

先生、50点満点で38点でした。100点満点じゃないと、良い成績なのかピンときません!

そんなときは得点率に直せば大丈夫です。ただし、その数字を通知表の評定にそのまま変換するのは待ってくださいね。

計算はする。でも評定の早見表には飛びつかない。テストなのに、そこが最初のテストですね(笑)。

うまいことを言いましたね(笑)。点数、周りとの比較、間違えた中身の順に見れば、次にやることまで決められますよ!
【今回の真実】
テストの成績は、まず得点率に直すと満点が違っても読みやすくなります。ただし、得点率と通知表の評定は別物です。点数だけで終わらず、平均との差と答案の中身まで見て、次に直す一つを決めましょう。
①テストの成績はまず得点率で計算する
②正解数ではなく配点で計算するテストもある
③得点率を通知表の評定へそのまま直せない
④成績表は点数・比較・中身の順で見る
⑤返却後10分で次の勉強を一つ決める
⑥テストの成績は判決ではなく次の作戦表
①テストの成績はまず得点率で計算する
「50点満点で38点」と「80点満点で60点」では、そのままでは比べにくいですよね。
そんなときは、どちらも100%を基準にした得点率へ直します。
得点率は「取った点÷満点×100」で計算できます。

このように直せば、満点が違うテストでも数字を同じ物差しに置けます。
電卓では「得点÷満点×100」の順に押せばOKです。
ただし、76%だから必ず良い成績、75%だから悪い成績とはまだ言えません。
テストの難しさ、学年平均、出題範囲、受験者が違えば、同じ得点率の意味も変わるからです。
まず計算する。
そのあとで、何と比べる数字なのかを確かめる。
この順番が大切です!
②正解数ではなく配点で計算するテストもある

ここで、よくある落とし穴があります。
全20問中15問正解なら、15÷20×100=75%と考えたくなりますよね。
すべての問題が同じ配点なら、それで問題ありません。
しかし、1点問題と5点問題が混ざっているテストでは、正解した問題の数だけで得点率を出すとずれます。
その場合に使うのは、問題数ではなく答案に書かれた得点と満点です。
配点が違うテストは、「正解した問題数」ではなく「取った点÷満点」で計算しましょう。
部分点がある記述問題も同じです。
正解か不正解かの二択にせず、先生が付けた点を使います。
なお、得点率に直せば何でも公平に比べられるわけではありません。
計算テストと実力テストでは、目的も難しさも違います。
同じ教科でも、できるだけ同じ種類、同じ主催、近い難度のテスト同士で比べてください。
数字の形をそろえることと、比較条件をそろえることは別なんですね。
③得点率を通知表の評定へそのまま直せない
検索すると、「80%なら評定4」といった早見表を見かけることがあります。
わかりやすくて便利そうですが、自分の学校の通知表を予想する目的では、そのまま使わないほうが安全です。
テストの得点率と、通知表の評定は同じ数字ではありません。
小学校・中学校・高校の観点別学習状況の評価は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点に整理されています。
定期テストは大切な評価材料ですが、答案の中でも問題によって見る観点が分かれる場合があります。
さらに、授業中の課題、レポート、発表、実技など、学校や教科が示す評価材料も関わります。

ですから、ネット上の共通早見表だけで「この点なら評定はいくつ」と断定はできません。
評定が気になるときは、年度初めに配られた評価方法、シラバス、教科からの説明を確認しましょう。
分からなければ、先生に次のように聞くと話が具体的になります。
●今回のテストでは、どの観点が足りなかったですか
●テスト以外に、どの課題が評価材料になりますか
●次に改善を示せる機会はいつですか
「なぜこの成績ですか」だけよりも、次の行動が見つかりやすい質問です。
④成績表は点数・比較・中身の順で見る

テストが返ってくると、最初に点数へ目が行くのは当然です。
私も学生時代は、まず大きく書かれた数字を見て一喜一憂していました(笑)。
でも、そこで答案を閉じてしまうともったいない!
成績表は、次の順で見ると役に立ちます。
1.点数:得点と満点から得点率を出す
2.比較:平均点、順位、偏差値など、用意された比較情報を見る
3.中身:大問別・小問別の正誤や答案を見て、つまずきを探す
本当に次の勉強を変えるのは、最後の「どこで、どう間違えたか」です。
平均点より上か下かは、今回のテスト内での位置を知る材料になります。
模試なら、偏差値や順位、設問別正答率が載っていることもあります。
ただし、平均との差が分かっても、直す問題までは決まりません。
答案へ戻り、同じ単元のミスが続いていないか、正答率の高い問題を落としていないかを見てください。
点数は結果の入口。
答案は改善の入口です。
⑤返却後10分で次の勉強を一つ決める

反省をたくさん書いても、次の勉強が変わらなければ成績は変わりません。
そこで、返却された日に10分だけ使って、次の一手まで決めてしまいましょう。
直すものは一度に全部ではなく、次の1週間で改善する一種類に絞ります。
1.間違いを3種類に分ける
●知らなかった:用語、公式、文法などを覚えていなかった
●出せなかった:習ったことはあるが、自力で解き方や答えを出せなかった
●落としてしまった:読み違い、計算ミス、時間不足などで失点した
2.一番取り戻しやすい問題を選ぶ
いきなり難問へ向かう必要はありません。
解説を読めば分かる問題、正答率が高いのに落とした問題、同じ型が続けて出そうな問題から選びます。
3.答えを閉じてもう一度解く
解説を読むだけでは、「分かった気がする」で終わりやすいものです。
教科書や例題へ戻ったあと、何も見ずに同じ問題を解き直しましょう。
最後に、数日後の再確認日を決めます。
これでテストの成績が、過去の記録から次の勉強計画へ変わります。
⑥テストの成績は判決ではなく次の作戦表

点数が低かったときは、本人も保護者も落ち込みますよね。
頑張ったテストほど、すぐに前向きになれないこともあります。
でも、一枚のテストで「勉強ができない人」と決まったわけではありません。
文部科学省も、学習評価を結果だけで終わらせず、その後の学習改善につなげることを重視しています。
国立教育政策研究所の資料でも、解答結果からつまずきを細かく見取り、改善へ生かす考え方が示されています。
テストの成績は、自分を裁く判決ではなく、次に直す場所を教える作戦表です。
まず「取った点÷満点×100」で得点率を出す。
次に平均点などの比較情報を見る。
最後に答案を開いて、次に直す一つを決める。
この3段階まで進めば、今回の点数が良くても悪くても、受けた価値のあるテストになりますよ!




50点満点で38点なら、38÷50×100=76%です。
80点満点で60点なら、60÷80×100=75%です。