

先生、中学校のテストって範囲表が配られてから勉強すれば間に合いますよね?まだ出てないので、今は堂々と休みます!

その堂々とした休み方、テスト範囲には入らないぞ(笑)。範囲表が出る前にも、授業で進んだ所までは準備できるよ。

でも、小学校のテストは前日にプリントを見れば何とかなったこともあります!

中学校では複数教科をまとめて準備するから、同じ作戦だと忙しくなりやすいんだ。最初の一回で、自分用の勉強の型を作ろう!
【今回の真実】
中学一年生の定期テストは、範囲表を待たず、日程を確認した日から学校ワークの自力確認を始めるのがコツです。初回の点数だけで自分の実力を決めず、準備・受験・解き直しの一周を作りましょう。
①最初の定期テストはいつから準備する?
②範囲表が出る前にそろえる3つのもの
③初回を乗り切る14日間の進め方
④5教科は同じ勉強法にしない
⑤前日と当日、保護者の支え方
⑥返却後までが最初の定期テスト
①最初の定期テストはいつから準備する?

結論から言えば、学校の年間予定でテスト日を見つけたら、その日から少しずつ準備を始めて大丈夫です。
ただし、いきなり毎日何時間もテスト勉強をする必要はありません。
授業を受けた日に学校ワークの該当ページを解き、「今なら自力でできるか」を確かめるだけでも立派な準備です。
中学校の定期テストは、実施する時期、回数、教科数が学校によって異なります。
一学期に中間テストを行わず、最初が期末テストになる学校もあるため、ネット上の一般的な日程より、自分の学校の年間予定表を優先してください。
小学校の単元ごとのテストに比べ、中学校では複数教科の学習内容をまとめて準備する場面が増えます。
そこで大切なのが、「範囲表が出たら始める」ではなく、「授業が進んだら、その日の分を一度解く」という考え方です。
初回の目標は、誰かが決めた点数に合わせることではありません。
初めてなのですから、最初から計画も勉強法も完璧でなくて当然です。
まずは、提出物を期限内に出せる計画を作り、基本問題を何も見ずに解ける状態を増やしましょう。
②範囲表が出る前にそろえる3つのもの

「まだ範囲が分からないから勉強できない」という中学一年生は多いのですが、実は先にできることがあります。
次の3つを机にそろえてみてください。
●学校の年間予定表
●教科書、学校ワーク、授業プリント
●授業で進んだページを書く小さなメモ
年間予定表で日程を確認し、毎週末に、各教科がどこまで進んだかを書きます。
そして、その週に習ったページだけ学校ワークを解きます。
分からなかった問題には印を付け、解説を読んだら終わりにせず、翌日もう一度、答えを閉じて解いてみましょう。
指導していると、ワークをきれいに埋めたのに点数につながらないケースがあります。
多くは、提出する作業と、自力で解けるかの確認が一緒になっています。
提出物を終わらせる日と、答えを隠して再テストする日を分けるだけで、勉強の質はかなり見えやすくなります。
範囲表が配られたら、予想していた範囲との違いを確認し、漏れていたプリントや副教材を足せばOKです。
③初回を乗り切る14日間の進め方
ここでは、初めてでも動きやすいように14日間を3段階に分けます。
14日という数字は全国共通の決まりではなく、計画を作るための目安です。
学校から範囲表が出る時期に合わせ、日数は前後させてください。

14〜8日前:全体を一度通る
まず、範囲表と学校教材を照らし合わせます。
学校ワークやプリントを一度解き、できた問題には丸、迷った問題には三角、できなかった問題には印を付けます。
この段階では、全部を完璧にするより、穴の場所を見つけるのが目的です。
7〜3日前:印の問題だけを直す
三角と印の問題に絞り、教科書や解説で必要な所を確認します。
そのあと答えを閉じ、白紙から解き直します。
覚える内容も、ただ読むのではなく、隠して答える小テスト形式に変えましょう。
2日前〜前日:本番のつもりで確かめる
時間を決め、各教科の間違えやすい問題だけでミニテストをします。
ここで解けなかった所は、新しい教材へ広げず、学校教材の同じ問題へ戻ります。
最後の2日でやることは「勉強を増やす」ではなく、「できると思っていた所を確かめる」ことです。
④5教科は同じ勉強法にしない

初めての定期テストでありがちなのが、全教科でワークを同じ回数だけ解こうとする計画です。
教科によって、点数につながる確認の仕方は変わります。
●英語:単語を見て意味が分かるだけでなく、つづりを書けるか、教科書の文を読んで意味を説明できるか確かめる
●数学:例題を見た直後ではなく、解き方を隠して途中式から再現する
●国語:漢字・語句を隠して答え、本文問題は答えの根拠になる箇所を探す
●理科:用語だけでなく、図・実験の手順・結果を組み合わせて説明する
●社会:用語を一問一答で終わらせず、「なぜ」「どこで」「何と関係するか」まで言えるか試す
学校によって教科書、授業の進度、出題材料は違います。
市販教材を先に増やすより、範囲表、授業プリント、学校ワーク、教科書の順で抜けをなくすほうが動きやすいでしょう。
教科ごとに「何ページやるか」ではなく、「何も見ずに何ができれば完成か」を決めるのがポイントです。
⑤前日と当日、保護者の支え方

前日に焦って夜更かしをすると、覚える時間を増やしたつもりでも、当日に集中しづらくなります。
前夜は、間違いに印を付けた問題を短く確認し、持ち物と時間割をそろえたら、いつもの生活リズムを大きく崩さず休みましょう。
当日は、難しい一問で止まり続けず、解ける問題から進めます。
見直しでは、空欄、解答欄のずれ、単位、問題の条件、裏面の順に見ると、何を確認するか迷いにくくなります。
保護者の方は、勉強時間をずっと監視するより、予定表と教材を一緒に並べる係になるのがおすすめです。
「何点取れそう?」だけでなく、「明日、自力で確かめたい問題はどれ?」と聞くと、会話が次の行動につながります。
初回から完璧な計画を求めず、本人が決めた予定を一緒に調整するくらいがちょうどよい支え方です。
⑥返却後までが最初の定期テスト

答案が返ってきたら、点数だけを見て終わりにしないでください。
まず、間違いを次の3種類に分けます。
●知らなかった、覚えていなかった
●解説を見れば分かるが、自力では手順を出せなかった
●時間不足、読み違い、計算や記入のミス
一番多かった種類を一つ選び、次のテストまでに直す行動を決めます。
たとえば「覚えていなかった」が多ければ、毎週末に答えを隠す小テストを入れます。
「自力で手順を出せなかった」が多ければ、解説を読んだ翌日に白紙から解く時間を作ります。
また、文部科学省の通知では、各教科の学習評価は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で整理されています。
つまり、一回の定期テストの点数だけで、通知表の評定が自動的に決まるわけではありません。
学校が配る評価方法の説明も確認し、提出物、レポート、発表など、どの学習活動が評価材料になるかを見ておきましょう。
参考:文部科学省「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について」
最初の定期テストは、中学校生活の合否判定ではありません。
うまくいった準備は残し、足りなかった所を一つ直せば、二回目はもっと自分に合った勉強ができます。
まず今日、年間予定表を開き、テスト日と今週習ったページを書き出す所から始めてみましょう!



