

早稲田の漢文って、難しい参考書を何冊も終えないと戦えませんか?本棚だけ先に合格しそうです……。

本棚の合格通知は聞いたことがありませんね(笑)。まず志望学部の問題を見て、必要な力を逆算しましょう。

同じ早稲田でも、学部によって漢文の出方が違うんですか?

そこが大事です。句法の土台は共通ですが、独立問題か融合問題か、白文や記述があるかで仕上げ方は変わりますよ。
【今回の真実】
早稲田の漢文対策は、難しい教材を増やすことより、志望学部の出題形式を確かめることが先です。訓読と句法を固め、白文・内容読解へ進み、過去問の誤答を基礎へ戻す4段階で仕上げましょう。
①早稲田の漢文は学部別に考えよう
②最初に固めるのは訓読・句法・重要語
③白文でも人物と文の骨組みをつかむ
④過去問は志望学部から解き始める
⑤間違いを4種類に分けて戻ろう
⑥早稲田の漢文対策でよくある質問
①早稲田の漢文は学部別に考えよう

早稲田の漢文を対策するとき、最初に知ってほしいのは「早稲田対策」という一冊の共通メニューはないことです。
同じ大学でも、学部と入試方式によって国語の構成は違います。
2026年度の公式問題では、法学部・商学部・文学部で国語が必須科目として公開され、教育学部でもA方式とC方式の国語が別に公開されています。
文化構想学部では、現代文・古文・漢文を関連づけて読む融合的な出題も見られます。
つまり、最初にすることは「早稲田の漢文は難しい」と身構えることではなく、自分の受験学部と方式の問題冊子を開くことです。
なお、科目や方式は変更される可能性があります。
過去問で傾向をつかみつつ、受験年度の入試要項を最後に確認してください。
②最初に固めるのは訓読・句法・重要語

志望学部の問題を見て「ほとんど読めない」と感じても、いきなり早稲田の過去問を何年分も消費する必要はありません。
まずは、返り点に従って読む、書き下し文を作る、再読文字や否定・使役・受身・疑問反語などの句法を見分ける、という土台を整えます。
早稲田予備校の総合漢文の講座でも、基本的な訓読法や句法を先に学び、その後に志望校別演習へ進む順番が示されています。
これは教材名の話ではなく、学習の順番の話です。
句法集は一冊に絞り、形・読み・意味・例文を本を閉じて再現できるところまで使いましょう。
語句も単語帳を端から全部覚えるより、演習で意味を取り違えた語を優先したほうが効率的です。
一文を読んだら、主語は誰か、何をしたか、否定はどこまでかを口で説明してみてください。
訳を眺めて「分かった気がする」状態と、自分で読める状態を分けられます。
③白文でも人物と文の骨組みをつかむ
早稲田の漢文では、訓点が十分に付いていない箇所を読む力が問われることがあります。
河合塾の2025年度文学部分析でも、設問に関わる箇所の訓点が省かれる傾向を踏まえ、白文に返り点や送り仮名を付ける練習が勧められています。
ただし、白文対策は勘で返り点を書く練習ではありません。
動詞を見つけ、「誰が・誰に・何をした」を決めてから、句法の形と語順を確かめることが中心です。

人物が多い文章なら、名前の横に「君主」「家臣」「批判した人」など短い役割を書きます。
2026年度文学部の漢文を扱った上位記事でも、注にある人名や官職を丸暗記するより、人物の行動と評価を分けて読む方法が示されていました。
背景知識は助けになりますが、解答の根拠は本文と注です。
知っている故事や人物像に引っぱられず、傍線部の前後から判断しましょう。
白文練習は一文ずつ往復する
おすすめは、白文を読む、訓点付き本文と照合する、書き下し文にする、現代語訳の根拠を言う、という往復です。
答えが合ったかだけでなく、主語と句法を説明できるかまで確認してください。
④過去問は志望学部から解き始める

基礎を一通り確認したら、最初に解くのは志望学部の過去問です。
早稲田大学は入学センターのサイトで過去3年分の入試問題を公開しており、解答例や出題の意図も確認できます。
著作権の事情で一部がマスクされる場合は、市販の大学別過去問題集も併用しましょう。
初回から合格点を取ることが目的ではありません。
一回目の過去問は、出題形式・必要時間・自分が止まる場所を調べる診断です。
最初は時間を計って解き、次に時間を外して本文へ戻り、最後に解答の根拠を確認します。
年度ごとに「書き下しが出たから、書き下しだけ」と追いかけるのは危険です。
問われ方が変わっても対応できるよう、本文の人物関係、句法、筆者の主張まで読める状態を目指します。
●本番と同じ条件で解く
●時間を外して根拠を探し直す
●公式の解答例・出題意図と照合する
●誤答の原因だけ基礎教材へ戻す
⑤間違いを4種類に分けて戻ろう

漢文の復習が「全文をもう一度読む」だけだと、次も同じところで止まりやすくなります。
誤答を、訓読・句法語彙・文脈・設問の四つに分けましょう。
訓読で間違えたなら返り点と書き下しへ、句法語彙なら使っている一冊の該当ページへ戻ります。
文脈なら、主語の移動、指示語、対比、筆者の評価に印を付け直します。
設問で間違えたなら、選択肢のどの語が本文とずれたか、記述ならどの要素が不足したかを確かめます。
新しい問題集を買う前に、過去問の誤答が四つのどこに属するかを決めると、次にやる勉強が見えます。
指導でも、難関大志望だから難問を増やせばよいとは限りません。
句法を答えられるのに人物関係を逆にする生徒もいれば、内容はつかめるのに訓読の設問を落とす生徒もいます。
同じ「漢文が苦手」でも戻る場所は別なのです。
間違いの種類まで言葉にできれば、早稲田の過去問は点数を測る紙から、次の一手を教える教材に変わります。
⑥早稲田の漢文対策でよくある質問

共通テストの漢文だけで足りますか?
共通テスト対策で身につける句法・語彙・読解の土台は役立ちます。
しかし、志望学部に白文、書き下し、記述、融合問題などがあるなら、その形式は別に練習が必要です。
共通テスト演習を終点にせず、志望学部の過去問で不足を確認してください。
漢詩や中国史の知識はどこまで必要ですか?
詩形や押韻などの基本は押さえますが、背景知識だけを広げすぎる必要はありません。
まずは注と本文を使って人物・出来事・評価を整理できることが優先です。
過去問で知識問題を落としたら、その範囲を追加する順番で十分です。
いつから過去問を始めればよいですか?
句法をすべて完璧にしてから、と待つ必要はありません。
基本句法を一通り学び、短い文章なら主語と大意を取れる段階で一度解きましょう。
そこで見つかった弱点を基礎教材へ戻し、もう一度別年度で確かめます。
早稲田の漢文は、ただ「難しい」と眺めている間は対策しにくい科目です。
しかし、志望学部の形式を知り、間違いの戻り先を決めれば、やることはかなり具体的になります。
まず今日、公式サイトから志望学部の問題冊子を一つ開いてみてください。
そこが、早稲田の漢文対策のスタートです。




●漢文が独立した大問か、他の文章との融合問題か
●書き下し・内容説明・抜き出しなど、何を答えさせるか
●国語全体の中で漢文に何分使えるか