

先生、入試が明日なのに、急に全部忘れた気がしてきました。今から新しい問題集を一冊やったほうがいいですか?

一冊は無理だよ(笑)。明日の目的は、今日新しい実力を作ることではなく、今ある実力を答案に出し切ることです。

でも、何もしないと余計に不安です……。

大丈夫。会場の確認、軽い復習、持ち物、睡眠の4つを順に片づければ、今夜からできることはあります。一緒に一つずつ終わらせましょう!
【今回の真実】
明日入試なら、今夜やるべきことは「点数を一気に伸ばす勉強」ではなく、「今ある力を明日きちんと出す準備」です。募集要項と受験票で会場・集合時刻・持ち物を確認し、使い慣れた教材だけを短く見直して、普段に近い時刻に休みましょう。
①明日入試なら最初にすること

結論から言うと、まず机に問題集を広げるのではなく、明日の受験に必要な情報を確定させましょう。
確認する順番は、次のとおりです。
●受験する学校・試験名
●試験会場と入室・集合時刻
●会場までの経路と出発時刻
●受験票や募集要項に書かれた持ち物
●体調不良や交通遅延が起きたときの連絡先
検索記事の持ち物一覧は便利ですが、試験によって使用できる時計、筆記具、服装、上履きの要否などは違います。
最後に正しいのは、あなたが受ける試験の募集要項・受験票・「受験上の注意」です。
保護者の方が手伝う場合は、本人が読み上げ、隣で一緒に確認する形がおすすめです。
あれもこれも気になる人は、紙を一枚出して「受験情報」「勉強」「体調」の3欄に分けてください。
受験情報には会場・時刻・経路・持ち物、勉強には見直す教材とページ、体調には入浴・就寝・起床の予定を書きます。
頭の中だけで考えていると、不安と作業が混ざってしまいます。
終わった項目に線を引けば、残っている準備が見えるようになりますよ。
保護者の方は指示を増やすより、受験票の読み合わせと、朝の出発時刻の共有を手伝うくらいで十分です。
最後に本人が自分でバッグの中を見れば、当日も持ち物の場所がわかります。
②前日の勉強は何をする?

「最後に苦手を全部つぶしたい」と思う気持ちは、とてもよくわかります。
ただ、前日に初めて見る難問や新しい参考書へ手を広げると、わからない所ばかりが目に入り、不安が大きくなりがちです。
今日は、すでに学んだ内容を思い出す勉強へ切り替えましょう。
科目ごとに「一つだけ」決める
受ける科目が多いほど、全部を見直したくなるものです。
でも前日に大切なのは、勉強した量で安心しようとすることではなく、明日使う知識を選ぶことです。
英語や国語なら間違えやすい語句、数学や理科なら公式・単位と何度も間違えた基本問題、社会なら混同しやすい用語や年代というように、科目ごとに確認箇所を一つ決めましょう。
一つ終わって余裕があれば次へ進めばOKです。
難問で手が止まったときは、そこで粘って自信を削るより、答えを見て最初の考え方だけ確認し、予定した見直しへ戻りましょう。
「不安がなくなるまで」では終わりがありません。
「このノートの印があるページまで」のように、見る範囲を先に決めてください。
解けない問題は、解法の入口を一つ確認したら次へ進みましょう。
前日の勉強は、範囲を広げるより、すでに覚えたことをすぐ思い出せる状態に整えるのが優先です。
③今夜の持ち物と移動の確認

勉強が終わったら、寝る直前ではなく、時間に余裕があるうちに荷物をまとめます。
●受験票と本人確認に必要なもの
●指定された筆記具、予備の筆記具、消しゴム
●試験の規定に合う時計
●現金・交通系ICカード・経路メモ
●昼食・飲み物・必要な薬や防寒具
●休憩中に見る使い慣れた教材
一般的な候補なので、入れ終わったら最後に自分の受験案内と照らし合わせてください。
受験票は紙での持参が必要な試験もあるため、スマートフォンの画面だけで安心せず、指定形式を確認しましょう。
運休や遅延に備えた別ルートも考え、実際に利用する日の時刻表を確認してください。
天気と交通情報も見て、集合時刻に余裕をもって着ける出発時刻を決めます。
荷物を玄関近くに置き、受験票・財布・スマートフォンの置き場所まで決めたら、準備はかなり前進しています。
④眠れないときも焦らない

前日は、普段どおりの食事、入浴、就寝を意識しましょう。
食べ慣れない物や量の多い夜食を取る必要はありません。
寝る直前までSNSを見ると、他人と比べて不安になったり、就寝が遅れたりしやすくなります。
アラームを設定し、家族にも起床時刻を共有したら、スマートフォンは手の届きにくい所へ置きましょう。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、中学生・高校生について、個人差を踏まえつつ8~10時間を参考に睡眠時間を確保するよう示しています。
入試前日だけ急に生活リズムを大きく変える必要はありませんが、徹夜で勉強を続けるのは避けたいところです。
今から目安どおりの時間を取れない人も、「もう遅い」と焦らなくて大丈夫です。
まず勉強を終える時刻を決めて、今夜確保できる睡眠をきちんと取りましょう。
あと一問を増やすために睡眠を削るより、明日考えられる頭を残すほうを優先しましょう。
「早く寝なきゃ」と思うほど眠れない夜もありますよね。
そんなときも自分を責めず、部屋を暗くして、ゆっくり息を吐きながら体を休ませましょう。
一晩の寝つきだけで、これまで積み上げた勉強が消えるわけではありません。
⑤当日朝から試験終了までの動き

朝は、まず体調と交通情報を確認します。
食事は量を無理に増やさず、普段食べ慣れたものを選びましょう。
家を出る前に、受験票、財布、筆記具を声に出して再確認します。
会場へ着いたら、持ってきた一冊やノートで決めた箇所だけを見ます。
周りの受験生が分厚い参考書を開いていても、その人にはその人の準備があります。
あなたは自分のやることだけに戻ればOKです。
試験が始まったら、注意事項を聞き、問題全体と時間を確認し、解ける問題から得点へ変えていきましょう。
終わった科目は友達と答え合わせをせず、水分補給、トイレ、次の科目の確認へ進んでください。
受験票を忘れた、電車が遅れた、急に体調が悪くなったという場合は、自分だけで「もう受けられない」と決めないでください。
受験票や募集要項にある連絡先へ早めに連絡し、会場の係員や試験実施者の指示に従いましょう。
対応は試験ごとに違うため、ネット上の別試験の体験談だけで判断しないことが大切です。
明日の合言葉は、「全部完璧に」ではなく「今できる一問を丁寧に」です。
今夜は不安をゼロにしようとしなくて大丈夫です。
不安があっても、受験票を持って会場へ行き、一問目から手を動かすことはできます。
ここまで準備してきたあなたなら、明日やることはもう決まっています。
準備が終わったら、今日はしっかり休んでくださいね。




●いつも使ってきた暗記ノートの間違えやすい所
●模試や過去問で何度も間違えた基本問題
●英単語、漢字、公式など短く確認できるもの
●面接がある人は志望理由と答えの要点