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勉強お役立ちコラム

漢文のステップアップノート10は4ステップで使う!レベルと卒業の目安

図書室の机で漢文の書き込み式問題集を開き、色分けした付箋を手に進め方を決めている制服の高校生

ステコ
ステコ

ステップアップノート10を買ったんですが、問題が10問だけだったら一瞬で終わりますよね?


野口先生
野口先生

その「10」は問題数ではなく全10講の10です。さすがに10問だけで漢文を仕上げる魔法のノートではありません(笑)。


ステコ
ステコ

安心しました。でも、解説を読むだけでいいのか、何周も書くのかが分かりません。


野口先生
野口先生

この本は「分かったつもり」を問題で見つけるドリルです。順番と終わり方を決めれば、かなり使いやすくなりますよ!

【今回の真実】

漢文のステップアップノート10は、返り点から主要句形までを全10講で練習する基礎ドリルです。説明を眺めて終えず、ポイント確認、問題演習、誤答の再現、初見文での確認まで行うと力になります。

 

①ステップアップノート10はどんな教材?

書き込み式の漢文問題集を開き、ポイント・ドリル・問題のページ構成を手でたどっている様子

『ステップアップノート10 漢文 句形ドリルと演習』は、河合出版の書き込み式問題集です。

公式情報ではB5判160ページで、高校1年生から3年生が対象となっています。

「10」は難易度でも問題数でもなく、全10講を表しています。

内容は、返り点や再読文字、主要な句形、漢詩までです。

各講では、重要事項を確認する「ポイント」、知識を身につける「ドリル」、入試形式に触れる「基本問題」「練習問題」へ進みます。

つまり、詳しい講義を最初から最後まで読む参考書というより、学んだルールを自分の手で使えるか確かめる教材です。

公式では目的が「2次・私大」、難易度は「共通テストレベル」と案内されていますが、最初の講には返り点や語順などの土台も入っています。

基礎の確認から入試問題への橋渡しまでを、一冊の中で段階的に進められる構成なんですね。

 

②難易度と向いている人を確認しよう

教室の窓際で、色分けされた3枚のカードを手に持ち、どれが自分に足りないのか考えている制服の高校生

この本が向いているのは、句形の説明を一度は習ったものの、問題になると読み方や訳が止まってしまう高校生です。

特に、次のような状態なら使う意味があります。

向いている人

●返り点の読み順にまだ不安がある
●使役、受身、否定、反語などを問題で見分けたい
●講義を聞くだけでなく、手を動かして覚えたい
●共通テストや私大・二次試験へ向けて句形の穴を埋めたい

反対に、漢文をまったく習ったことがなく、説明を読んでも用語そのものが分からない人は、この本だけで押し切ろうとしないほうがよいでしょう。

学校の授業、教科書、講義系参考書などで意味を確認しながら使えば大丈夫です。

また、句形をほぼ覚えていて長文読解の量だけを増やしたい人には、ドリルの役割が基礎寄りに感じられるはずです。

「簡単か難しいか」ではなく、自分に足りないのが説明なのか、句形の再現なのか、長文演習なのかで選ぶのが正解です。

 

③効果を出す使い方は4ステップ

自宅の明るい窓辺で、問題集を閉じたまま句形の読みと意味を声に出して言い直している高校生

この本は、最初から答えを書き込んで丸つけをするだけだと、少しもったいないです。

次の4ステップで進めてみましょう。

ステップ1 ポイントを自分の言葉で言う

まず右側のポイントを読み、句形の形、読み方、意味を声に出します。

「読めば分かる」ではなく、ページから目を離して言えるか確かめてください。

ステップ2 ドリルを何も見ずに解く

分からないたびにポイントへ戻ると、正解できても自力で解けたことにはなりません。

迷った問題には印をつけ、いったん最後まで進みます。

ステップ3 誤答の理由を一言で残す

答え合わせでは、正解を書き写すだけでなく、「再読文字の二度目を忘れた」「反語の訳にできなかった」など、止まった理由を短く残します。

ステップ4 翌日に印の問題だけ解き直す

その場ですぐ解き直すと、答えの記憶で解けてしまいます。

翌日にもう一度、何も見ずに読みと訳を再現しましょう。

完成の基準は、答えを覚えたことではなく、句形の目印から読み方と意味を説明できることです。

 

④間違えた問題は原因別に戻る

学校の机で、間違えた問題のページに色分けした付箋を貼り分けている制服の高校生

漢文が苦手な人ほど、間違いを全部「句形を覚えていない」でまとめがちです。

しかし、実際には戻る場所が違います。

止まった場所と戻り先

●読む順番で止まる→返り点と語順へ戻る
●同じ字を二度読むのを忘れる→再読文字へ戻る
●形は見つかるが訳せない→句形の読みと意味へ戻る
●一文は訳せるが内容がつながらない→主語と指示語を確認する

たとえば反語の問題を間違えても、反語そのものを知らないとは限りません。

「何ぞ」「安くんぞ」などの目印を見落としたのか、読みが出なかったのか、訳の形が出なかったのかで復習内容は変わります。

間違えたページ番号だけでなく、止まった原因を一言書くと、2周目が復習ではなく弱点補強になります。

全部を同じ濃さでやり直す必要はありません。

できた所は卒業させ、印が残った所へ時間を使いましょう。

 

⑤一冊でどこまで仕上がる?

教材を抱えて校舎へ続く並木道を歩き、次の段階へ進もうとしている制服の高校生

ステップアップノート10で固めやすいのは、漢文の語順、再読文字、主要句形を問題の中で使う力です。

基本問題と練習問題もあるため、知識だけを覚えて終わらず、入試形式へ進む入口も作れます。

ただし、この一冊を終えれば、どの大学の漢文長文も自動的に解けるという教材ではありません。

句形は、文章を読むための道具です。

道具を使えるようになったら、共通テスト形式の問題集、志望校レベルの問題集、過去問などで、主語や文脈を追う練習へ進みましょう。

一方、1周を終えた時点で句形の穴が多いなら、急いで次の本へ行く必要はありません。

新しい問題集を増やすより、間違えた講だけをもう一度解き、説明できる状態にしたほうが前へ進めます。

次へ進む目安

●返り点に従って書き下し文を作れる
●主要句形を見つけ、読みと訳を言える
●間違えた理由を自分で説明できる
●基本問題・練習問題で同じミスを繰り返さない

 

⑥2週間の進め方と終了基準

机に並べた10枚の青い付箋と4枚の黄色い付箋で、2週間の進め方を日ごとに並べた学習計画

計画を立てるなら、講の数だけで日程を埋めないのがコツです。

一例として、最初の10日で1日1講ずつ進め、残り4日を解き直しに使うと、2週間の形になります。

部活や他教科で時間が取れない日は、1講をポイント・ドリルの日と、基本問題・練習問題の日に分けても構いません。

速く終えることより、翌日に再現できることのほうが大切です。

2週間の一例

1〜10日目:1日1講ずつ進める
11日目:返り点・再読文字の解き直し
12日目:使役・受身・否定の解き直し
13日目:疑問・反語以降の解き直し
14日目:印が残った問題だけ最終確認

最後は、答えを隠した状態で句形の目印、読み方、意味を言い、別の短い漢文でも同じ形を見つけてみてください。

「一冊やった」で終わらず、「初めて見る文でも使えた」まで確認できれば、このドリルを卒業してよい状態です。

漢文は、覚える項目が多そうに見えて最初は身構えますが、句形ごとに戻る場所が分かると勉強はかなり整理できます。

焦って参考書を増やさず、この一冊の印が少しずつ消える進め方をしていきましょう!

 

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