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勉強お役立ちコラム

五教科で400点はすごい!平均との差の見方と次に伸ばす3手順

返却されたテストの答案を胸の前に持ち、校舎の廊下でほっとした表情を見せる制服の中学生

ステオ
ステオ

五教科で400点だった! これは堂々とゲーム時間を延長していい点数だよね?


野口先生
野口先生

400点は立派だよ。まずはしっかり喜んでいい! ただし、ゲーム時間の交渉は別のテストです(笑)。


ステオ
ステオ

じゃあ偏差値も60くらい? 高校も上のほうを狙える?


野口先生
野口先生

そこは400点だけでは決められないんだ。今回は、今の位置の見方と次に伸ばす方法を一緒に整理しよう!

【今回の真実】

五教科400点は、500点満点の定期テストなら胸を張ってよい高得点です。ただし順位や偏差値は400点だけでは決まりません。平均との差と得点分布を確認し、答案の「取り戻せる失点」から次の点を作りましょう。

 

①五教科で400点はすごい?まず結論

各教科100点、五教科500点満点の定期テストなら、400点は得点率80%、1教科平均80点です。

結論から言えば、400点は胸を張ってよい高得点です!

まずは「まだ上がいるから」と水を差さず、取れた本人も保護者の方も、ここまで積み上げた勉強をきちんと認めてください。

ただし、「400点なら学年で何位」「偏差値はいくつ」と全国共通の数字へ置き換えることはできません。

同じ400点でも、学年平均が350点のテストなら平均との差は50点、平均250点なら150点です。

問題の難しさも、受けた生徒の集団も違うため、位置づけは大きく変わります。

同じ大きさの木のコマが、高さの違う台座にそれぞれ載っていて、同じ得点でも集団によって位置づけが変わることを表した写真

400点だけでは偏差値を出せない

偏差値は、本人の得点だけでなく、受験者の平均点と標準偏差を使って計算します。

(参考:ベネッセ「偏差値って何ですか?」)

標準偏差とは、点数がどれくらい散らばっているかを表す数字です。

ですから平均点まで分かっても、散らばり方が不明なら正確な偏差値は出せません。

400点を偏差値へ一律換算せず、学校から返された順位や得点分布を見るのが確実です。

 

②本当の位置は3つの数字で確かめる

自宅のテーブルで、返却された答案と学年の得点分布のグラフを、中学生と保護者が並べて見比べている様子

400点の価値を正しく読むには、合計点のほかに次の3点を確認しましょう。

400点と一緒に見る3項目

●何のテストか:定期テスト・実力テスト・模試
●学年平均との差:400点が平均より何点高いか
●順位や得点分布:同じ学年の中でどこにいるか

最初に見るのはテストの種類です。

範囲が限られた定期テストと、中学の既習範囲から広く出る実力テスト、受験者集団が学校外まで広がる模試では、同じ400点でも意味が違います。

定期テストの400点を、そのまま模試や高校入試の400点と比べないでください。

次に学年平均との差を見て、順位や得点分布が配られていれば合わせて確認します。

たとえば平均より大きく上でも、数学だけ平均付近なら、全体の順位と数学の課題は分けて考えられます。

合計点は現在地の入口です。

次の行動を決めるには、五教科の内訳と返却答案まで開くことが大切なんですね。

 

③五教科400点は全科目80点でなくていい

五教科を表す5色のカードに高さの違う積み木が載り、それぞれが1つの合計へ向かう様子を表した写真

400点と聞くと、「全部80点を取らなければ」と考えがちです。

でも、合計点の作り方は一つではありません。

たとえば90点・85点・80点・75点・70点でも、合計は400点です。

得意科目も苦手科目もある中学生にとって、こちらのほうが自然なことも多いでしょう。

五教科すべてを同じ目標にせず、「得点源」「安定」「底上げ」に分けると計画が立てやすくなります。

科目ごとの役割

●得点源:得意を生かして高得点を狙う科目
●安定:大崩れを防ぎ、いつもの点を守る科目
●底上げ:まず基本問題の失点を減らす科目

注意したいのは、得意科目だけで無理に穴埋めしようとしないことです。

苦手科目が60点まで下がると、残り4教科では平均85点が必要になります。

そこで苦手科目は難問よりも、漢字・語句・計算・基本文など「覚えていれば、練習していれば取れた問題」を先に回収します。

400点の土台は、難問を当てることより、基本から標準の取りこぼしを減らすことです。

 

④400点へ伸ばす答案復習の3手順

返却された答案の間違えた問題に、ピンク・青・黄の3色の丸シールを貼って失点を分類している中学生の手元

では、350点台から400点を目指す人も、400点前後からもう一段伸ばしたい人も、返却答案を使って始めましょう。

今回の3手順は、①返却答案を3分類する、②取り戻す問題を決める、③白紙で再テストする、です。

手順1 失点を3つに分ける

間違えた問題へ、次の印を付けます。

●A:知識があれば取れた
●B:一度はできたのに、本番で再現できなかった
●C:今の自分には難しく、解説から学ぶ必要がある

最優先はAとBです。

難問Cに30分かけるより、漢字・英単語・用語・典型計算などを確実に戻したほうが、五教科の合計へつながりやすいからです。

手順2 問題単位で取り戻す

「数学を頑張る」では、今日やることが決まりません。

「連立方程式の文章題を3問、式の理由まで説明する」のように、問題と完成条件を決めます。

ページ数ではなく、何も見ずにできる問題が何問増えたかを進み具合にしましょう。

手順3 答えを閉じて再テストする

解説を読んで「分かった」と感じたところで終わると、次のテストでも同じ所で止まりやすくなります。

翌日、答えも途中式も隠し、白紙からもう一度解きます。

正解したら、なぜその答えになるのかを短く説明してみてください。

解き直しのゴールは、答えを覚えることではなく、自力で再現できることです。

 

⑤テスト2週間前からの進め方

14日分のマス目に色違いの磁石を並べた週間ボードと砂時計を、机の上に置いた様子

学校の予定に合わせて変えてかまいませんが、2週間あるなら次のように分けると進めやすいです。

14〜8日前:一度解いて穴を見つける

まず学校ワークとプリントを一度通り、止まった問題へ印を付けます。

ここではきれいなノート作りより、できる・できないの仕分けを優先します。

7〜3日前:印の問題へ時間を集める

全部を同じ回数だけ解く必要はありません。

できた問題は確認程度にし、AとBの失点候補へ時間を多く使います。

「ワークを何周したか」より、「印の問題を白紙で解けるか」を確認してください。

私がこれまで生徒さんを見てきた中でも、ワークは何周もしているのに400点前後で止まるケースがあります。

よく確かめると、答えを見れば分かるものの、閉じた瞬間に手が止まっているんですね。

これは努力不足ではなく、最後の確認方法が少しずれているだけです。

残り2日:五教科を短く通して確認する

新しい教材を増やさず、各教科から不安な問題を少しずつ選び、時間を決めて解きます。

そこで落とした問題だけを当日までに直せば、優先順位がぶれません。

最後は勉強量を増やすより、できるはずの問題を落とさない状態へ整えることが大切です。

 

⑥通知表・高校受験とは分けて考えよう

晴れた日に高校の校門の前へ立ち、校舎を見上げている制服の中学生

五教科400点は立派ですが、それだけで通知表の評定や志望校の合否が決まるわけではありません。

文部科学省は、中学校の学習評価を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で整理しています。

(参考:文部科学省「児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について」)

定期テストは大切な材料ですが、学校が示す評価方法を確認し、レポート、発表、小テストなど次の評価機会も見ておきましょう。

高校入試で調査書と学力検査をどう使うかは、学校・学科などによって異なります。

(参考:文部科学省「高等学校の入学者選抜について」)

志望校を考えるときは、定期テスト400点だけで決めず、内申、模試、過去問、最新の募集要項を重ねて見る必要があります。

保護者の方は「400点なのに、この学校は無理?」とすぐ結論を出すより、まず答案を一緒に開いてみてください。

「どの教科がうまくいった?」「次に取り戻せそうなのはどれ?」と聞けば、会話が次の行動につながります。

400点を取れたなら、すでに多くの基本を積み上げています。

あとは全部をやり直すのではなく、取り戻せる失点を一つずつ減らすことです。

次のテストへ向けて、まず今日、返却答案にA・B・Cの印を付けるところから始めてみましょう!

 

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