

先生、中一の英語って単語を全部覚えれば期末テストは勝ちですよね? 今、単語帳を枕の下に入れているところです。

その方法で覚えられるなら、まず寝ぐせの形で単語が出てきそうだね(笑)。単語は大事だけど、期末は「文を作り替えられるか」まで見られるよ。

文を作り替える? 英語にも工作のテストがあるんですか?

肯定文を否定文や疑問文に直すことだよ。範囲表を見ながら、その練習をすれば何を勉強するか迷わなくなる!
【今回の真実】
中一の英語期末テストは、学期や学校によって範囲が違います。最初に範囲表を4種類へ分け、基本文を肯定・否定・疑問・応答へ変形できるようにすると、暗記した知識を得点へ変えられます。
①中一の英語期末テストは何が出る?

最初に結論からお伝えすると、自分の学校のテスト範囲表がいちばん正確な答えです。
中一の英語では、全国一律の「1学期期末はここまで」という範囲は決まっていません。
同じ中一でも、使う教科書、授業の進み方、2学期制か3学期制かによって範囲は変わります。
ネットで見つけた予想問題へいきなり飛びつくより、まずテストの日付と範囲表を確認しましょう。
これはあくまで目安です。
習っていない単元を先回りするより、範囲表に書かれた教科書ページ、ワーク、プリントを優先してください。
範囲表がまだ出ていないなら、学校で最後に習ったページまでを仮の範囲にします。
先生が繰り返した例文、小テストに出た単語、授業で書いた英作文にも印を付けておくとよいですね!
②範囲表を4種類に分けよう

範囲が分かっても、上から順番に眺めるだけでは勉強が進みません。
次の4種類に分けて、終わったものへチェックを入れましょう。
●語句:単語、熟語、曜日、月、数字など
●基本文:be動詞、一般動詞、can、疑問詞などの文法
●教科書本文:会話文、物語、内容理解、日本語訳
●音声・表現:リスニング、音読、英作文、スピーチで使った表現
文部科学省の中学校学習指導要領解説は、英語を「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」の五つの領域で示しています。
つまり、単語の意味を見て覚えただけでは、聞く問題や書く問題までは仕上がらないということです。
「覚えたはずなのに点が取れない」という生徒さんは、知識がないのではなく、出題される形で取り出す練習が足りないことがよくあります。
単語なら、日本語を見て英語を書く、英語を聞いて意味を言う、短い文の中で使うところまで試しましょう。
4つの箱のうち、どこが空いているかが見えれば、今日やることがかなり具体的になりますよ!
③基本文を4方向へ変形しよう
中一の期末テストで差がつきやすいのが、文の形を変える問題です。
単語の意味は分かるのに、否定文や疑問文になると手が止まる。
ここが、中一英語の最初の山場になりやすいところです。
ここでは一つの基本文を、次の4方向へ動かします。
●肯定文:I play tennis.
●否定文:I do not play tennis.
●疑問文:Do you play tennis?
●応答:Yes, I do./No, I do not.

be動詞の文なら、I am busy.、I am not busy.、Are you busy?、Yes, I am.のように変えます。
canを習っているなら、canの後ろが動詞の原形になることも一緒に確かめます。
文法用語を言えるかではなく、主語や条件が変わっても自分で文を直せるかを合格の基準にしてください。
やり方は簡単です。
学校ワークで間違えた文を一つ選び、答えを閉じ、肯定・否定・疑問・応答の4つをノートに書きます。
間違えたら赤で答えを写して終わりにせず、「be動詞を前へ出す」「doを使ったら元の動詞に戻す」のように、直すルールを横へ一言だけ書きます。
翌日に同じ4変形を何も見ずに再現できたら、その文は完成です。
問題集を何冊も増やすより、間違えた基本文を自力で変形できるまで使うほうが、直前期は効きます!
④教科書本文は音から仕上げよう

教科書本文は、いきなり丸暗記しようとすると苦しくなります。
次の順番なら、意味と音とつづりを一緒につなげられます。
1.教科書の音声を聞く
2.英文を見ながら音読する
3.一文ごとに意味を言う
4.重要語を隠して穴埋めする
5.大事な一文を見ずに書く
音声が使えないときは、学校で案内された教科書のQRコンテンツや音声教材がないか確認しましょう。
読めない文は聞き取りにくく、意味が分からない文は並べ替えや英作文でも崩れやすいものです。
ですから、音読はリスニングだけの対策ではありません。
語順を口で確かめてから書くと、単語をばらばらに暗記するより文の形が残りやすくなります。
本文を全部書き写す必要はありません。
先生が強調した文、ワークで形を変えて問われた文、自分が一度間違えた文を優先しましょう。
仕上げに、「誰が・何をする・どんな内容か」を日本語で短く説明できるかも確認してください。
これで内容一致の問題にも対応しやすくなります。
⑤残り日数に合わせて優先順位を変えよう

時間が足りないときほど、全部へ少しずつ手を出すとかえって進みにくくなります。
残り日数に合わせて、やることを絞りましょう。
1週間以上ある場合
学校ワークを一度最後まで解き、間違いへ印を付けます。
その後、印の問題だけを解き直し、基本文の4変形と教科書本文の音読へ進みます。
3日から6日ある場合
新しい問題集は増やさず、範囲表、学校ワーク、授業プリントに絞ります。
単語だけの日、文法だけの日と分けるより、毎日「単語・基本文・本文音読」を短く一周させると抜けを防げます。
前日しかない場合
提出物を終わらせるだけで夜更かしするのではなく、間違えた問題と先生が強調した文を優先します。
前日は広げる日ではなく、自力でできるかを確かめる日です。
答えを読むだけでなく、紙で隠して一度書きましょう。
最後に大文字、ピリオド、疑問符、単語のつづりをまとめて確認します。
睡眠時間を大きく削ると、本番で読める問題まで読み違えやすくなります。
残った範囲があっても、覚えた内容を答案で出せる状態にして寝るほうが賢い判断ですよ。
⑥本番と返却後にすること

テストが始まったら、まずページ数と大問を確認します。
リスニングの説明が始まる前に、選択肢や絵へ目を通せる場合は、何を聞き取る問題かを先に見ておきましょう。
英作文では、主語、動詞、時を表す語に線を引くと、be動詞と一般動詞の混同を減らせます。
見直しでは内容をぼんやり読み直すのではなく、次の順で探します。
1.文頭は大文字か
2.文末のピリオドや疑問符はあるか
3.主語に合う動詞になっているか
4.否定文・疑問文で動詞の形を戻したか
5.問題の条件をすべて使ったか
見直しは「ミスがないかな」と眺めるより、探すものを一つずつ決めるほうが見つかります。
そして、返却された答案も次の期末への大切な教材です。
間違いを「知らなかった」「分かっていたが書けなかった」「問題の指示を読み違えた」の3つに分けてください。
知らなかったなら授業ノートへ戻る。
書けなかったなら、基本文の4変形をもう一度行う。
指示を読み違えたなら、問題文の条件へ丸を付けて解き直す。
点数を見るだけで終わらず、次に直す一つを決めたところでテスト勉強は完了です。
中一の英語は、これから習う内容の土台になります。
今回うまくいかなかった部分があっても、止まった場所が分かれば大丈夫!
範囲表と答案を使って、一文ずつ「自分で直せる英語」を増やしていきましょう。




●1学期の期末:be動詞、一般動詞、can、疑問文・否定文など
●2学期の期末:三人称単数現在、代名詞、疑問詞、現在進行形など
●学年末:過去形などの新しい単元に、1年間の復習が加わる場合もある