

進研模試の漢文、句法を一晩で全部覚えれば何とかなりますか? 徹夜なら一晩が長くなる気がします!

睡眠を削っても一日は24時間のままです(笑)。句法は大事ですが、それだけでは本文の人物関係や設問の根拠を取りこぼします。

では、何から手をつければいいですか?

まず学校の案内で範囲を確認し、訓読・句法を白紙で再現します。その後に人物関係を整理して一題を解けば、短い準備期間でもやることがはっきりしますよ。
【今回の真実】
進研模試漢文の対策は、句法一覧を眺めるだけでは足りません。学校の案内で受験回と範囲を確かめ、訓読・基本句法を自力で再現し、人物関係と根拠を追う練習までつなげることが得点への近道です。
①まず受験回と範囲を確認しよう
②進研模試漢文は4手順で対策する
③訓読と句法は白紙で再現する
④本番は人物関係と根拠を先に拾う
⑤受験直後に失点を4種類へ分ける
⑥次の模試までに一つずつ直そう
①まず受験回と範囲を確認しよう

進研模試の漢文対策で最初にすることは、実は参考書を開くことではありません。
学校から配られた受験案内を見て、学年・実施回・国語の選択方法・学習済みの範囲を確認することです。
普段はまとめて「進研模試」と呼ばれますが、ベネッセ公式では、高1から高2の1月までを「ベネッセ総合学力テスト」、高2の2月以降を「進研模試」と区分しています。
さらに、記述式と共通テストを想定したマーク式があり、必要な準備も同じではありません。
高1・高2向けのベネッセ総合学力テストは、学校の履修進度に沿って出題されると公式に案内されています。
ネット上の古い範囲表だけを信じるより、今回の学校配布資料と授業で習った所を基準にするほうが確実です。
案内に漢文の細かな範囲がなければ、「授業で習った句法のうち、どこまで見直せばよいですか」と国語の先生に聞いて大丈夫です。
分からない範囲を先生に確認するのは、恥ずかしいことではありませんよ。
ここが曖昧なままでは、まだ習っていない応用句法まで追いかけて時間を失ってしまいます。
範囲が不明なときほど、新しい教材ではなく教科書・授業ノート・学校の句法集から始めましょう。
②進研模試漢文は4手順で対策する

範囲が分かったら、次の4手順で進めます。
1.返り点と書き下しを確認する
2.学習済みの基本句法を白紙で再現する
3.初見の一題で人物関係と根拠を追う
4.時間を測り、止まった原因を直す
大切なのは、知識を増やす順番ではなく、知っている知識を初見の本文で使える状態にする順番です。
「句法は覚えたのに、模試では解けない」という人は、ここで止まっている可能性があります。
たとえば受身の形を見て意味を言えても、本文中で「誰が誰に何をされたのか」が分からなければ内容問題には届きません。
反語を「どうして~か、いや~ない」と覚えていても、話し手と相手を取り違えれば結論を逆に読んでしまいます。
まず基礎を短く確認し、その日のうちに一題で使ってみましょう。
間違えたら、また句法集や教科書へ戻ればよいのです。
「暗記が全部終わってから読解」ではなく、暗記と読解を小さく往復するほうが弱点を見つけやすくなります。
③訓読と句法は白紙で再現する

返り点や句法は、ページを見て「分かる」と感じるだけでは本番で使えるか判断できません。
解説を閉じ、何も見ずに書けるか試しましょう。
訓読は読む順番を声に出す
レ点・一二点・再読文字を含む短文を使い、読む順番を指で追います。
その後、送り仮名と置き字に注意して書き下し文を作ります。
順番で止まるのか、書き下しで止まるのかを分けるだけで、戻る場所がはっきりします。
句法は形・読み・訳を一組にする
否定・使役・受身・疑問・反語など、学校で学習済みの基本句法を優先します。
句法集の見出しを隠し、白文の形を見て、読み方と訳し方を言えるか確かめてください。
一つの句法につき「目印」「書き下し」「訳」の3点を何も見ずに出せれば、本文で気づける知識になります。
指導でよく見るのは、句法集にはたくさん線を引いているのに、問題文では同じ形を見つけられないケースです。
これは暗記不足というより、知識を本文から探す練習が足りない状態です。
最後に短い問題を一題だけ解き、覚えた形へ自分で印を付けましょう。
句法名を当てることがゴールではなく、その句法が文全体の意味をどう変えるかまで確認することが大切です。
④本番は人物関係と根拠を先に拾う
漢字がずらっと並ぶ本文は、それだけで少し身構えてしまいますよね。
すると、最初の一字から完璧に訳そうとしてしまいます。
しかし、それでは知らない語で止まりやすく、時間も足りなくなります。
まずリード文と注を読み、登場人物を丸で囲みましょう。
人物が増えたら、味方・敵・親子・主君と家臣など、本文から分かる関係を余白へ短く書きます。

次に一文の切れ目を入れ、主語が変わりそうな所を確認します。
設問の傍線部へ来たら、前後だけで決めず、「誰の発言か」「何を受けた表現か」を本文へ戻って探します。
実際に高校が公開した進研模試の振り返り資料でも、漢文について、注を読み、人物と人間関係を整理するよう指導されていました。
句法は訳を作る道具で、人物関係はその訳の向きを決める手掛かりなのです。
●リード文と注で分かった人物に○
●一文の切れ目に/
●学習した句法に線
●設問の根拠になりそうな語を囲む
分からない一語があっても、「もう読めない」と本文全体を諦める必要はありません。
注、人物の動き、前後の出来事、選択肢との一致から読める部分を増やせます。
一語の完璧な訳より、本文の「誰が・何をして・どうなった」を崩さないことを優先しましょう。
⑤受験直後に失点を4種類へ分ける

模試が終わったら、成績表を待たずに問題冊子と解答解説を開きます。
ベネッセ公式も、受験の記憶や感触が残っているうちの自己採点と、解答解説・答案を使った原因分析を勧めています。
記述模試では、問題冊子へ自分の解答を残しておくと自己採点しやすくなります。
本番中から復習の準備をしておくわけですね。
●訓読:返り点・再読文字・書き下しで止まった
●知識:句法や重要語を知らなかった
●読解:人物・主語・出来事の関係を取り違えた
●実戦:時間配分や設問の読み違いで落とした
間違えた問題を丸ごと覚えるのではなく、失点の種類ごとに戻る教材と練習を変えます。
訓読なら教科書の短文、知識なら句法集、読解なら解説の人物関係と根拠、実戦なら時間を測った解き直しへ戻ります。
そして解説を読んで「なるほど!」で終えず、何も見ずに書き下しや理由をもう一度説明してください。
答えを理解した状態と、自力で同じ考え方を再現できる状態は別です。
数日後にもう一度解き、根拠まで言えたら復習完了と考えましょう。
⑥次の模試までに一つずつ直そう

進研模試の漢文で点を取りたいとき、難しい漢文を大量に読む必要はありません。
まず今回の受験回と範囲を確認する。
次に、返り点・再読文字・基本句法を白紙で再現する。
そして一題の中で人物関係と根拠を追い、受験後は失点原因を分けて直します。
この流れなら、直前に何をすべきか迷いにくく、模試の後も次の勉強につながります。
漢文を得点源に変える第一歩は、句法を増やすことではなく、今ある知識を本文で使えるか確かめることです。
ここまで読んで「やることが多いな」と感じた人も、全部を一度に完璧にしなくて大丈夫です。
今日なら、学校の案内を確認し、学習済みの句法を三つだけ白紙へ書き、一題で探してみましょう。
模試は、できなかった自分を責める材料ではありません。
次に直す一か所を見つけるためのテストです。
一回の結果で向き不向きを決めず、答案から次の一問を選んで進んでいきましょう。




●模試の正式名称と実施回
●記述式かマーク式か
●国語で漢文が必答か選択か
●学校が示した出題範囲と持ち物