塾で伸びなかったなら。本当に上がる方法教えます。
オンライン家庭教師 ステラ
勉強お役立ちコラム

中3の三学期の成績は入試の内申と別物?基準日と下がった時の確認法

冬の制服姿の中3女子と母親が、明るいダイニングで成績表を一緒に確認している様子

ステオ
ステオ

先生、中3の三学期で成績が下がったら、合格が取り消されたりしますか?入試と学年末テストが同時に追いかけてきます!


野口先生
野口先生

それは忙しい追いかけっこですね(笑)。まず、三学期の通知表と高校入試に提出する評定は分けて考えましょう。


ステオ
ステオ

同じ「成績」なのに別物なんですか?通知表が分身したみたいです。


野口先生
野口先生

名前が似ているので迷いますよね。いつの学習状況で入試用評定を作ったかを確認すれば、かなりスッキリしますよ。

【今回の真実】

中3の三学期に受け取る通知表が、そのまま春の高校入試の内申へ追加されるとは限りません。入試用評定の基準日は地域で違うため、三学期の数字だけで慌てず、当年度の要項と学校で確認しましょう。

 

①中3の三学期の成績は高校入試に影響する?

中学校の進路指導室で、先生が出願の日程表を指しながら中3の女子生徒に説明している様子

最初に結論からお伝えします。
春に行われる一般的な高校入試では、三学期の終わりにもらう通知表が、そのまま合否判定へ追加されるとは限りません。

高校へ提出する調査書は出願に間に合うように作るため、三学期が終わる前の学習状況で評定が決まる地域があるからです。

東京都の令和7年度都立入試では成績一覧表の基準日が12月31日、千葉県の令和8年度公立入試でも調査書は12月末日現在で作成するとされています。
神奈川県教育委員会も、二学期制の学校は三学期制に準じ、12月末までの学習状況に基づくと案内しています。

このような地域では、1月以降の学年末テストが下がっても、すでに作成された入試用評定が自動的に下がるわけではありません。

ただし、全国の公立・私立高校がすべて同じ日程、同じ資料を使うわけではありません。
追加募集や学校独自の書類などもあり得るので、最後は志望校所在地の当年度募集要項と中学校の説明で確かめることが大切です。

ここは早合点しないで!

「三学期の通知表が下がった=入試の内申も必ず下がる」「入試に使われない=三学期は何もしなくてよい」のどちらも早合点です。まず何の成績を見ているか分けましょう。

 

②三学期の通知表と入試用の評定は別に考える

「成績」という言葉がいくつも同じ顔で出てくるのが、混乱の原因です。
次の3つに分けると整理できます。

●三学期の通知表に載る評定
●その学年全体をまとめた学年評定
●高校入試の調査書に記載する評定

三学期の通知表・学年評定・入試の調査書という3種類の書類が、それぞれ別の対象期間のカレンダーとつながっていることを示した図解

学校によっては、通知表に「三学期」と「学年」の欄が分かれていることがあります。
一方、入試用の調査書は、各都道府県や学校の決めた基準日までの学習状況をもとに作られます。

つまり、手元の通知表で三学期が「3」だったとしても、入試用評定まで同じ「3」だとは限りません。
反対に、三学期だけ良くても、すでに提出された入試用評定が後から上がるとは限りません。

数字を見たら、まず欄の名称と対象期間を確認してください。
「三学期」「学年」「調査書」のどれなのかが分かれば、必要以上に不安にならずに済みます。

 

③三学期の成績はどう付く?一年間の総括かを確認

中学生が教室の机の上に、ワーク・作品・小テスト・振り返りノートなど評価の材料になる学習物を並べている俯瞰の様子

「学年末テストが80点なら評定4」のように、全国共通の計算式があるわけではありません。

文部科学省は、中学校の評定を各学年・各教科の学習状況の総括とし、適切な決定方法は各学校が定めるとしています。
ですから、三学期の成績もテスト1回だけで一律に決まるとは言えません。

学校の評価資料では、次のような材料がどの観点に使われるかを確認しましょう。

●定期テスト、小テスト
●レポート、作品、実技
●ワークや振り返り
●授業中の課題や発表

ここで大事なのは、提出物を出したかどうかだけでなく、学習目標に対して何を理解し、どう考え、どう改善したかが見られるということです。

年間の評価方法は、年度初めに配られる「学習の手引き」「評価計画」「シラバス」などに載っていることがあります。
見当たらなければ、教科担当の先生へ聞いて大丈夫ですよ。

 

④三学期の成績が下がったら確認する3ステップ

三学期の通知表を見て「思ったより低い!」となっても、いきなり合否まで想像しなくて大丈夫です。
確認は3ステップで十分です。

通知表の欄を虫眼鏡で確かめる、入試の実施要項を読む、先生に質問するという3ステップを矢印でつないだ図解

ステップ1 通知表の欄を確認する

その数字が三学期だけの評定か、一年間の学年評定かを見ます。
観点別評価が載っていれば、どの観点が下がったかも確認しましょう。

ステップ2 当年度の入試要項を見る

検索するなら「都道府県名 高校入試 調査書 実施要項」のように探します。
見る場所は、調査書の作成基準日、第3学年評定の対象期間、選抜で使う資料です。

去年の解説記事ではなく、受験する年度の教育委員会や志望校の資料を見てください。

ステップ3 担任へ一文で聞く

「今回の三学期評定は、すでに提出した入試用の調査書に影響しますか?」と聞けば、知りたい点がまっすぐ伝わります。

数字に納得できない場合は、続けて「どの観点の、どの評価材料を見直せばよいですか?」と教科担当へ聞きましょう。
評定そのものを交渉するのではなく、評価の根拠と次に直す行動を確認するのがポイントです。

 

⑤受験勉強と学年末テストはどう両立する?

制服の女子中学生が学校の図書室で、色分けしたカードを並べて勉強の優先順位を決めている様子

中3の三学期は、入試過去問も学年末テストもあり、全部を同じ強さで頑張ろうとすると苦しくなります。
そこで優先順位を決めましょう。

入試前なら、基本の中心は志望校の入試対策です。
ただし、学校の提出期限と授業中の課題を放置する必要はありません。

三学期の優先順位

●最優先:入試日から逆算した過去問と弱点補強
●必ず守る:学校の提出期限と授業中の課題
●短く復習:学年末テスト範囲と入試範囲が重なる単元
●後回し:新しい問題集を何冊も増やすこと

英語の文法、数学の計算、理科・社会の基本事項など、学年末テストと入試で重なる内容は少なくありません。
学校教材で基礎を確認し、入試過去問で使えるか試す流れなら、勉強を二重にしなくて済みます。

「入試対策か定期テスト対策か」の二択ではなく、重なる単元から片づけるのが現実的です。
入試後なら、結果待ちの期間を使って、学年末テストで抜けた単元を一つずつ戻しましょう。

 

⑥入試に使われなくても三学期を大切にしよう

入試を終えた中3の生徒が自宅の机で、返ってきた答案の間違いを3色の付箋で分類している様子

入試用評定がすでに決まっていると分かると、「では三学期は休んでいい?」と思うかもしれません。
少しくらいホッとするのは大丈夫です。
ここまで受験勉強を続けてきたのですから、ひと息つきたくなるのは自然なことですよ。

ただ、高校の授業は中学校の学習を土台に始まります。
三学期の学年末テストで落とした問題は、入試とは別に「高校へ持っていきそうな穴」を教えてくれます。

答案が返ったら、点数より先に間違いを3つに分けてみてください。

●知識を忘れていた
●解き方を説明できなかった
●時間不足や見直し不足だった

一番多かった原因から、一教科・一単元だけ直せば十分です。
全部を完璧にやり直そうとして、結局何も始まらないのが一番もったいないですからね。

中3の三学期の成績は、合否への不安材料だけでなく、高校生活へ渡す最後の学習メモとして使えます。
入試への影響は要項と学校で確認し、影響しないと分かった後は、次の学年で困らない準備へ気持ちを切り替えていきましょう!