

「中2 美術」で出てきた問題を全部覚えれば、テストも安心ですよね?

ちょっと待った!同じ中2でも、美術の範囲は学校や時期でかなり違うんだ。

えっ、美術にも「この問題、うちの学校には出演しません」があるんですか?

あるある(笑)。まず自分の範囲表を開いて、そこから予想問題を作るのがいちばん確実だよ!
【今回の真実】
美術中2テストに全国共通の出題リストはありません。ネットの問題を片っ端から覚えるより、自校の範囲表を「用語・組み合わせ・説明・実技」の4種類の問題へ変え、答えを隠して解くほうが本番へつながります。
①美術中2テストに全国共通の範囲はない
②実際の中2範囲表はここまで違う
③範囲表を4種類の予想問題へ変える
④15分の自分用テストで確かめる
⑤時間がないときの優先順位を決める
⑥絵が苦手でも動かせる点から始めよう
①美術中2テストに全国共通の範囲はない

「中2の美術なら、みんな同じ内容を習っている」と思っていませんか?
実は、ここが最初の注意点です。
文部科学省の学習指導要領解説でも、美術は「第2学年及び第3学年」の目標と内容がまとめて示されています。(公式資料)
つまり、国が「中2のこの時期には全員がこの作品と技法をテストする」と全国共通の出題表を決めているわけではありません。
学校は学習指導要領に沿いながら、題材を選び、授業の順番や一つの題材に使う時間を組み立てます。
そのため、同じ中2の同じ学期でも、透視図法を扱う学校もあれば、日本美術、デザイン、彫刻などを進めている学校もあります。
最初に見るべき答えは、ネットの「中2美術まとめ」ではなく、自分の学校の最新のテスト範囲表です。
範囲表が見当たらないときは、授業プリント、教科書で扱ったページ、制作中の作品、先生が「ここは確認するよ」と話した所を一枚に集めましょう。
この時点で、勉強する範囲はかなり絞れますよ!
②実際の中2範囲表はここまで違う

公開されている学校の範囲表を比べると、違いがよく分かります。
ある学校の中2学年末では、アーツ・アンド・クラフツからアール・ヌーヴォー、ステンドグラス、色彩、二点透視図法などが範囲でした。(出題範囲表)
一方、別の学校の2年学年末では、超現実主義、透視図、作品・作者名、美術用語の説明に加え、教室をデザインする実技まで示されています。(出題範囲表)
さらに、別の公開範囲表には、遠近法、空想の世界、絵巻物、ゲルニカなどが並んでいます。(出題範囲表)
どれも中2美術の例ですが、中身は同じではありません。
ですから、ネットで自分と違う範囲を見つけても、焦らなくて大丈夫です。
あなたが見落としているとは限らず、学校の進み方が違うだけかもしれません。
ここで挙げた題材は「中2なら必ず出るリスト」ではありません。
他校の範囲表は出題の形を知る参考にとどめ、覚える中身は自校の資料へ戻って決めましょう。
③範囲表を4種類の予想問題へ変える

範囲表を眺めるだけでは、「見たことがある」で勉強が止まりがちです。
そこで、書かれている項目を自分で問題へ変えます。
難しい問題集を一から作る必要はありません。
紙を縦に折り、左側に問題、右側に答えを書くだけで十分です。
1.用語は「何ですか?」に変える
範囲表に技法や美術用語があれば、言葉を見て意味を説明する問題と、説明を見て言葉を答える問題を作ります。
たとえば範囲に「二点透視図法」とあれば、「消失点をいくつ使う表し方か」「どのように奥行きを表すか」のように分けます。
自校のプリントに書かれた説明で答え合わせをしてください。
2.作品と作者は両方向で結ぶ
作品名を見て作者名を言うだけでは、逆向きに聞かれたとき止まることがあります。
作者から作品、作品から作者の両方向で答えましょう。
時代、地域、材料、表現の特徴まで授業で扱っているなら、その項目も一枚のカードにまとめます。
ただし、授業に出ていない情報まで広げる必要はありません。
3.特徴は「どこから分かる?」まで問う
鑑賞の記述では、「きれいだと思った」だけで終わらず、そう感じた根拠を言えるようにします。
●どの形や色からそう感じたか
●構図や材料にどんな工夫があるか
●作者は何を伝えようとしたと考えたか
授業で習った言葉を一つ使い、作品の見える部分と結び付けて一文で答えてみましょう。
4.実技は手順と条件を再現する
範囲に「描く」「作図」「実技」とあれば、言葉の暗記だけでは準備不足です。
小さな紙でよいので、制限時間を決めて一度手を動かします。
指定された道具、入れるべき線や色、説明を書く欄まで確認しましょう。
4種類すべてを均等にやるのではなく、自校の範囲表にある種類だけを問題にするのがコツです。
④15分の自分用テストで確かめる

予想問題を作ったら、ノートをきれいにまとめ続けるより、一度テストをしましょう。
15分だけタイマーをかけ、資料を閉じて答えます。
問題数は、いま作れた分で構いません。
大切なのは、本番と同じように何も見ず、自分の言葉や手で答えを出すことです。
答え合わせでは、間違いを次の三つに分けます。
●知らなかった
●見れば分かるが、自分では書けなかった
●分かっていたが、作品名や条件を取り違えた
「知らなかった」はプリントの該当部分へ戻ります。
「書けなかった」は答えを閉じて、もう一度説明します。
「取り違えた」は、似た作品や用語を横に並べて違いを一言にします。
丸が付いた数より、「次に直す問題がどれか」を見つけることが自分用テストの目的です。
全部を最初からやり直さず、間違えた問題だけを翌日にもう一度解けば、勉強量も膨らみにくくなります。
⑤時間がないときの優先順位を決める

テスト前日になってから「美術もあった!」と気付くこと、ありますよね。
その場合も、ネットの一問一答を最初から最後まで走るのは待ってください。
優先順位は次の順で決めます。
1.自校の範囲表と持ち物
2.先生が配ったプリントと小テスト
3.授業で作った作品や制作カード
4.指定された教科書・資料集のページ
5.範囲が一致する外部問題
先生のプリントに太字、囲み、空欄があれば、まずそこを問題にします。
制作カードに「工夫した点」「使った技法」を書いたなら、自分が何を意図したか言い直せるようにしましょう。
外部問題は便利ですが、範囲が一致するかを確かめてから使います。
中2向けと書かれていても、自校でまだ習っていない題材なら今は後回しで大丈夫です。
時間が少ないほど、広く集めるより「先生が授業で使ったものから答えを出せるか」を優先してください。
⑥絵が苦手でも動かせる点から始めよう

美術のテストと聞くと、「絵が得意な人には勝てない」と感じる生徒さんもいます。
でも、そこで勉強を止める必要はありません。
用語を説明する、作品と作者を結ぶ、鑑賞の根拠を書く、指定された作図手順を守る。
このように、準備によって変えられる部分はたくさんあります。
もちろん、実際の出題と配点は学校ごとに違います。
だからこそ、一般的な美術知識を無限に増やすより、自校の範囲表を一問ずつ答えられる形に変えることが大切なんですね。
まず今日、範囲表から一項目だけ選び、問題を表に、答えを裏に書いてみましょう。
一問できたら、もうテスト勉強は始まっています。
全部を完璧に整えてから動こうとせず、答えられる問題を一つずつ増やしていけば大丈夫ですよ!




●作品名や作者名を覚える筆記だけとは限らない
●用語の意味を説明する問題も考えられる
●一点透視や二点透視を実際に描く準備が必要な学校もある
●定規や色鉛筆など、当日の持ち物が指定されることもある