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成績表の保護者コメント、中学3年生は3要素で書ける!状況別例文8選

明るいダイニングで、中学3年生の息子と母親が成績表の封筒を前に穏やかに話し合っている様子
ステママ
中3の成績表に保護者コメントを書く欄があるんです。受験生らしく立派なことを書かないとダメでしょうか?
野口先生
入試の志望理由書ではないので、立派さの審査はありませんよ(笑)。家庭で見えた事実を短く書けば大丈夫です!
ステママ
でも成績が下がっていて、私の心の中には赤ペンで長文を書きたい気持ちが……。
野口先生
その赤ペンはいったん机に置きましょう(笑)。責める言葉より、事実と次の一歩を書いたほうが先生にも本人にも伝わります!

【今回の真実】

中学3年生の成績表の保護者コメントは、「家庭で見えた事実→受け止め→次の一歩」の順なら短くても伝わります。受験への不安をぶつける欄ではなく、本人と先生へ前向きな作戦を共有する欄として使いましょう。

 

①中学3年生の保護者コメントは3要素で書ける

まず結論からいきましょう。
中学3年生の保護者コメントは、次の順で組み立てれば十分です。

●家庭で見えた具体的な事実

●その事実を家庭でどう受け止めたか

●次にすること、または先生への短いお願い

成績表の保護者コメントを組み立てる3要素を、目・ハート・矢印の小物と3枚のカードで表した写真

たとえば、「勉強を頑張っていました」だけでは、何を見てそう感じたのかが伝わりません。
「夕食後に英語の復習を続けていました」と書けば、家庭だから分かる姿が見えてきます。
そこへ「努力をうれしく思います」「今後も生活リズムを支えます」と添えると、短くても温度のある文章になります。

うまい文章より、家庭で実際に見えた小さな事実を一つ入れることが大切です。

文部科学省は、通知表を子ども本人や保護者へ学習状況を伝え、その後の学習支援に役立てるものと説明しています。
一方、扱い方や記載内容、様式は各学校が工夫するものです。
コメント欄が任意か必須か、文字数や書く対象に指定がある場合は、この記事の例文より学校の案内を優先してください。

なお、ここでは通知表や定期テストの成績表にある「家庭から」「保護者より」などの欄を扱います。
高校入試で使われる調査書そのものへの記入方法ではありません。

 

②そのまま使える状況別の例文8選

制服姿の中学3年生の娘が、学校から持ち帰った成績表の封筒を手に父親と笑顔で話している様子

ここからは、中学3年生で起こりやすい状況ごとに例文を紹介します。
お子さんの事実に合う部分だけを残し、教科名や行動を入れ替えて使ってください。

成績が上がったとき

例文1
今学期は、苦手だった数学の解き直しを自分から続けていました。その努力が結果につながったことを、本人も喜んでいます。今後も無理のない生活リズムで取り組めるよう、家庭で見守ります。
例文2
部活動の引退後は、夕食後に机へ向かう時間が増えました。自分で切り替えて行動できたことに成長を感じています。志望校に向けて、引き続きご指導をお願いいたします。

成績が下がったとき

例文3
今回の結果について本人と話し、学習の進め方を見直す必要があると確認しました。まずは英語の復習時間を決めて取り組む予定です。学校でも気になる様子がありましたら、お知らせいただけると幸いです。
例文4
思うような結果にならず、本人も悔しさを感じています。一方で、テスト前には毎日ワークを進めていました。努力を次へつなげられるよう、家庭でも振り返りを支えていきます。

成績は変わらないが努力が見えたとき

例文5
成績に大きな変化はありませんでしたが、分からない問題を先生へ質問するようになりました。自分から動けたことをうれしく思います。これからも小さな変化を見守りたいと思います。
例文6
家庭では、模試やテストの間違いをノートにまとめる姿が見られました。すぐに結果が出なくても、続けている過程を大切にしたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

勉強不足や提出遅れがあったとき

例文7
今学期は学習を後回しにしてしまう日があり、本人とも話し合いました。次は提出物の期限を一緒に確認し、早めに取りかかる予定です。家庭でも声をかけながら見守ります。

先生へ相談したいとき

例文8
進路について本人が迷っている様子があり、家庭でも話をしています。学校での学習状況も踏まえて考えたいので、今後の面談で取り組み方をご相談できれば幸いです。

成績が下がったときほど、人格を評価せず「確認した事実」と「次にする行動」を書くのがコツです。

 

③受験期は時期に合わせて話題を選ぶ

学ラン姿の中学3年生の男子が、部活動のバッグと教科書を持って夕方の校舎から歩き出す様子

中学3年生というと、「やはり受験のことを書かないと!」と思うかもしれません。
でも、まだ志望校が決まっていないのに「第一志望合格へ頑張ります」と書けば、本人には重く感じられることもあります。

受験という大きな言葉より、今の時期に家庭で見えた行動を選びましょう。

春から部活動の引退前なら、勉強との両立、生活リズム、基礎の復習が話題になります。
夏から秋なら、部活動後の切り替え、学習時間の変化、進路について話し始めた様子が書きやすいでしょう。
冬から卒業前なら、最後まで続けていること、体調管理、高校生活へ向けて準備していることも自然です。

大事なのは、保護者が勝手に作った目標ではなく、本人が話していることや実際の行動と合わせることです。
受験への不安が強い場合も、「焦りが見られますが、毎日できることを続けています」のように、心配だけで終わらせず現在の行動まで書くと前向きになります。

 

④書く前に本人へ聞きたい3つの質問

明るいリビングで向かい合って座り、中学3年生の娘が話すのを父親が静かに聞いている様子

コメントを書く前に、成績表だけを見てすぐペンを持つのはちょっと待ってください!
本人へ次の3つを聞くと、文章の材料が集まります。

●今学期、自分でいちばん頑張ったと思うことは?

●結果を見て、次に変えたいことは?

●先生に知っておいてほしいことや相談したいことはある?

返事を問い詰める材料にせず、まず最後まで聞きましょう。
親から見ると小さなことでも、本人にとっては大事な努力かもしれません。
反対に、親には順調に見えても、本人は進路や友人関係で困っている場合があります。

先に本人の受け止めを聞くと、親の評価ではなく、親子で確認した事実を書きやすくなります。

書き終えたら、「こんなふうに書こうと思うけど大丈夫?」と見せるのもおすすめです。

家庭の事情や本人が知られたくない悩みを、成績表で初めて先生へ伝えるのは避けましょう。
大切な相談は、本人と共有したうえで面談や電話など、落ち着いて話せる方法を選びます。

 

⑤避けたい保護者コメントと書き換え方

机の上で赤ペンを置き、青いペンと新しいカードへ持ち替える手元。責める言葉から前向きな書き方への切り替えを表した写真

中学3年生は、成績にも周囲の言葉にも敏感になりやすい時期です。
次のような書き方は避けましょう。

きょうだいや友達と比べる

「姉の受験期より勉強していません」では、本人が次に何をすればよいか分かりません。
「学習を始める時刻が遅くなる日があります。まず平日は夕食後に始めると本人と決めました」と、本人の行動へ戻します。

人格を決めつける

「だらしなく、何を言っても続きません」ではなく、「提出物に遅れがありました。次は期限を一覧にして確認します」と事実と行動に変えます。

合格を約束させる

「必ず第一志望に合格してほしい」より、「目標に向けて毎日の復習を続けています」のほうが、今できることが伝わります。

長い抗議や複雑な相談を書く

評価の理由を知りたいときは、「本人の今後の改善につなげたいので、評価について面談で教えていただけますか」と相談の入口だけを書きましょう。

保護者コメントは、感情を全部置く場所ではなく、学校と家庭の次の会話を始める入口です。

 

⑥迷ったときの提出前チェック

玄関で、学ラン姿の中学3年生の息子が持つ書類封筒のチェックマークを母親が指さし、提出前の確認をしている様子

最後に、書いた文章を次の5項目で確認しましょう。

●家庭で見た具体的な事実が一つある

●成績の数字だけで本人を評価していない

●本人が読んでも傷つく決めつけがない

●次の行動か、先生への短いお願いがある

●学校からの文字数や書き方の指定を守っている

すべて盛り込もうとして長くなったら、「事実一つ、受け止め一つ、次の一歩一つ」まで削って大丈夫です。

保護者コメントの目的は、立派な親に見せることではなく、お子さんが次へ進みやすい言葉を渡すことです。

成績が良かったときは努力を具体的に認め、苦しかったときは一緒に直す場所を決める。
その一言なら、受験を控えた中学3年生も「ちゃんと見てくれているんだ」と前を向きやすくなりますよ!