





【今回の真実】
45点満点の内申43は、9教科の多くで5を取っている非常に高い成績です。ただし、内申の計算方法と入試での比重は地域・学校で異なります。43だけで合格校を決めず、最新の選考基準、模試、当日点の三つを合わせて判断しましょう。
①内申43はどのくらい?45点満点なら高い
一般に中学校の通知表は、9教科をそれぞれ5段階で評価します。
この1学年分を単純に合計した45点満点の「素内申」で43なら、平均評定は約4.78です。
たとえば「5が7教科、4が2教科」で合計43になります。
ほぼオール5に近く、日頃のテスト、提出物、授業での取り組みを高い水準で続けてきた結果と言えるでしょう。
45点満点の内申43は、自信を持ってよい立派な成績です。
ただし、「43だから偏差値○○」「この高校なら必ず受かる」とまでは言えません。
内申は学校での学習状況を示す数字、偏差値は模試を受けた集団の中での位置を示す数字です。
似ているようで、別の物差しなんですね。
実際の高校入試では、内申だけでなく学力検査や特色検査などを組み合わせる制度があります。
43は強い材料ですが、合格そのものを予約する数字ではありません。
②同じ内申43でも地域で意味が違う
「内申43」と聞いたら、最初に確認したいのは分母と計算方法です。
●何年生の評定が入試に使われるか
●実技教科の加重や、学年ごとの倍率があるか
都道府県によって、使う学年や換算方法は異なります。
同じ「43」という表記でも、45点満点の素内申と、地域独自の換算内申では意味がまったく違います。
たとえば令和9年度の神奈川県公立高校入試では、第2学年9教科の評定合計に、第3学年9教科の評定合計を2倍して加えます。
重点化がない場合の上限は135点です。
中2も中3も素内申43なら、計算上は43+43×2=129点になります。
しかし、中3だけが43でも、中2の数字が違えば合計は変わります。
さらに、学校によって調査書と学力検査の比率や重点化する教科が異なります。
自分の43を正しく評価するには、都道府県教育委員会と志望校が公表する最新年度の選考基準を見る必要があります。
去年の一覧表は参考にはなりますが、受験年度が変われば基準も変わる可能性があります。
③内申43で狙える高校はどう決める?
45点満点の内申43なら、地域の上位校や難関校を検討できる場合があります。
ただし、全国共通の「内申43ならこの偏差値帯」という対応表はありません。
愛知県のように1学年分の45点満点を強く意識する地域もあれば、神奈川県のように複数学年を135点満点へまとめる地域もあります。
学校ごとに内申と学力検査の比重が違えば、同じ43でも有利さは変わります。
また、合格者の内申データに43が載っていても、それは「43なら全員合格」というボーダーではありません。
当日点、特色検査、年度の倍率などが一人ずつ違うからです。
志望校は、内申43だけで探すのではなく、最新の選考式に自分の内申を入れ、模試の判定と過去問の得点を重ねて決めましょう。
●実力相応校:内申と模試の両方で合格圏が見える
●安全校:直近の模試や過去問で余裕を確認できる
内申が高い人ほど「せっかく43だから」と学校名だけで決めたくなることがあります。
しかし、一番大切なのは、入学後に学びたい内容や校風が自分に合うかどうかです。
数字は進路を広げる道具であって、進路を命令する上司ではありません(笑)。
④合格可能性を判断する三つの材料
合格可能性を見るときは、次の三つをセットにします。
1.志望校の最新選考基準
教育委員会や高校の公式資料で、内申、学力検査、特色検査の比率と重点化教科を確認します。
同じ地域の高校でも、内申を重く見る学校と当日点を重く見る学校があります。
2.会場模試の判定
学校の定期テストだけでは、広い受験者集団の中での位置はわかりません。
志望校判定のある模試を定期的に受け、内申を含めた判定と教科別の弱点を見ます。
1回だけの判定で喜んだり落ち込んだりせず、複数回の推移を見るのがコツです。
内申43を取った人ほど、模試の判定が思うように出ないと「学校では頑張れているのに」と焦るかもしれません。
でも、学校で評価される力と初見の入試問題を時間内に解く力は、重なる部分があっても同じではありません。
模試は、今までの努力を否定する通知表ではなく、次に練習する場所を教える地図として使いましょう。
3.過去問の得点
入試問題には地域ごとの形式や時間配分があります。
時間を測って解き、合格に必要な当日点との差を確認しましょう。
内申43という強みがあるからこそ、残りの課題は「当日点をどこまで安定させるか」と具体化できます。
⑤内申43を受験本番まで活かす方法
43を取れた人は、すでに努力を続ける力を持っています。
ここから必要なのは、全部をさらに増やすことではなく、優先順位を整えることです。
4の教科は、評価の内訳を先生に聞く
「次に5を取るには何が足りませんか」と聞き、知識・技能、思考・判断・表現、主体的に取り組む態度のどこを改善するか決めます。
点数だけが原因とは限りません。
5の教科は、崩さない仕組みを作る
得意だからと後回しにせず、提出期限、定期テスト前の復習開始日、学校ワークの進み具合を予定表で管理します。
内申を1上げることに夢中で、入試5教科の勉強が止まったら本末転倒です。
43まで取れているなら、すべてを完璧にやり直す必要はありません。
得意教科は安定させ、4の教科と模試で失点が大きい単元へ時間を厚く配るほうが、受験全体の作戦として現実的です。
受験勉強は模試の弱点から絞る
内申対策と受験対策を分け、模試で落とした単元を優先して復習します。
学校の成績が高くても、初見問題や時間制限への練習は別に必要です。
内申43はゴールではなく、志望校を主体的に選べる大きな土台です。
数字を守ることだけに追われず、最新の制度を確認し、模試と過去問で当日点を育てていきましょう。
あなたが積み重ねてきた努力は、もう十分に数字へ表れています。
あとはその強みを、行きたい高校へ届く作戦に変えていけば大丈夫ですよ!









