

先生、中3の実力テストの過去問を20回分くらい集めれば、数学はもう安心ですよね?

20回分を眺めて安心する作戦かな(笑)。まずは受けるテストに近い1回分を選んで、時間を測って解こう!

たくさん集めるより、1回分の使い方が大事なんですか?

その通り。過去問は答えを覚えるためではなく、戻る単元を見つけるために使うと点数につながるよ。無料で使える問題と復習手順を一緒に見ていこう!
【今回の真実】
中3数学の実力テスト対策では、過去問の冊数よりも、受験時期と範囲が合う1回分を選ぶことが先です。時間を測って解き、失点を4種類に分けて学校教材へ戻れば、過去問が次の得点を作る練習になります。
①中3実力テストの数学過去問は無料で見つかる
②無料で使える数学問題3選
③受ける時期と範囲を合わせて1回分選ぶ
④最初は本番どおりに解いて現在地を測る
⑤失点を4種類に分けて学校教材へ戻る
⑥過去問がなくても7日で対策できる
①中3実力テストの数学過去問は無料で見つかる

先に結論をお伝えすると、中3数学の実力テスト対策に使える無料問題は見つかります。
ただし、検索で出てきたものをいきなり解くのではなく、最初に確かめたいことがあります。
「中3実力テスト」という名前だけでは、全国共通の一つの試験を指しません。
学校が作るテスト、地域で共通して使うテスト、試験会社の公開テストなど、同じ呼び方でも中身はさまざまです。
そのため、自分の学校で受けるものと、ネットで見つけた問題の範囲や難しさが一致するとは限りません。
まず先生に、テスト名、実施日、出題範囲、試験時間の4点を聞いてみましょう。
テスト名が分かれば実施元の公式ページを優先し、分からなければ学校の範囲に近い公式・公的な問題を選びます。
出所が分からない転載画像より、問題と解答の掲載元が確認できる教材を使うほうが安心です。
②無料で使える数学問題3選

この記事では、無料で使いやすいものを3つに絞ります。
どれが一番というより、実力テストの時期と目的によって使い分けるのがコツです。
駿台中学生テストの過去の出題例
駿台中学生テストの公式サイトでは、2025年度の中3プレと第1回から第5回について、数学の出題例と解答解説が公開されています。
問題ごとに正答率も載っているため、難しい問題へ挑戦したい生徒さんや、考え方を解答解説で確認したい生徒さんに向いています。
ただし、ページ名のとおり「出題例」です。
丸ごと1回分を本番形式で解く用途と、選ばれた問題を練習する用途は分けましょう。
駿台中学生テスト「過去の出題例」
https://sundai-test.jp/group/features/test-sample-03.html
Z会の中3数学・春の実力診断テスト
Z会は「中3数学 春の実力診断テスト」の問題・解答用紙と模範解答を公開しています。
計算や方程式だけでなく、関数、図形、証明まで一続きで解けるため、春の総復習や時間配分の練習に使いやすい問題です。
Z会「中3数学 春の実力診断テスト 問題」
https://www.zkai.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/10141356/b97697c80f89fb0c26eda40bb882663b.pdf
北海道教育委員会のチャレンジテスト
北海道教育委員会のサイトには、展開と因数分解、平方根、二次方程式、関数、図形など、中3数学の単元別問題がPDFで用意されています。
1回分の総合問題で点数を測るより、弱い単元だけを補強したいときに便利です。
北海道教育委員会「中学校第3学年 数学 単元別問題」
https://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/gks/ct/tangen03.html
総合問題は現在地の確認に、単元別問題は弱点の修理に使うと役割がはっきりします。
③受ける時期と範囲を合わせて1回分選ぶ

無料問題がたくさん見つかると、つい新しいものから順番に解きたくなります。
でも、最初に見るべきなのは年度よりも「どこまで習った時期の問題か」です。
本番が近いと、難しそうな問題まで全部やらなければと焦りますよね。
けれども、まだ習っていない内容で時間を使うより、出題範囲内の基本を取り切れる状態にするほうが先です。
たとえば、中3の春なら中1・中2の復習が中心になるテストがあります。
夏休み明けなら、中3前半の展開・因数分解や平方根などが加わることもありますが、学校の進度によって範囲は変わります。
学校から出題範囲が示されているなら、ネットの予想より学校の案内を優先してください。
まだ習っていない単元が入った問題で低い点を取り、「数学ができない」と落ち込む必要はありません。
それは実力不足ではなく、教材選びのずれです。
選ぶときは、次の順で照合します。
●受けるテストの実施月が近いか
●出題範囲に未習単元が多くないか
●解答または解説がそろっているか
●本番の試験時間に近い形で解けるか
条件に合うものを、まず1回分だけ決めれば十分です。
2回目を探すのは、1回目の解き直しが終わってからで遅くありません。
④最初は本番どおりに解いて現在地を測る

1回目は勉強しながら解くのではなく、今の実力を測る時間にします。
教科書や答えは閉じ、学校から示された試験時間に合わせ、途中で答え合わせをしないで最後まで進めましょう。
分からない問題に止まり続けると、後半の取れる問題へ届かなくなります。
ワオの2026年6月実施・中3公開学力テストの公式講評でも、前半・中盤に時間をかけたため、後半の応用問題に十分な時間を残せなかった受験生が多かったと推測されています。
迷った問題には印を付けて一度飛ばし、最後まで見てから戻る練習をしてください。
答案には、正誤だけでなく解いた順番と迷った跡も残します。
たまたま正解した問題や、時間をかけすぎた問題は、丸が付いていても復習対象だからです。
作成元や難しさが違うテストの点数を、そのまま学校の実力テストの予想点にしないでください。ここで見るのは、合計点より「どの単元で、なぜ止まったか」です。
⑤失点を4種類に分けて学校教材へ戻る

答え合わせが終わったら、赤ペンで正解を書いて終了ではもったいないです。
失点は次の4種類に分けましょう。
●知識不足:公式や用語を知らなかった
●解法不足:知識はあるが、最初の式や補助線を作れなかった
●時間不足:考え方は分かるが、試験時間内に終わらなかった
●ミス:符号、計算、単位、問題条件の確認を誤った
知識不足なら教科書の例題と学校ワークの基本問題へ戻ります。
解法不足なら解説を一行ずつ追い、翌日に何も見ず同じ方針を再現します。
時間不足なら、途中式を省くのではなく、問題を飛ばす基準と解く順番を直しましょう。
ミスは「気を付ける」で済ませず、符号を囲む、条件へ線を引くなど、次の動作を決めます。
指導していると、過去問を何回分も集めたのに、丸付けだけで次へ進んでしまうケースをよく見ます。
一方で、1回分の失点から戻る単元を決め、学校ワークで補強した生徒さんは、次の初見問題でも手が動きやすくなります。
過去問そのものを覚えるのではなく、過去問が教えてくれた弱点を直すことが復習の中心です。
⑥過去問がなくても7日で対策できる
学校の実力テストと同じ過去問が公開されていない場合もあります。
だからといって、対策できないわけではありません。
「同じ問題が見つからないから不利だ」と不安にならなくて大丈夫です。
対策では、問題の顔を覚えることより、習った知識を初めて見る形でも使う練習を優先しましょう。
過去問が手に入らなくても、次の7日で対策の形は作れます。
●1日目:学校にテスト名、範囲、時間を確認する
●2日目:範囲内の総合問題を時間どおりに解く
●3日目:失点を4種類に分け、戻る単元を一つ決める
●4~5日目:教科書の例題と学校ワークで補強する
●6日目:間違えた問題を答えなしで解き直す
●7日目:別の単元別問題で、本当に直ったか確かめる

全部の苦手を7日で消そうとすると、どの単元も浅くなります。
最初は、失点が多かった一単元か、基本問題で落としていた一単元に絞りましょう。
保護者の方は、問題を探して印刷すること、時間を測ること、復習日を一緒に決めることを手伝えば十分です。
点数だけを見て叱るより、「どの種類の間違いが多かった?」と聞くほうが、次の行動を決めやすくなります。
中3数学の実力テストは、過去問を集める競争ではなく、自分の穴を見つけて一つずつ埋める機会です。
まずは受けるテストの範囲を確認し、今日1回分を選ぶところから始めてみてくださいね!




「次の実力テストは、どこのテストですか?数学の範囲と試験時間も教えてください」と聞けば大丈夫です。過去に学校で配った問題を使ってよいかも一緒に確認しましょう。