

受動態は「be動詞+過去分詞」ですよね。もう覚えたので問題も余裕です!

おっ、では「そのケーキは昨日作られました」を英語にしてみよう!

The cake is……あれ、昨日だからbe動詞も変身しますか?

そう!公式を覚えただけでは半分なんだ。主語と時制まで見れば、きちんと解けるぞ!
【今回の真実】
英語の受動態問題は、「される側を主語にする」「主語と時制に合うbe動詞を選ぶ」「動詞を過去分詞にする」の3点で解けます。12問を解いたら、正解数より間違えた場所を見つけましょう。
①英語の受動態問題は3つの確認で解く
②まずは基本の穴埋め問題4問
③否定文・疑問文・助動詞の問題3問
④能動態から受動態への書き換え問題3問
⑤間違いを見抜く訂正問題2問
⑥12問の結果から次の復習を決めよう
①英語の受動態問題は3つの確認で解く

受動態は「~される」「~されている」と、動作を受ける側を中心に伝える文です。
文部科学省の中学校学習指導要領解説でも、「受け身」は中学校で扱う文法事項として示されています。
(参照:中学校学習指導要領解説 外国語編)
受動態の基本形は「be動詞+過去分詞」です。
ただし、この形だけを唱えても、問題では意外と手が止まります。
教育心理学の研究でも、受動態の形や日本語訳を知っていることと、受動態が成り立つ前提まで理解して誤文を見抜けることは別だと示唆されています。
(参照:教育心理学研究「受動態の学習における学習者の不十分な知識とその修正方法」)
つまり、公式を覚えたら「文の中で使えるか」まで確かめる必要があるんですね。
問題を解くときは、次の3つを順番に確認してください。
たとえば「この机は毎日使われます」なら、される側のThis deskが主語です。
「毎日」なので現在形、This deskは単数ですからisを選び、useを過去分詞usedにします。
答えはThis desk is used every day.です。
英文を頭から丸暗記するより、この3か所を一つずつ決めたほうが崩れにくくなりますよ!
この記事では、基礎から書き換えまで12問を用意しました。
紙かノートに答えを書いてから、解説を開くつもりで進めてください。
②まずは基本の穴埋め問題4問

最初は、be動詞と過去分詞を選ぶ問題です。
日本語だけを見るのではなく、英文の主語と時を表す言葉にも印を付けましょう。
1.This book ( ) by many students.[use]
この本は多くの生徒に使われています。
2.These pictures ( ) in 2025.[take]
これらの写真は2025年に撮られました。
3.English is ( ) in many countries.[speak]
英語は多くの国で話されています。
4.The desk was ( ) by my father.[make]
その机は父によって作られました。
答えと解説
1.is used
主語This bookは単数で、現在の文です。
そこでbe動詞はis、useの過去分詞はusedとなります。
2.were taken
主語These picturesは複数で、2025年という過去の話です。
be動詞はwere、takeの過去分詞はtakenです。
3.spoken
isがすでにあるので、空欄にはspeakの過去分詞spokenだけを入れます。
4.made
wasがあるため、makeの過去分詞madeを入れます。
1・2を間違えたらbe動詞、3・4を間違えたら不規則動詞の過去分詞を先に復習しましょう。
全部を最初からやり直す必要はありません。
止まった場所が見つかれば、直す範囲はむしろ小さくできます!
③否定文・疑問文・助動詞の問題3問

受動態の中にはbe動詞があります。
そのため、一般動詞の文だからといってdon’tやdidを足すのではなく、be動詞を動かして文を作ります。
否定文はbe動詞の後ろにnotを置き、疑問文はbe動詞を主語の前へ出します。
5.次の文を否定文にしなさい。
The letter was written by Ken.
6.次の文を疑問文にしなさい。
These rooms are cleaned every day.
7.空欄を埋めなさい。
Mt. Fuji can ( ) from here.[see]
富士山はここから見ることができます。
答えと解説
5.The letter was not written by Ken.
wasの直後へnotを置けば完成です。
didn’t writeにはしません。
6.Are these rooms cleaned every day?
areを主語these roomsの前へ移します。
過去分詞cleanedはそのままです。
7.be seen
助動詞のある受動態は「助動詞+be+過去分詞」です。
canの後ろはbeの原形、seeの過去分詞はseenなので、can be seenとなります。
助動詞の後ろにisやareを置きたくなりますが、can is seenとはできません。
「canが来たらbeは原形」と、かたまりで押さえておきましょう。
④能動態から受動態への書き換え問題3問

ここからは書き換えです。
能動態は「する側」が主語、受動態は「される側」が主語になります。
能動態から受動態へ書き換えるときは、能動態の目的語を受動態の主語にします。
8.People speak English in many countries.
9.My mother made this cake.
10.Did Ken use this computer?
それぞれ、ほぼ同じ内容を表す受動態へ書き換えなさい。
答えと解説
8.English is spoken in many countries.
能動態の目的語Englishを主語にします。
誰が話すかを特に伝える必要がないため、by peopleは省略できます。
9.This cake was made by my mother.
this cakeを主語に移し、過去形madeをwas madeにします。
元の主語My motherはby my motherとなります。
10.Was this computer used by Ken?
まず肯定文の形This computer was used by Ken.を作り、wasを文頭へ出します。
いきなり疑問文を作ろうとして迷ったら、肯定文を一度はさむのがコツです。
書き換え後は「新しい主語が本当にされる側か」を日本語で確認しましょう。
単語を機械的に移しただけのミスを見つけやすくなります。
⑤間違いを見抜く訂正問題2問

最後は、間違っている英文を直す問題です。
正しい文を作るだけでなく、何がおかしいか説明できるかも確かめてください。
11.This car is use by my uncle.
12.The door was opened it by Emi.
間違っている部分を直し、理由も答えなさい。
答えと解説
11.This car is used by my uncle.
be動詞isの後ろは原形useではなく、過去分詞usedです。
12.The door was opened by Emi.
能動態の目的語だったthe doorは、すでに受動態の主語へ移っています。
そのため、openedの後ろに目的語itを残しません。
「be動詞+過去分詞が見えたから正しい」と即決せず、される側が主語になっているかまで見ましょう。
形が合っていても、文の骨組みが合っていなければ受動態の問題では失点します。
⑥12問の結果から次の復習を決めよう
答え合わせで大切なのは、正解数だけではありません。
正解できなかった問題があっても、そこで「英語が苦手だ」と決めなくて大丈夫です。
間違えた番号を、次の3種類に分けてみましょう。
●主語のミス:される側を主語にできていない
●be動詞のミス:単数・複数、現在・過去、否定・疑問を合わせられていない
●過去分詞のミス:原形や過去形と混同している

主語のミスが多ければ、能動態の「~を」に当たる語へ線を引いてから書き換えます。
be動詞のミスが多ければ、主語と時を表す語だけを丸で囲んで解き直します。
過去分詞のミスが多ければ、間違えた動詞の原形・過去形・過去分詞をセットで書きます。
そして答えを閉じ、間違えた問題だけをもう一度解いてください。
「解説を読んで分かった」ではなく、「何も見ずに正しい文を書けた」で終了です。
受動態は、最初から長い英文を丸ごと作る単元ではありません。
される側、be動詞、過去分詞を順番に決めれば、一つずつ前へ進めます。
12問で止まった場所は、苦手の宣告ではなく、次に直す場所を教えてくれる印です。
一気に全部を覚え直そうとせず、そこだけ狙って解き直せば、受動態はちゃんと得点できる単元になりますよ!




●誰が・何が「される側」かを見つけ、主語にする
●主語の単数・複数と、現在・過去に合うbe動詞を選ぶ
●一般動詞を過去分詞にする