

高3の7月進研模試、科目も範囲も広そうで、前日までに教科書を全部読み直そうと思っています!

教科書全巻の読書会になっていますね(笑)。高3の7月回は、志望校で使う科目と答案の書き方から優先しましょう。

でも、低い判定が出たら夏休みの前に心が折れそうです……。

判定は合否通知ではありません。7月の答案は、夏に直す場所を具体的に決めるための材料ですよ!
【今回の真実】
高3の7月進研模試は、共通テスト型のマーク模試ではなく、個別試験を意識した「総合学力記述模試・7月」です。固定の平均点予想に振り回されず、学校の範囲案内と志望校の入試科目を基準に、答案から夏の優先順位を決めましょう。
①進研模試7月高3は総合学力記述模試
②範囲は学校の案内と受験科目を先に確認
③直前は志望校で使う科目の記述から
④当日は答案を残して部分点を拾う
⑤平均点予想より判定と設問を読む
⑥夏につなげる復習5手順
①進研模試7月高3は総合学力記述模試

まず、テストの正体からはっきりさせましょう。
高3の7月に行われる進研模試は、公式には「総合学力記述模試・7月」と案内されています。
名前のとおり、選択肢を塗るだけの試験ではなく、途中式や説明、和訳や論述などを答案に書く力も確かめる模試です。
6月の大学入学共通テスト模試と、7月の総合学力記述模試は役割が違います。
共通テストで使う力だけを見たいのか、大学の個別試験で使う記述力も見たいのかで、結果の受け取り方は変わります。
ベネッセの公式情報では、7月回のデータと前年の入試結果データを合わせて、大学・学部ごとの合格可能性判定を示しています。
つまり7月回は、ただ難しい問題に挑戦する日ではありません。
志望大学までの距離と、夏に補うべき記述力を同時に点検するテストです。
②範囲は学校の案内と受験科目を先に確認

「何が出るのか」を調べると、過年度の細かな範囲表や出題予想がたくさん見つかります。
しかし、年度による教育課程の違い、学校の進度、受験する科目や数学の型によって、必要な準備は変わります。
公開されている学校の実施要項でも、数学の型や各教科の選択問題が指定されています。
ですから、ネット上の古い範囲をそのまま今年の範囲だと思い込まないようにしましょう。
最も確かな範囲表は、学校から配られた受験案内です。
案内を見ても選択が分からなければ、担任か進路指導の先生へ「私はこの志望校と方式ですが、どの科目・型を受けますか」と聞きましょう。
高3では、全員が同じ組み合わせを受けるとは限りません。
国公立か私立かという分け方だけでなく、志望学部の最新の募集要項にある試験科目と配点まで照合することが大切です。
③直前は志望校で使う科目の記述から

範囲を確認したら、全教科を均等に勉強する必要はありません。
直前期は、志望校の個別試験で使う科目を優先します。
その中でも、今の自分が少し直せば点にできる問題から手をつけましょう。
難問を一題増やすより、標準問題の途中式や説明を最後まで書ける状態にするほうが先です。
英語・国語は根拠を言葉にする
長文を読んで答えを選ぶだけで終わらせず、「本文のどこを根拠に、何を答えるのか」を短く書く練習をします。
英語なら和訳や内容説明、国語なら記述問題を一題選び、解説の要素と自分の答案を比べましょう。
数学・理科は途中式を白紙から再現する
解説を読んで分かった問題ほど、解説を閉じると手が止まりやすいものです。
公式を書き、方針を一行で示し、計算をつないで答えまで出すところを白紙から再現してください。
これまで多くの高校生を見てきて感じるのは、「分かる問題」と「答案にできる問題」の間に、思った以上の距離があることです。
直前は新しい参考書を広げず、定期テストやこれまでの模試で途中まで解けた問題を使うと効率よく練習できます。
④当日は答案を残して部分点を拾う

記述模試では、頭の中に方針があっても、答案が白紙なら採点者には伝わりません。
ただし、分からない問題に思いつきを長々と書けばよいわけでもありません。
条件、使う公式、最初の式、本文の根拠など、確実に分かるところを答案に残しましょう。
数学なら計算が完成しなくても方針と途中式を残し、国語や英語なら設問が求める要素を先にメモしてから文章にします。
そして、解けない一問に粘りすぎないことも大切です。
開始後に全体を見て、すぐ解く問題、考えれば解けそうな問題、後回しにする問題へ印をつけましょう。
模試の目的は、難問との根比べではなく、今の力を時間内に答案へ変えることです。
もう一つ、自己採点のために自分の解答を問題冊子へ残してください。
ベネッセも、記述模試では問題冊子に解答を残し、解答・配点や「解答のポイント」を見ながら得点を予想するよう案内しています。
⑤平均点予想より判定と設問を読む

受験直後は、「今年は難化した?」「何点なら偏差値60?」と気になりますよね。
しかし、SNSや質問サイトの感想は受験科目も得意不得意も違う人の声です。
正式な集計前の平均点予想から、自分の偏差値を正確に決めることはできません。
素点だけで結論を出さず、公式の成績表が返ったら偏差値・判定に使われた科目を確認し、表示があれば次の判定までの点数も見ましょう。
進研模試の合格可能性判定は、Aが80%以上、Bが60%以上80%未満、Cが40%以上60%未満、Dが20%以上40%未満、Eが20%未満です。
これは現時点の合格可能性を区分したもので、あなたの合否を確定する通知ではありません。
判定を見るときは、必ず判定に使われた科目も確認してください。
志望校で重い科目が弱いのか、入試では使わない科目が全体を下げているのかでは、夏の優先順位がまったく違うからです。
⑥夏につなげる復習5手順

7月模試の価値は、判定の文字より、その後の行動で決まります。
受験後は次の五つの順で復習しましょう。
●手順1 問題冊子の自分の解答で自己採点する
●手順2 失点を「知識不足・方針不足・答案不足・時間不足」に分ける
●手順3 志望校で使う科目から、夏に直す単元を絞る
●手順4 戻る教材とページ、終える日を決める
●手順5 同じ問題を白紙から解き直して確認する
失点の種類を分けるのは、戻る場所を間違えないためです。
知識不足なら教科書や用語集、方針不足なら例題、答案不足なら記述解答との比較、時間不足なら時間を測った演習へ戻ります。
夏の計画は「数学を頑張る」ではなく、「数列の標準例題を○日までに解き直す」のように、単元・教材・期限まで決めます。
一度に直す単元を増やしすぎると、どれも途中で終わります。
まずは志望校で配点が高い科目から、夏にやり切れる量へ絞ってください。
判定が思ったより低くても、落ち込んだまま夏休みを始める必要はありません。
7月の答案が教えてくれた、得点につながりやすい穴を一つ埋めれば、次の模試へ向かう手応えは変わります。
受けて終わりにせず、今日のうちに「最初に直す一問」を決めておきましょう!




●受験する教科・科目
●数学の型や教科内の選択
●学校の実施日、時間割、持ち物