

英語の実力を測りたいんですが、検索したらテストがたくさん出てきました。全部受ければ、本当の実力が丸見えになりますか?

全部受けたら、実力より先に休日が丸ごと消えそうだね(笑)。テストは数ではなく、何を知りたいかで選ぶんだ。

「英語力」と一言でいっても、読む力と話す力では別ということですか?

その通り!無料で現在地を知りたいのか、入試に使える証明がほしいのかでも最適なテストは変わるよ。選び方から結果の活かし方まで説明しよう!
【今回の真実】
英語の実力テストに万能な一種類はありません。まず「現在地の確認」「四技能の弱点発見」「入試などの資格証明」のどれが目的かを決め、結果を次の勉強一つへつなげることが大切です。
①英語の実力テストは目的を先に決めよう

英語の実力テストを探している方へ、最初に結論をお伝えします。
「一番有名なテスト」ではなく、「知りたい力を測れるテスト」を選んでください。
英語力には、読む・聞く・書く・話すという異なる面があります。
語彙や文法の選択問題で高得点を取れても、初めて聞く会話に答えたり、自分の意見を英語で書いたりする力まで同じように高いとは限りません。
まず、テストを受ける目的を次の三つから一つ選びましょう。
●短時間・無料で、おおまかな現在地を知りたい
●読む・聞く・書く・話すのどこが弱いか知りたい
●高校・大学入試や留学などに使える成績を得たい
この三つは似ていますが、ゴールが違います。
たとえば入試に提出するなら、無料診断で良い点を取るだけでは足りません。
反対に、普段の勉強の方向を決めたいだけなら、いきなり受験料のかかる試験へ申し込まなくても大丈夫です。
②目的別に見るテストの選び方

では、検索結果によく出てくる英語の実力テストを、目的別に整理します。
気軽に現在地を知りたい
EFの無料英語クイズは15分で受けられ、初心者から上級者までのおおまかなレベルを確認できます。
詳細はEFの英語力テスト公式ページで確認できます。
まず英語学習を始めるきっかけがほしい方には、取り組みやすいでしょう。
もう少し時間を取れるなら、EF SETにはリーディングとリスニングを測る50分版と、四技能を測る90分版があります。
受験前にEF SET公式ページで、必要な時間と技能を確認しましょう。
どちらも無料ですが、測る技能が違う点を見落とさないでください。
話す力や四技能を細かく知りたい
Versantには、スピーキングとリスニング、ライティング、四技能のPlacementなど、目的の異なるテストがあります。
各テストの違いはVersant公式ページで確認できます。
特に「学校の筆記問題は解けるけれど、会話になると言葉が出ない」という方は、発信を含むテストを選ぶ意味があります。
テスト名よりも、結果表に技能別の点数が出るかを確認しましょう。
入試や留学に使いたい
TEAPは、大学での学習や研究に必要な英語運用力を想定し、読む・聞く・書く・話すの四技能で構成された試験です。
試験の目的はTEAP公式ページで確認できます。
英検も四技能を測り、級やスコアを進学などで活用できます。
各試験の用途は日本英語検定協会の比較ページにもまとまっています。
ただし、どの試験のどの級・スコアを認めるかは学校や入試方式で異なります。
先に志望校の最新の募集要項を確認してから申し込みましょう。
③短い無料テストだけでは測れない力もある
「15分で結果が出るなら、それで十分では?」と思いますよね。
大まかなレベル確認が目的なら、それで十分な場合もあります。
しかし、短い選択式テストで読む力を中心に測った結果から、英作文や会話の力まで決めつけることはできません。
欧州評議会のCEFRは、外国語の熟達度をA1からC2までの六段階で示します。
レベルの考え方は欧州評議会のCEFR公式ページで確認できます。
一方で、CEFRは単なる点数表ではなく、さまざまな言語活動で「何ができるか」を記述する枠組みです。
つまり、同じ「B1相当」と表示されても、どの技能を、どんな問題で測った結果なのかを見る必要があるわけです。

総合点だけを見て一喜一憂せず、測定した技能と測定していない技能を分けて考えましょう。
無料診断の点が低くても、「英語が全部できない」という意味ではありません。
反対に点が高くても、話す・書くを測っていないなら、そこは未確認です。
テストは英語力への判決ではなく、次に調べる場所を教える道具なんですね。
④今の実力が見える受け方

せっかく受けるなら、実力が見える条件をそろえましょう。
辞書や翻訳アプリを使いながら解くと、その場では点が上がっても、今の自力は分からなくなります。
次の四点を守ってください。
●答えや単語を事前に調べない
●指定時間を守り、途中で長い休憩を入れない
●リスニングやスピーキングは静かな場所と使える音声機器を準備する
●受験日、テスト名、技能別スコアを残す
特にオンラインの音声テストでは、周囲の雑音やマイクの状態が結果へ影響することがあります。
受験前に動作確認をして、同じ机・同じ機器で受けると比較しやすくなります。
伸びを確かめたいときは、同じテストを近い条件で受け直すことが大切です。
ただし、問題を覚えているうちに受け直すと「英語力」ではなく「記憶力」の点になってしまいます(笑)。
公式が再受験間隔を示している場合はそれに従い、同じ問題なら十分に期間を空けましょう。
⑤結果を次の勉強へつなげる方法

実力テストは、結果画面を保存して満足したら半分しか活かせていません。
受験後は、弱かった技能を一つだけ選び、次の一週間の行動へ変えましょう。
●読む力が弱い:間違えた英文を一文ずつ訳し、分からない単語と文の骨組みを確認する
●聞く力が弱い:短い音声を英文を見ながら聞き、次に英文を閉じて聞く
●書く力が弱い:短い例文をまねて、自分のことを一文ずつ書く
●話す力が弱い:30秒ほどの音読や、自分の予定を話す練習を録音する
いちばん低い技能に対して、毎日できる小さな練習を一つ決める。
これが、実力テストを受けっぱなしにしないコツです。
指導の現場でも、総合点だけを見て教材を増やすより、「最初にどこで止まったか」を見つけたほうが勉強は組み立てやすくなります。
単語が分からず読めなかったのか、意味は分かったのに時間が足りなかったのかでは、次にやることが違うからです。
一週間取り組んだら、できるようになったことを一度確かめます。
うまくいかなければ、努力不足と決めつけず、練習が難しすぎなかったかを調整しましょう。
英語の実力テストは、あなたを落ち込ませるためのものではありません。
目的に合うテストで現在地を知り、次の一歩が具体的になれば、その受験は大成功です。
まずは「何のために測るのか」を一行で書いて、自分に合うテストを選んでみてくださいね!




気軽な現在地確認なら無料診断、技能別の弱点発見なら測定技能が示されたテスト、入試などへの提出なら志望校が認める資格・スコアを選びましょう。