解不足」「ケアレスミス」に分けます。
知識不足は覚え直す、理解不足は教科書や前の単元へ戻る、ミスは途中式や見直し方法を決める、と対策を変えます。

4.次のテストまで週単位で復習する

テスト直前だけ頑張るのではなく、今週習った内容を週末に自力で解き直します。
数学や英語など積み重ねの強い科目は、今の単元がわからない原因が以前の範囲にあることも多いです。
その場合は、前の単元へ戻る時間も計画に入れましょう。

「提出をそろえる」「理解できない所へ戻る」「自力で解き直す」の三つを同時に進めると、評価改善へつながりやすくなります。
完璧な計画を作るより、今日の課題を一つ提出し、わからない問題を一つ質問するほうが前進です。

 

⑤最初に先生へ聞くべきこと

質問メモを手に進路指導室で先生へ相談する高校生の女子生徒

最後に、明日そのまま使える質問をまとめます。

先生への質問メモ
●今回の2は、どの観点の評価が低かったのでしょうか?
●次に3を取るには、具体的に何を改善すればよいですか?
●単位認定や進級に関して、今の時点で注意することはありますか?
●追試、補習、追加課題の機会はありますか?
●提出できていない課題は残っていますか?

この質問は、先生に点数を上げてもらう交渉ではありません。
評価基準と自分の不足を正しく知り、行動を変えるための相談です。
一人で聞きに行くのが不安なら、保護者や担任に間に入ってもらってかまいません。

保護者が同席する場合も、「どうして2なの」と責める場ではなく、「次に何を変えるか」を先生と一緒に決める場にしましょう。
評定2は、あなたの能力や将来を決める数字ではなく、今の学び方を修正するためのサインです。
学校のルールを確認し、原因に合った一手を今日から始めれば、十分に立て直せますよ!