

共通テストの追試を解いたのですが、公式の正解は番号だけです。途中式は答案の余白から発掘すればいいですか?

考古学みたいになっているね(笑)。公式で問題と正解を確認して、詳しい考え方は科目別の解説で補うといいよ。

では、正解の番号を写して閉じるだけでは復習にならないんですね。

そういうこと!どこで判断を誤ったかまで戻れば、追試はかなり良い実戦教材になるよ。
【今回の真実】
共通テスト追試の問題と正解は大学入試センター、詳しい解説は科目別サイトで探すのが基本です。まず公式を基準にすれば、本試や別年度を取り違えません。解説を読むだけで終えず、失点原因を分けて解き直すと実戦力へ変えられます。
①共通テスト追試の解説は公式と科目別サイトで探す
②公式サイトで問題と正解をそろえる
③詳しい解説は年度・科目・本追試を合わせて探す
④追試を得点に変える復習3ステップ
⑤本試より難しいと決めつけない
⑥実際に追試を受けるなら申請を先に確認する
①共通テスト追試の解説は公式と科目別サイトで探す

最初に結論をお伝えします。
共通テスト追試は、大学入試センターで問題と正解をそろえ、解き方が分からない設問だけ科目別の解説で補うのが一番迷いません。
検索しても、数学の解説、英語の解説、追試の申請方法が混ざって表示されます。
これは「解説」という言葉に、問題の解き方と制度の説明という二つの意味があるからです。
勉強に使いたい人は、まず次のように役割を分けましょう。
解説サイトだけを開くと、年度や本試・追試を取り違えることがあります。
先に公式の問題を基準に置くことが、別の問題の解説を読んでしまうミスを防ぐ第一歩です。
②公式サイトで問題と正解をそろえる

大学入試センターの「過去3年分の試験問題」では、令和8年度・令和7年度・令和6年度について、本試験と追・再試験の問題・正解が分けて公開されています。
まずは受験年度を選び、「追・再試験の問題」と「追・再試験の正解」を同じ年度で開きましょう。
公式ページはこちらです。
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/kakomondai/
令和8年度の追・再試験の正解ページには、国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語、情報の正解が科目別に並んでいます。
英語リスニングは正解だけでなく、音声問題とスクリプトも確認できます。
リスニングを復習するときは、正誤だけでなく音声とスクリプトまでセットで保存しましょう。
聞こえなかった原因が、単語を知らなかったのか、音がつながって聞こえたのか、設問の先読みが遅れたのかを切り分けやすくなります。
ここで注意したいのは、公式の「正解」と詳しい「解説」は役割が違うことです。
正解番号の確認までは公式、そこへ至る考え方は次に紹介する科目別資料で補う、と考えるとスムーズです。
③詳しい解説は年度・科目・本追試を合わせて探す

詳しい解説を探すときは、「2026 共通テスト 追試 数学ⅠA 解説」のように年度と科目まで加えます。
「共通テスト 追試 解説」だけでは、違う年度や制度説明も一緒に出やすいためです。
数学なら、おおぞらラボに年度別・本試追試別のページがあり、数学ⅠAや数学ⅡBCを大問・単元ごとに確認できます。
英語リーディングなら、「ネコでも解ける、お気楽英語」に2026年追試を含む年度別の問題・解答・解説への一覧があります。
ただし、一つのサイトですべての科目の詳しい解説が同じ深さでそろうとは限りません。
国語・理科・地歴公民・情報まで探す場合も、公式問題を開いたまま、年度、科目名、「追試」「解説」を組み合わせて探しましょう。
●実施年度が同じか
●本試ではなく追試か
●新課程・旧課程のどちらか
●大問番号と設問番号が一致しているか
特に令和7年度には新課程と旧課程の科目があるため、科目名まで問題冊子と照合してください。
似た単元の説明を読んでいても、目の前の設問の条件が違えば復習になりません。
そして、解説サイトの答えが公式の正解と食い違う場合は、まず公式を基準にします。
民間の解説は「なぜそうなるか」を学ぶ資料、最終的な正解確認は大学入試センター、と役割を固定しておきましょう。
④追試を得点に変える復習3ステップ

追試の問題は、解説を読んで「分かった」で閉じると、次の点数にはなかなかつながりません。
指導していると、解説中は納得しているのに、数日後に同じ考え方を使えない生徒さんは珍しくありません。
これは理解力の問題ではありません。
読む作業と、自力で考え方を再現する作業が別だからです。
ステップ1:本番と同じ時間で解く
最初は解説を見ず、時間を測って解きます。
答えに自信がない設問には印をつけ、終了後に正解と照合しましょう。
正解したけれど迷った問題も、復習対象に入れるのがポイントです。
ステップ2:失点を3種類に分ける
間違いを、知識不足、判断のずれ、時間不足の三つに分けます。
知識不足なら教科書や参考書へ戻る、判断のずれなら解説と自分の考えを一行ずつ比べる、時間不足なら大問ごとの時間配分を直します。
ステップ3:解説を閉じて解き直す
解説を読んだ直後ではなく、少し時間を空けてもう一度解きます。
途中式や根拠を自分で再現できたら、その設問の復習はひとまず完了です。
追試1回分を解きっぱなしにするより、失点した数問を自力で再現できるまで戻るほうが価値があります。
新しい問題へ急ぐ前に、まず一つの失点を自分の力で直してみてください。
⑤本試より難しいと決めつけない

「追試は本試より難しい」と聞いて、不安になる受験生もいるでしょう。
しかし、追試の平均点は公表されていないため、すべての年度・科目で本試より難しいとは判断できません。
本試と追試は問題が別ですから、得意単元や文章との相性でも体感難度は変わります。
一つの大問が難しかっただけで「追試は全部難しい」と決める必要はありません。
追試は難易度をうわさで測るためではなく、初見の資料を読み、時間内に判断する力を試す教材として使いましょう。
受験対策としては、まず本試の過去問で出題形式と時間配分を固めることが先です。
その後、まだ見たことのない実戦問題が欲しいときに追試を使うと、自分の対応力を確かめられます。
本試で型をつかみ、追試で初見対応を試す、この順番なら目的がはっきりします。
点数だけで一喜一憂せず、どの判断を直せば次の一問が取れるかを見ましょう。
⑥実際に追試を受けるなら申請を先に確認する

ここまでは追試問題を受験勉強に使う方法を説明しました。
もし病気や負傷などで本試験を受けられず、実際の追試受験を考えているなら、解説探しより先に手続きが必要です。
追試は、当日に会場へ行けば自由に受けられる試験ではありません。
受験票に記載された「問合せ大学」へ連絡し、申請して許可を受ける必要があります。
年度によって受付時間や必要書類が変わり得るため、手元の「受験上の注意」と大学入試センターの最新案内を確認してください。
受験できない事情が生じたら、自己判断で待たず、まず問合せ大学へ電話することが最優先です。
手続きを終えたら、残り時間で新しい教材へ広げすぎないようにしましょう。
本試までに使っていた教材と、過去の追試で見つかった弱点を中心に整えれば大丈夫です。
追試になったこと自体を不利だと決めつけず、受験手続きと勉強を一つずつ分けて進めてください。
焦らなくて大丈夫です。
今日やることを一つずつ終えれば、きちんと試験へ向かえますよ。




●大学入試センター:問題・正解・リスニング音声などの原本を確認する
●科目別の解説サイト:途中式、本文の読み方、選択肢を切る理由を確認する
●自分の答案:どこで時間を使い、どんな判断で間違えたかを確認する