

机には向かっているのに、テストになると取れないんです。机と相性が悪いんでしょうか?

机に転塾してもらう前に(笑)、勉強中の動作と答案をつなげて見てみましょう。

「何時間やったの?」より、見るところがあるんですね。

はい。性格を責めるのではなく、学習の流れが止まっている場所を見つければ、次の一手が具体的になりますよ。
【今回の真実】
成績が上がらない子に見える特徴は、能力や性格そのものではなく、学習の途中で起きている詰まりです。勉強時間だけで判断せず、答案と普段の動作を比べて、止まっている場所を一つずつ直しましょう。全部ではなく、一つからで十分です。
①成績が上がらない子の特徴は5つ!性格ではなく動作を見る
②特徴1・2 始めるまでが長く、勉強時間で満足する
③特徴3 「分かった」で終わり、白紙から再現しない
④特徴4・5 土台の穴を残し、目標と教材がずれている
⑤親子で試す7日間チェック
⑥責めるより、止まっている場所を一つ直そう
①成績が上がらない子の特徴は5つ!性格ではなく動作を見る
まず結論からいきましょう!
成績が上がらないときに確認したい特徴は、次の5つです。
●勉強を始めるまでが長い
●机に向かった時間や終えたページ数で満足する
●説明を聞いて「分かった」で終わる
●今の単元につながる基礎の穴を残している
●上げたい成績と使っている教材がずれている

ここで挙げる5つは診断名ではなく、私が学習の流れを整理するために分けた観察ポイントです。
一つ当てはまったからといって、「うちの子は伸びないタイプだ」と決める必要はありません。
むしろ、見つかった場所はこれから直せる場所です。
また、「成績」が定期テストなのか、模試なのか、通知表なのかも最初に分けてください。
定期テストを上げたいのに入試問題ばかり解いていたら、努力がすぐ結果に出ないことがあります。
通知表を上げたい場合は、テスト以外の課題や評価方法も学校へ確認する必要があります。
子どもを評価するのではなく、目標までのどの動作が抜けているかを見るのが出発点です。
②特徴1・2 始めるまでが長く、勉強時間で満足する

始めるまでが長い
「勉強しなきゃ」と言いながら、机を片づけ、筆箱を並べ、動画を一本だけ見て、気づけば時間が過ぎている。
これは珍しいことではありません。
ただし、毎回ここで力を使い切ると、肝心の問題を解く時間が残らなくなります。
対策は、壮大な計画を立てることではなく、最初の一問を決めておくことです。
たとえば「帰宅したら数学ワークの印を付けた一問を開く」まで具体的にします。
やる気が出るのを待つより、迷わず始められる入口を小さく用意しましょう。
勉強時間で満足する
二時間机にいたことと、二時間分の内容が身についたことは同じではありません。
教科書を眺める、きれいに写す、丸付けだけするという作業でも、時間は過ぎます。
ここで見るのは「何時間やった?」ではなく、「昨日できなかった何が、今日は自力でできた?」です。
答えが具体的なら、学習は前へ進んでいます。
答えが出てこなければ、勉強量を増やす前に中身を見直す合図です。
③特徴3 「分かった」で終わり、白紙から再現しない

先生の説明を聞いた直後は、誰でも「分かった」と感じやすいものです。
解答を見ながらなら、式や言葉の流れも自然に見えます。
ところがテストでは、解説を閉じた状態で自分の頭から取り出さなければなりません。
「分かる」と「何も見ずにできる」の間には、きちんと練習が必要です。
私が指導でよく見るのも、勉強した時間は十分なのに、答えを閉じて同じ種類の問題を出すと手が止まるケースです。
これは努力不足と決めつける場面ではありません。
説明を読むところから、自力で再現するところへ橋がかかっていないのです。
学習を日を空けて繰り返すことや、答えを見ずに思い出す練習は、長く覚えておくために役立つとする教育研究があります。
問題を解いたら、解説を閉じてもう一度やる。
さらに翌日、似た一問を何も見ずに解く。
できなければ失敗ではなく、「まだ一人では出せない場所」が見つかったということです。
正解を書き写して終えるのではなく、翌日に白紙から出せるかまで確かめましょう。
④特徴4・5 土台の穴を残し、目標と教材がずれている

今の単元につながる基礎の穴がある
数学の途中式で毎回同じ計算に止まる、英語長文で文の形が取れないなど、今の問題より前に原因があることもあります。
このとき難しい問題を増やしても、止まる場所は変わりません。
答案の間違いを一つ選び、「最初に分からなくなったのはどこか」をたどってください。
単元を丸ごと最初からやり直す必要はありません。
戻るのは学年全部ではなく、その一問を解くために必要な一段前です。
目標と教材がずれている
頑張っている教材が、次のテスト範囲より難しすぎたり、反対に簡単すぎたりすることがあります。
学校の定期テストなら、まず範囲表、授業プリント、学校ワークと答案をつなげて見ます。
模試なら、判定だけでなく、落とした大問や設問まで下りて見ます。
教材の評判より、「次に上げたい結果へつながっているか」で選びましょう。
新しい参考書を買うのは、その確認をしてからでも遅くありません。
⑤親子で試す7日間チェック

特徴がいくつも当てはまると、全部を一度に直したくなりますよね。
でも、やることを増やしすぎると、何が効いたのか分からなくなります。
次の7日間は、全部を変えずに「一つの教科の、一つの問題」だけで試してみましょう。
保護者の役目は、横から解き方を言い続けることではありません。
「どこから分からなかった?」「次は何も見ずにできそう?」と、本人が止まった場所を言葉にする手伝いをします。
「また間違えたの?」ではなく、「昨日より一人で進めた場所はどこ?」と聞くと、変化も見つけやすくなります。
一週間後に同じ場所で止まるなら、努力が足りないのではなく、戻る単元や教材の難しさが合っていない可能性があります。
その記録と答案を持って、学校や塾の先生に相談しましょう。
相談するときは「成績が上がりません」だけでなく、「この一問の、この段階で止まります」と見せると具体的です。
⑥責めるより、止まっている場所を一つ直そう

成績が上がらないと、親も焦ります。
「こんなに言っているのに」「塾にも行っているのに」と思うお気持ちは、よく分かります。
ただ、本人も結果が出ないことには傷ついているかもしれません。
そこで「集中力がない子」「要領が悪い子」と性格の話にすると、直す場所が見えなくなります。
特徴は判決ではなく、改善の入口です。
始めるところで止まるなら、最初の一問を決める。
分かったつもりで止まるなら、翌日の白紙再現を入れる。
基礎で止まるなら、その一段前だけ戻る。
目標と教材がずれているなら、答案と範囲表から選び直す。
このように一か所ずつなら、今日から動けます。
ご家庭だけでは止まっている場所を見つけにくい場合は、答案と普段使っている教材を見せられる先生に相談してみてください。
オンライン家庭教師ステラでも、ただ問題を解説するだけでなく、どこで学習が止まっているかを一緒に整理し、その子に合う次の一歩を考えています。
「もっと頑張る」ではなく、「次はここを変える」まで具体的にできれば、努力は前へ進み始めます。




●上げたい結果を一つ決める
●直近の答案から、取れそうだった一問を選ぶ
●どこで最初に止まったか印を付ける
●必要な説明や例題へ戻る
●答えを閉じて、その日のうちに解き直す
●翌日と数日後に、似た問題を白紙から解く
●できたか、同じ場所で止まったかだけ記録する