

通知表に3が多いんですけど、僕の成績ランクは「まあまあランク」ですか?

気持ちは伝わるけど、その名前のランクは初めて聞いたなあ(笑)。実は「成績ランク」は全国共通の言葉ではないんだ。

じゃあ、ネットのAランクやGランクは何なんですか?

主に北海道の高校入試で使われる内申ランクのことだよ。計算できるから、一緒に意味まで確認しよう!
【今回の真実】
中学の成績ランクは全国共通の制度ではありません。北海道では中1・中2・中3の9教科評定を重みづけして学習点を出し、A~Mの段階で見ますが、ランクだけで高校入試の合否が決まるわけではありません。
①中学の成績ランクは全国共通ではない
②北海道の成績ランクを計算する方法
③A~Mランクの早見表と具体例
④ランクだけで高校入試の合否は決まらない
⑤ランクを上げたいときに見る場所
⑥今日から確認する3つのこと
①中学の成績ランクは全国共通ではない
最初に結論からいきましょう。
「中学の成績ランク」という名前の全国共通制度はありません。
検索すると、中学校の入試難易度ランキング、模試の偏差値、通知表の評定、北海道の内申ランクなど、違うものが一緒に出てきます。
ここを混ぜると、「うちの子は何ランク?」「このランクならどの高校?」という問いに正しく答えられません。

一般的な公立中学校で「成績のランクを知りたい」という場合は、まず学校内順位の話なのか、通知表の評定なのかを確認しましょう。
北海道で高校受験を考えていてAランク、Bランクという言葉を聞いたなら、ここから説明する内申ランクの可能性が高いです。
地域が北海道ではない方は、都府県の教育委員会が出す最新の入試要項を確認するのが先です。
②北海道の成績ランクを計算する方法

北海道の内申ランクは、中学校3年間の9教科の評定を「学習点」に直して求めます。
数字がたくさん出てきますが、身構えなくて大丈夫です。
通知表を3学年分そろえれば、計算そのものは足し算と掛け算だけです。
令和9年度(2027年度)の北海道教育委員会の個人調査書では、各学年の9教科評定の合計について、中1と中2をそれぞれ2倍、中3を3倍し、3学年分を合計します。
計算式は「中1の9教科合計×2+中2の9教科合計×2+中3の9教科合計×3」です。
9教科はすべて5段階評価なので、1学年の合計は最高45点です。
3年間の最高は315点、最低は63点になります。
中1の評定合計が30、中2が32、中3が34の場合
30×2+32×2+34×3
=60+64+102
=226点
226点はEランクです。
北海道教育委員会の令和9年度一般入学者選抜様式に、個人調査書の計算方法が明記されています。
「今の仮ランク」を計算するときは、まだ確定していない評定を見込みで入れている点に注意しましょう。
③A~Mランクの早見表と具体例

計算した学習点を20点ごとに区切り、上からA、B、C……と並べたものが内申ランクです。
令和9年度の要項では、最後のMランクだけは75点以下とされています。
Aが最上位、Mが最下位ですが、同じランク内でも学習点そのものは違います。
| ランク | 学習点 | ランク | 学習点 |
|---|---|---|---|
| A | 296~315 | H | 156~175 |
| B | 276~295 | I | 136~155 |
| C | 256~275 | J | 116~135 |
| D | 236~255 | K | 96~115 |
| E | 216~235 | L | 76~95 |
| F | 196~215 | M | 63~75 |
| G | 176~195 |
たとえば3年間ずっと9教科オール3なら、各学年の合計は27点です。
27×2+27×2+27×3=189点なのでGランクになります。
オール4なら252点でDランク、オール5なら315点でAランクです。
ただし「Gだから平均」「Dならこの高校に必ず受かる」とまでは言えません。
ランクは今の位置を整理する材料であって、合格を保証する札ではないのです。
④ランクだけで高校入試の合否は決まらない

ここは非常に大事なところです。
北海道の公立高校一般入試では、個人調査書と学力検査などを総合して選抜します。
令和9年度の実施要項では、全日制の募集人員の70%程度は各教科の評定記録と学力検査を同等に扱い、15%程度は個人調査書の内容や面接などを重視し、残る15%程度は学力検査を重視するとされています。
つまり、内申ランクが一つ低いだけで、その瞬間に志望校を諦める必要はありません。
一方で、「当日点だけ取れば通知表は関係ない」と決めつけるのも危険です。
学校によって、15%程度の枠で評定と学力検査をどの比率で重視するかが違います。
志望校が決まったら、北海道教育委員会の最新の入学者選抜の手引と学校裁量の一覧を確認しましょう。
見るべきものは「自分のランク」「現在の学力点」「志望校の選抜方法」の3点セットです。
⑤ランクを上げたいときに見る場所

ランクを上げたいとなると、定期テストの点数だけを追いかけたくなりますよね。
ですが、中学校の評定はテスト一発の順位そのものではありません。
国の学習評価資料では、各教科を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で捉えます。
通知表を上げる第一歩は、評定の数字だけでなく、観点別評価のどこが弱いかを見ることです。
テストの知識問題が弱いのか、記述や説明で落としているのか、提出物や振り返りを含む学習の進め方に課題があるのかで、次の行動は変わります。
先生に聞くときも「どうすれば4になりますか?」だけでは、少し答えにくいものです。
「今回、思考・判断・表現がBだった理由を教えてください」「次の単元で改善できる提出物や課題はありますか?」と、観点と次の機会をセットで質問してみましょう。
学校ごとの評価規準や扱う資料は、年度初めの説明や評価資料でも確認してください。
あと何点かを推測するより、次に評価される行動を具体的にするほうが前へ進めます。
⑥今日から確認する3つのこと

数字が並ぶと難しく見えますが、やることはシンプルです。
●自分が知りたい「ランク」は内申ランク、評定、偏差値、校内順位のどれか
●北海道なら3学年の9教科評定を使って学習点を計算する
●志望校の最新の選抜方法と、次に評定を上げられる機会を確認する
中1や中2なら、これまでの評定を嘆くより、これから積み上げられる評定に目を向けましょう。
「もっと早く知りたかった」と思うかもしれませんが、気づいた今日がいちばん早い日です。
中3でも、学力検査へ向けて伸ばせる点はありますし、志望校ごとの選抜方法を確かめれば作戦を立て直せます。
ランクを知る目的は落ち込むことではなく、次にどこを直すか決めることです。
自分だけで通知表と答案を見ても課題が絞れない場合は、学校の先生や塾の先生に両方を見せて相談してください。
オンライン家庭教師ステラでも、現在の成績と目標から、普段の勉強と受験対策を一緒に整理できます。
まずは一教科、一つの観点からで大丈夫です。




●通知表の評定:各教科につく1~5の数字
●偏差値や順位:テストを受けた集団の中での位置
●中学校の難易度ランキング:中学受験での学校選びの資料
●内申ランク:北海道の高校入試で使われるA~Mの段階