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勉強お役立ちコラム

個別指導塾で成績上がらない原因5つ!続けるか転塾かは次のテストで判断

答案を前に、母親と中学生の息子が個別指導塾の成果について話している場面

ステママ
ステママ

個別指導なら、その子専用の成績アップボタンがあると思っていました。まだ押してもらえていないのでしょうか?


野口先生
野口先生

残念ながら秘密のボタンはありません(笑)。ただし、授業と家庭学習がどこで切れているかは点検できますよ。


ステママ
ステママ

辞めるか我慢するかの二択ではないんですね。


野口先生
野口先生

はい。まず原因を見える形にして、一つ条件を変え、その結果を確かめましょう。

【今回の真実】

個別指導塾で成績が上がらないときは、先生の説明力だけでなく、目標設定から授業外の演習、結果確認までのつながりを点検します。原因を一つに絞って次のテストまで試し、続けるかを証拠で判断しましょう。

 

①個別指導塾でも成績が上がらないことはある

返却された答案を手に、校舎の前で立ち止まって考える中学生

最初にお伝えしたいのは、成績が上がらないからといって、お子さんの努力不足とも、塾が全部悪いとも、まだ決められないということです。
個別指導は一人ひとりに合わせやすい形式ですが、「個別」という名前だけで目標、教材、宿題、確認方法まで自動的に合うわけではありません。

毎月の授業料を払い、本人も時間を使って通っているのですから、「このままでいいの?」と不安になるのは当然です。
だからこそ、感情で誰かを責める前に、まず見える事実を一緒に並べてみましょう。

まず、何が上がっていないのかを分けましょう。
定期テストの点数、模試の偏差値、通知表の評定では、結果が動く時期も必要な対策も違います。

たとえば定期テストを上げたいのに、授業で入試向けの問題ばかり解いていれば、力はついていても次の定期テストには表れにくいでしょう。
一方、前の学年の内容まで戻っている途中なら、目の前の点数がすぐ動かなくても必要な学習をしている場合があります。

最初の確認は「何の成績を、いつまでに、どこまで変えたいか」です。
ここが曖昧なまま授業回数だけを増やすと、原因も成果も見えにくくなります。

 

②成果までの5つのつながりを確認する

授業で習った内容を、図書館でひとりで解き直している高校生

個別指導塾の成果は、授業一回の分かりやすさだけでは決まりません。
私は次の5つがつながっているかを見ます。

成果へつなぐ5つの確認

●目標:上げたい成績と期限が決まっている
●診断:どの単元の何で止まっているか分かっている
●授業:説明を聞くだけでなく、自力で解き直している
●演習:宿題の内容・量・期限・確認方法が決まっている
●結果:テストや小テストの誤答を次の計画へ戻している

目標・診断・授業・演習・結果の5つが輪になってつながり、結果がまた目標へ戻る流れの図解

どれか一つが切れるだけでも、本人はまじめに通っているのに結果が動かない状態が起こります。
とくに見落としやすいのが、診断と演習です。

数学で方程式が解けない生徒に、今の方程式だけを丁寧に説明しても、正負の数や分数計算で止まっていれば一人では解けません。
英語も、現在の文法より前に、単語や語順の理解が抜けていることがあります。

さらに、授業で理解した内容を使えるようにするには、授業外で自力演習する時間が必要です。
文部科学省も、家庭学習を視野に入れて学習計画の立て方や学び方を促し、予習・復習などを適切に課すことを学校側へ求めています。

「教えてもらった時間」と「自分でできるようにした時間」は別物です。
宿題が出ているかだけでなく、実行できたか、間違いを直したかまで確認しましょう。

 

③「分かった」で終わる授業を見抜く

個別指導のブースで、生徒がホワイトボードに解き方を書きながら講師へ説明している場面

個別指導では、先生がすぐ隣にいる安心感があります。
その反面、ヒントを小刻みにもらい続け、生徒が「自分で解けた」と錯覚することもあります。

授業後に「今日どうだった?」と聞いて、「分かりやすかったよ」で終わるなら、次の質問を足してみてください。

●今日は何ができるようになった?
●先生の助けなしでもう一度解けそう?
●家ではどの問題をいつやる?

1000人以上を指導する中でも、説明を聞いている表情はよいのに、白紙の同類問題を渡すと手が止まる生徒は珍しくありません。
これは怠けではなく、理解から自力再現へ移る練習が足りていない状態です。
本人に「ちゃんと聞いていなかったの?」と言う必要はありません。
次は先生のヒントなしで解く時間を作ればいいだけです。

授業中には、先生の説明時間だけでなく、生徒が手を動かす時間、考え方を口で説明する時間、最後に何も見ず解き直す時間が必要です。
担当講師が替わる塾なら、前回の誤答や宿題状況が次の先生へ引き継がれているかも見ておきましょう。

良い相性とは、楽しく話せることだけでなく、分からないと言えて、自力で解くところまで待ってもらえる関係です。

 

④塾との面談で聞きたい5項目

保護者と生徒が塾の面談で、答案と資料を前に講師の説明を聞いている場面

成績が上がらないと、面談で「もっと頑張らせます」と言われて終わることがあります。
でも、頑張る方向が見えないままでは、次も同じことが起こります。

答案、模試結果、学校ワーク、塾の宿題を持参し、次の5項目を聞いてみましょう。

面談で具体化する質問

●目標に対して、今いちばん大きな原因は何ですか?
●その判断は、どの答案や授業中の様子から分かりますか?
●次のテストまでに、授業内容を何に変えますか?
●家庭では、何を・いつ・どこまでやればよいですか?
●改善したかを、どの結果で判断しますか?

大切なのは、塾を問い詰めることではありません。
保護者、本人、塾が同じ状況を見て、役割をそろえることです。

面談の空気を悪くしたくない方は、「責任を決めたいのではなく、次の一手をそろえたいです」と最初に伝えると話しやすくなりますよ。

「家で復習してください」と言われたら、教材名、ページ、曜日、丸つけの方法まで決めてもらいましょう。
逆に家庭で宿題を実行できていないなら、それを隠さず伝えたほうが授業計画を直しやすくなります。

原因の説明、次の行動、確認方法の3つが具体的なら、改善を試す価値があります。

 

⑤次のテストまで一つだけ条件を変える

決めた宿題をやった日に、母親と中学生が壁のカレンダーへ印をつけている場面

面談後は、授業回数、担当講師、教材、宿題、受講科目を全部いっぺんに変えないようにします。
変えすぎると、何が効いたのか分からないからです。

たとえば「数学の学校ワークを宿題の中心にし、授業冒頭に前回分を確認する」のように、一つの流れを直します。
そして次の小テストや定期テストまで、次の記録を残します。

●決めた宿題を実行できたか
●前回間違えた問題を自力で解けたか
●学校授業で分かる場面が増えたか
●テストで同じ原因のミスが減ったか

点数だけを見ると、テスト範囲や難しさの違いに振り回されます。
答案で「狙って直したミス」が減ったかまで見れば、前進しているかを判断しやすくなります。

次のテストまでの作戦は、一つ変えて、一つ記録するのが基本です。
保護者は毎日監督するより、決めた日に短く確認する役に回ると、親子とも続けやすいでしょう。

 

⑥続ける・条件変更・転塾の判断基準

通学路を並んで歩きながら、母親と高校生が笑顔で話している場面

今の個別指導塾をすぐ辞める必要がないのは、原因を具体的に説明でき、授業や宿題を変え、結果まで一緒に確認してくれる場合です。
点数がまだ同じでも、自力で解ける問題や学習の実行が増えているなら、立て直しの途中と考えられます。

担当変更や受講内容の変更を頼みたいのは、質問しづらい、教材が合わない、目標と授業内容がずれているなど、直す場所がはっきりしている場合です。
個別指導の利点は、本来ここを調整しやすいことにあります。

一方、答案を見ずに精神論だけで済ませる、宿題の未実施を把握していない、改善案を試しても振り返りがない状態が続くなら、転塾も現実的な選択肢です。
次の塾では「一対何人か」だけで選ばず、診断、家庭学習の設計、講師間の引き継ぎ、結果確認まで誰が担うかを聞きましょう。

塾を続けた期間の長さではなく、改善の流れが回っているかで判断してください。
成績が上がらない時期は不安になりますが、責任探しで終わらせず、切れている一か所をつなげれば次の行動は見えてきますよ。

 

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